体(呼吸)と祈り

http://sadhana.jp/karada/1100.html  より

【19】呼吸を信仰心の動きに合致させる-2(吐く場合)

 前の項では、「神様を待望する心」などの信仰心に相応しい、「吸う」ことを中心にした呼吸の仕方に取り組みました。

 今度は、「吐く」ことを中心にした呼吸の仕方と信仰心とを結びつけて祈ってみましょう。

 「吐く」ことに合致する典型的な信仰心のあり方は、「信頼の心」です。

 自分の中のものを、神様に預ける、つまり吐く営みにおいて「信頼の心」を神様にお届けしてみましょう。

 言葉は、「(神様)お任せします」と唱える(おもに内的に)と良いでしょう。

 あなたは、どのような呼吸の仕方でこれを唱えたいでしょうか?

 長くゆっくりと静かに吐きながら、唱えますか?

 それとも、他の仕方ですか?

 長短、深浅、太細、強弱、速遅、などを加減し、いろいろな可能性を探ってみましょう。そして、自分がほんとうに納得する呼吸の仕方に、「(神様)お任せします」の言葉を乗せて、繰り返してみましょう。

 信仰心のあり方としてほかに、「礼拝する心」「奉仕したい心」では、どういう呼吸が合致するでしょうか? 用いるフレーズは、礼拝の場合「あなたをほめ(たたえ)ます」「み栄えがありますように」、奉仕の場合「させていただきます」「やらせていただきます」、というようにすればよいでしょう。

 信仰心のあり方にぴったりくる呼吸の仕方で祈れるようになると、それは自分というものを余すところなく、神様に向ける祈り体験となります。

20】体のポーズを通して心を神に届ける

 内面に湧く神様に向かう心は、体のポーズを丁寧に用意すると、いっそう生き生きしてきます。

幾つかのポーズを用意しながら祈ってみましょう。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 しばらくの間、体の各部の感じ取りをします。頭から爪先までからだの各部分を通って、感覚を感じ取って下さい。(4分)

 神様はあなたのからだの感覚によって、あなたに触れて下さいます。(30秒)

体の感覚は、神様から頂いた素晴らしい恵みです。(30秒)

 あなたの手の感覚をしばらくの間感じ取って下さい。(1分)

 目を閉したまま、手を開いてゆっくり膝のうえに置いて下さい。出来れば、手のひらを上にむけて手のひらの感覚を感じ取って下さい。(2分)

 昔から人々は、特にイスラエル人は手の動作によって神様を賛美しました。あなたは目を閉したまま、手を少しずつゆっくりゆっくり上に挙げて下さい。手の動作で、神様に向かって、どのような心を表現しますか。意識して下さい。

 もう一度ゆっくり手を膝のうえに戻して下さい。(2分)

 目を閉じたままで頭を後ろへ傾け、天を仰ぎます。これは神様にどのような心を表現しているでしょうか、感じ取って下さい。

 ゆっくりもとの姿勢に戻って下さい。(1分)

 目は閉じたままゆっくり立ちます。足は少し開いて下さい。両手をからだの側面に付けて神様の前で祈っていると想像して下さい。神様は上から見ておられます。神様に守られていると思って下さい。

 ゆっくりゆっくり両手を正面に向けて真直に伸ばします。静かに両手を廻して手のひらを上に向けます。頭を後ろにそらし、天を仰ぎます。ゆっくりやって下さい。しばらくの間、この動作によって神様にどのような心の表現をしているか意識して下さい。・・・・

 ゆっくりゆっくり前の姿勢に戻ります。頭を元へ戻し、ゆっくり手を下します。立ったままで神様の前にいることを意識します。・・・・(5分)

 これからこの動作を自分のペースで3~4回繰り返し、神様に心の表現をして下さい。・・・・(5分)

 今度は手を上げないで頭を後ろへそらし、天を仰ぎます。ゆっくりやって下さい。この動作でどんな心の表現をしますか、意識して下さい。その心の思いに留まって下さい。・・・・

 次はこの動作で顔の感覚を感じ取って下さい。

 次に、もう一度頭を後ろへそらしながらどんな心の思いを神様に表現しているか、再度意識して下さい。・・・・(3分)

 ゆっくり頭を元の姿勢に戻します。最後の2分間で自分なりの自由な体の動作によって心の表現をして下さい。・・・・(2分)

 そろそろ立ったままの姿勢に戻って下さい。この祈りを終ります。目を開けてお座

り下さい。

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