腐る人?

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腐る人には 誰も見向きもしないよ  所ジョージ

https://career.joi.media/workstyle/2019/12/11/14530/   【「仕事で腐る」「仕事に悩む」の違いとは…気を付けないと自分も手足が腐りだす】 より

トイアンナさんによる連載「キャリアの傷痕」。テーマは「キャリアに傷がいない人間なんていない。でもそこから得る“ジョイ”があるはず」。

第6回の今回は、トイアンナさんが「仕事で“腐る”ってなんだろう?」を考えます。

「僕は会社員2年目のころに、腐ったんですよ」

以前、海外事業に成功した起業家が言った。彼は新卒で会社員を経験してから、起業でも成功した稀有な人だった。

彼は新卒1年目から同期のトップ。期待の新人だった。しかし2年目から成績がガクンと落ちて苦労したという。しかし、彼はそこで自分を立て直せた。それが、今の成功につながっているという。

話を聞きつつ「腐るって、どういう状態か」を考えた。苦労することは誰にでもある。だが、腐るとは何だろうか?

仕事で腐ると他責思考になる

仕事がうまくいかないと、他人を責めがちになってしまう

普通の会社員が「仕事がうまくいかない」と感じるとき、理由の大半は上司や同僚との関係にあるだろう。リクナビNEXTの退職理由ランキングでも、全体の43%が人間関係を理由に挙げている。

そして、「誰かとうまくいかない」とき、人は原因を相手か自分の二択で考えがちだ。そりゃあそうで、仮に「上司とうまくいかないのは天気のせいです」なんて言い出したら、異常者まっしぐらである。

だが、現実の人間関係は100%相手のせいでも、100%自分のせいでもないことが多い。たとえば、飲み会で親交を深めるのが得意な上司と、一刻も早く帰りたい部下は「シンプルに相性が悪い」としか言いようがないだろう。

また、与えられた仕事との相性もある。たとえば、私はADHD寄りなので細かい作業が苦手だ。ところが、ぱっと見は細かそうな人間に見えるらしい。

その結果、私は検品や顧客情報管理など、1つのミスも許されない業務を任されやすい。そうすると私は数カ月で限界を迎え、どんなに集中していてもミスを起こしてしまう。

他者のイメージと本当の自分とのギャップで、イライラが起こることも

そして、上司から「もっと気をつけろ」と指導をもらう。ところが、限界まで気を付けてもミスが起きる。そして、上司は厳しくなる。

かつての私は、すべて自分のせいだと考えて体を壊すまで気を遣ってしまったり、上司がこんな仕事ばかり任せるからいけないのだと怒ったりしていた。

そして、後者の「こんな仕事を任せないでくれ」と周囲にイライラしていた自分は、確かに腐っていた。

上司は、部下の強み・弱みを見抜けるわけではない。また、怠けているのと「本気で無理」の差はなかなか分からないものだ。

そういうときに、部下から「これは努力不足以前に、できない業務です」と声を上げてくれないと、上司も気づけないものである。

私も、自分が上司になるまで気づかなかった。部下は上司が「自分を理解した上でこの理不尽な仕事を押し付けてくる」と感じやすいが、上司には部下の気持ちが分からないのだ。

特に、ヨイショがうまい部下はどんな仕事も笑顔で受けてくれるから、その仕事をどう感じているかが分からない。腐る前に言ってくれればよかったのに!と、思っている上司も多いかもしれない。

もちろん話しても無駄な上司はいると思うが、他責モードに入ると対話のチャンスを失ってしまう。率直に「申し訳ございません、本当に努力しているのですが、この仕事は苦手です」と相談してみると、突破口が開けるかもしれない。

周りのせいにして悩む時間は、対話のチャンスを奪ってしまう。だから腐るのだ。

自責思考は鬱の入口

何もかも自分が悪いと思ってしまうのも危険

チャンスを失うという意味では、自責思考も害になる。何もかも自分のせいだと考えれば、努力はできるかもしれない。けれども人間には、努力でどうしようもない部分もある。

たとえば、音楽、執筆、数学、スポーツの分野では遺伝で得意・不得意が80%決まるらしい。どんなに優れた師匠につこうが、何年努力しようが私はオリンピックには出られないし、作曲も向かないだろう。

もちろん、どうしても音楽や執筆をやりたいなら「遺伝以外の20%」を努力でカバーしてもいい。だが、どんなに努力しても遺伝で向いている人には負けるだろう。それでも楽しめることしか、仕事にしてはいけない。

趣味と違い、仕事では結果が求められる。ずっと結果が出ない仕事を続ければ周囲から責められ、自尊心が削られて鬱へ向かうからだ。

仕事で腐らないために「誰か」ではなく「強み・弱み」で考える

100%自分や相手が悪いわけじゃない。まず自分の強みを考えてみる

仕事で発生するストレスの大半は、多くが人間関係に起因する。そして多くは、自分のせいとも他人のせいとも言い切れない。

そこで、「誰のせいでもない」と考えれば、仕事のストレスはぐっと減る。具体的には業務を「強み・弱み」で考えると楽になる。

たとえば、「〇〇さんは、人を好き嫌いで判断しすぎる。派閥を作るから大事な情報が共有されずに、業務に支障が出る」という悩みがあったとする。

他責思考なら「〇〇さんのせいで仕事が回らない」と考える。逆に自責思考なら「私が気に入られるようなスキルがないから」と思うだろう。

しかし、代わりに「この会社には、派閥がある。私の強みは”派閥でうまくやる”ことではないようだ」と考えたらどうだろうか。相手も自分も嫌いにならず、冷静に解決策を考えられそうだ。

その答えが「派閥がしんどいと上司に相談する」「他部署の人に解決策を聞く」でもいいし、上司がそもそも派閥大好きなら、派閥のない会社へ転職する、でもいい。

“誰が悪いか”から離れて自分の強みと弱みを考えれば、転職においても条件をハッキリさせられる。腐らないためには、誰かを責める思考から離れることだ。そうハッキリしたら、仕事の人間関係に悩む人も楽になれるだろうか。


https://www.orehero.net/entry/2016/04/27/060000 【人は水だ。水はよどむと腐る。】より

気分を入れ替えよう。

人は水

東洋医学では「人は水である」と考えられているそうな。

確かに人体に含まれる水分は60%を超えていて、そのほとんどが水だと言える。あんまり実感はないが。

で、この水の代謝が悪い人ってのは病気になりやすい。

簡単に言うと、汗をかかなかったり、極端に水分を取らなかったりする人。

水は腐る

水はよどむと腐ってしまう。

常に動き続け、新しい物を取り入れることで水は生き続ける。これを怠ったり、放置されると腐ってしまうのだ。

だから人間も水の代謝を怠ると不調をきたすのだろう。

心も腐る

これは体だけの話ではない。人間の心も腐る。感情も腐る。

同じことを繰り返す、同じ所に留まる。他人と交わらない。新しい物を取り入れない。新しい物に触れない。挑戦しない。

そんな人はどんどん腐っていく。

孤独が人をおかしくするのはこれが原因なのだろう。他人と交わらないことで、心と感情が腐っているのだ。

心が腐った人間は善良であろうとしない。他人の不幸を望み、秩序を破壊したくなる。人間があるべき姿から外れることを求める。

感情が腐った人間はいつでも不機嫌になる。何があってもイヤなところばかりが目につき、どんな素晴らしい物にも価値を感じなくなる。自分の不幸を嘆くのはあまりにも惨めになるので、他人に対して攻撃的になる。

「自分がこんなに不幸なのはあいつらのせいだ」

そう思うことで、自分の責任から逃れる。

入れ替えなければいけない

自分の中を入れ替えよう。新しい物に触れ、本を読もう。音楽を流して聞くのではなく、心から楽しもう。場所を変えたり、会う人を変えてみよう。誰かをバカにして笑うのではなく、バカを楽しもう。

心に新しい物を吹き込んで、心を動かそう。

人はそれを感動と呼ぶ。

孤独を愛せるように

孤独が心を腐らせると書いたが実は少し違う。

人と繋がっていることが大事だと思われている。しかし絶対的に人間は1人であり、誰も自分の人生の責任はとってくれない。舞台に立っているのは自分だけで、周りにいるのは観客でしかない。

人と繋がっていることが絶対だと思ってしまうと、孤独を嫌うようになる。孤独でいる自分を間違っていると思うようになる。

だが本来は孤独こそが人間の本質で、そこに全てが詰まっている。

結局の所、自分をよどませるのは自分でしかなく、誰のせいでもない。どれだけ周囲から嫌われようが、どれだけ孤独だろうが、世界にはいくらでも感動が散らばっていて、それに気付くかどうかなのだ。

孤独であることを卑下しないでほしい。孤独を愛してほしい。どうか自分を心を腐らせないでほしい。

そんなことを思った次第である。