呼吸の道

「呼吸の道」

Facebook・清水 友邦さん投稿記事

私達は今、人類史の大転換期にいます。一人一人の意識が人類の意識を集合しています。

個人の意識も人類史と連動して根本的な変容を迫られています。

コロナ禍によって社会が変化してライスタイルの転換がおきています。

自我は保守的なので急速な変化を嫌います。

経済が破綻する  突然、病に襲われる  いわれのない差別  話を聞いてもらえない

透明性・公平性を保てない世の中の不条理

苦しみが起きて自我の枠組みが激しく揺り動かされる状態は自分を大きく成長させるチャンスです。

自我はあるがままに受け入れられないので新しい事態を受け入れることができません。

自己イメージに合わないことが起きると自動的に逃げようとします。

頭(マインド)は膨大に記録されている過去の学習データをもとに自動的に反応してなんとか回避しようと頭をフル回転します。

自分の意志ではどうすることもできない事態に直面すると、自我は動揺しうろたえます。

自我の境界には子供の頃に抑圧した感情エネルギーが潜んでいます。意識の表層に怒り、悲しみ、恐れ、不安が襲ってきます。

古い自我を超えようとする時には分離した影との境界で激しい葛藤が起きます。

今までの古い自我では適応できないので新しい環境に適応するためにはいやでも古い自我を脱皮しなくてはならないのです。

今持っているものを手放さない限り新しいものは手に入りません。

身体に生命エネルギーが循環して流れている状態が健全な状態です。緊張が発生して生命エネルギーの流れが滞るとそこに問題が発生します。

人間には大きく分けて頭と胸と腹の三つのエネルギーのセンターがあります。

頭のセンターは知性  胸のセンターは感情  腹のセンターは本能と関係しています。

今まで頭で操作して自分を誤魔化してきた人は頭のセンターで他のセンターのエネルギーを奪い主導権を握ろうとします。そのために他のセンターはエネルギーを失います。

三つのセンターのエネルギーバランスが傾くと病的になります。

自我はあるがままの自分を受けいれるのを嫌がりますから思考センターを働かせて具体的な現実に直面しないようにしています。

不安があると耐えられないので、感じないようにするため、思考を働かせて概念化して安心しようとします。

腹のセンターは別名動作センターともいいます。道教では下丹田といいます。

日本語では腹が据わっているといいますね。

怒りを腹をたてると言います。下の腹センターが充実していると上のセンターの感情や思考が自由を取り戻します。

腹センターがしっかりすると、悲しみや不安、恐怖がやってきても受け止めることができるようになります。

沈黙して自分の心の動きを見守っていると、現在よりも過去や未来に心がさまよっていることに気がつきます。

気づきという虚空から見守ると絶え間なく浮かんでは消える泡と流れがあるだけで、思考する私はどこにもいません。

その全体を見守ることができるのが観照者、観察者、本当の自分です。

すべては過ぎ去ります。あらゆる事象は実体がありません。すぎ去っていく、そのすべてを眺めているのが本当の自分です。

外から植え付けられた偽りの自我を自分と思い込み混乱し葛藤しているのがマインド・自我です。

思考に囚われ、乗っ取られてしまったマインドから自由になることそのことに気がつくとあるがままの自分でいられるようになります。

心と体と呼吸が統一体になった状態に入ると思考への同一化をやめます。

苦しみを取り去る方法は思考と一体化している偽りの自己に気がついて、今ここに在る純粋な意識と繋がることです。

しかし、物心が付いてからずっと思考と一体化しているので思考を見守るのが難しいのです。

それには体の感覚に注意を向け常に変化している呼吸から始めるのがやさしいのです。

呼吸道はあるがままに観照している純粋な意識に気づくワークです。

呼吸と身体感覚に集中することで、マインドは静かになり日常意識を超えた本来の自分に気がつきやすくなります

呼吸道 基礎講座(全5回)

「背骨を整えて呼吸する」

背骨を整える  背骨をそる  背骨をまるめる 背骨を捻じる 命門からのひねり

振動功 シェイキング  尾骨が地球の中心に向かう力と 大地から天上に立ち上る力が調和するパランスポイントを見つけます。

エクササイズ

スパイナル・バランシング やり方

足を肩幅に開いて(拳二個ぐらい)つま先を自然に開いて立ちます。

顎を少し引いて頭の頭頂部が上から吊られて力を入れていないのに首が伸びていくようにイメージします。

軽く目を閉じます。

足首、膝、股関節をゆるめます。

足の指を開いて足のカカトと親指のつけ根を感じます。

足の重心を前後左右にゆっくり動かして地球の中心に向かう力と大地から天上に立ち上る力が調和するパランスポイントを見つけます。

意識を命門(腰椎の2番と3番)に向けます。

背骨がゆるんで気持ちよく命門から脱力して気で動きます。


シェイキング・メディティーション(振動功)

首と上半身の力を抜いて全身を振動させます。(3分〜10分)

緊張があるところは揺れないので意識化して手放していきます。

足首、膝、股関節、手首、肘、首、肩甲骨、背骨の一節一節が自由に動いていくようにします。

ヴァリエーション

前にうなだれるてゆする 後ろにのけぞってゆする 上半身を左右に傾けてゆする

左右に捻ってゆする ゆすりながら中丹田と下丹田を叩く

徐々に動きを止めて静止します。

頭頂、眼の奥、鼻の奥、ぼんの窪、頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、足の裏、湧泉を意識します。

脊柱呼吸(3分)

頸椎から下丹田まで背骨を通して吸い込んで吐くときは下丹田から全身に広がっていきます。

外導内行(3〜6回)  

息をすいながらゆっくり腕を横から頭の上にあげ、息を吐きながら手を下げ百会に気を入れ下丹田まで導きます。


ひねりのスワイショウ

足を肩幅に開いて(拳二個ぐらい)つま先を自然に開いて立ちます。

顎を少し引いて頭の頭頂部が上から吊られて力を入れていないのに首が伸びていくようにイメージします。

軽く目を閉じます。

足首、膝、股関節をゆるめます。

足の指を開いて足のカカトと親指のつけ根を感じます。

大地から上昇するエネルギーを感じて脱力して命門から気で動きます。

徐々に動きを止めて静止します。

頭頂、眼の奥、鼻の奥、ぼんの窪、頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、足の裏、湧泉を意識します。

脊柱呼吸(3分)

頸椎から下丹田まで背骨を通して吸い込んで吐くときは下丹田から全身に広がっていきます。

外導内行(3〜6回)  

息をすいながらゆっくり腕を横から頭の上にあげ、息を吐きながら手を下げ百会に気を入れ下丹田まで導きます。

初心者は顔を正面に向けたままひねります。

体感ができてきたら頸椎7個 胸椎12個 腰椎5個 下から一節一節捻れていく感覚を育てていきます。