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【6月第2週 プレバト・俳句の才能査定ランキングお題は「雨の路面」】
この回の注目は、名人昇格試験に挑む特待生1級の千賀健永と中田喜子です。
現在名人は 東国原英夫8段、梅沢富美男8段、藤本敏史8段、村上健志4段、横尾渉3段の5人です。
千賀健永が、横尾渉に続いてKis-My-Ft2から二人目の名人誕生となるか注目です!
司会は浜田雅功とアシスタント豊崎由里絵アナ。
査定結果速報
2位 横澤夏子
傘閉じて 路面に沈む 梅雨夕焼つゆゆやけ
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外とつ国くにや 路面に沈む 梅雨夕焼
サイレンや 路面に沈む 梅雨夕焼
先生:作者が分かってびっくり!
「沈む」と言う表現で凡人を脱している。凡人は「映る」とか「滲む」とかを使いたがる。
勿体無いのは「傘閉じて」これは言わなくて良い言葉。
4位 藤真利子
赤信号 驟雨しゅううにまぎれ 奪ふ唇
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唇を 奪ふ驟雨の 赤信号
千賀:下5が字余りになっている、そういう基本ができていないのが凡人かと。
先生:「まぎれ」が説明になっている。
下5が7になっているのが、ロマンティックよりドタバタ感になっている。
添削句、説明しなくても映像が立ち上る。
3位 片岡鶴太郎
雨の夕 麻布育ちか 雨蛙
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夕暮れの 雨の麻布の 雨蛙
夕暮れや 雨の麻布の 雨蛙
夕暮れの 雨や麻布の 雨蛙
夕暮れの 雨の麻布や 雨蛙
先生:あ、あ、あ、の韻は楽しくなる試み。俳句は韻文だから調べは大事。
あと、詠嘆の切れ字「や」を勉強して欲しい。2つ目~4つ目の添削句。(カットをどこで切るか)
5位 柳 ゆり菜
五月雨や 見慣れた帰路が 別世界
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五月雨や 見慣れぬものの ように帰路
千賀:「別世界」を説明しないなら何のために俳句をやっているのか、ということになる。
先生:諸悪の根源は「別世界」こんな安易な言葉で伝えたと思うことがアウト!
1位 別所哲也
追憶や つま先濡らす 走り梅雨
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直し無し
先生:本人が意識したかどうか知らないが、結構難しいことに挑戦している。そして成功してる。
「追憶や」は、季語ではない抽象名詞を「や」で上5に置いて、中7、下5とバランスさせている。
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昇格試験
中田喜子
白線や 蟾ひきへばりつく 雨後の夜
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白線や 蟾みじろがぬ 雨後の夜
蟾:ヒキガエル
査定結果:現状維持
先生:詰めが甘い。
さきの別所哲也の句と同じ構成。上5に季語でない名詞。
これだけの情報量を入れて破綻してないのは特待生の実力。
勿体無いのは「へばりつく」これではカエルが轢き殺されている?と思ってしまう。
へばりつく→動かない→みじろがぬ
千賀健永
出水深し 街路をのぼる 青き魚
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大出水の 街路濁水 跳ねる鰡ぼら
先生:この句の評価のポイントは「青き魚」の是非。
査定結果:現状維持
先生:中途半端の極み、現実を描きたいのか、幻想を描きたいのか、混乱している。
しかも「青き魚」をサバと言ったがそれはムリ!サバは沖を回遊している。
鰡(ボラ)なら有り得るか?。
■残念! 千賀も中田も現状維持、昇格できませんでした!
確かに昇格するにはムリがある句でしたね!
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