http://www5f.biglobe.ne.jp/~osame/sonngen/sonngenn-kagoshima/uchiyama-page/uchiyama-10-4-17-seitoshi/uchiyama-2010-4-17.htm より
『生と死』を考える
-公衆衛生医60年の足跡から-
日本尊厳死協会かごしま 名誉会長 内山 裕
[その1] 司会者の視点から
日本尊厳死協会かごしま 会長 納 光弘
まず、司会者の納から、内山先生のまばゆいばかりの60年の足跡の概略が紹介された。
下のスライドは内山先生による自己紹介である。
講演は竹馬の友の殉死のお話ではじまり、
先生にとって、戦後は終わっていないことが語られ、先生の熱い思いに圧倒された。
先生は、離島・僻地・農漁村の保健所長を体験しながら、生きることの原点を知ったことを話された。
先生は、水俣病と出会い、公衆衛生医の背負わなければならない十字架と決意したことを話されたが、先生のすばらしいご活躍の足跡を直接知っている私にとって、感慨無量のお話であった。
先生は、鹿児島湾ブルー計画に、豊かな時代に問われる抑制の思想を込めたことを話された。
先生は、美智子皇后の講演の中の、「でんでん虫の哀しみ」に優しさの原点を想ったことについて話された。
先生はご自身の著書「弱者の視点」で言いたかったことについてもまとめてくださった。
先生は、日本人の「死」のかたちについて話され、
死亡場所についても統計を示され、自宅で最後を迎えたいと思っている人にその思いをかなえて上げれるような医療システムの整備の必要性を説かれた。
先生は、尊厳死問題の原点とも言えるカレン裁判と判決の余波についてお話くださった。
先生は、尊厳死運動の流れを紹介され、
リビング・ウイルにかんする先生の主張についても触れられた。
先生は、鹿児島の会員数が999人になっていることも紹介され、この大切な尊厳死の運動の輪をさらに広げてゆくことの大切なことについてお話された。
先生は、ある会員からの手紙にも触れられ、尊厳死の大切なことを実例でしめされ、また、尊厳死に関するわが国の判決の歴史、これからのあるべき姿に関しても話された。
そしてまた、先生は、尊厳死と安楽死との違いについても話された。
最後に、先生が到達された『生と死』に関する哲学が披露され、
最後に、『葉っぱのフレディ』のお話で締めくくられたが、私は感動で胸が締め付けられる思いであった。同じ思いであったであろう聴衆の皆様方からの先生のお話への感謝の拍手はしばし鳴り止まなかった。
最高の感動をいただいた、すばらしい講演であった。 (文責: 納 光弘)
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