火焔太鼓山車in宮まつり

https://blog.canpan.info/machipia/archive/1061  【宮のにぎわい山車復活プロジェクト「火焔太鼓山車in宮まつり」取材報告】  より

宇都宮市では市民活動団体の活動を支援しようと「宇都宮市市民活動助成」制度を設けています。先日、平成27年度の交付団体が決定しました。

交付団体の活動の様子や助成金の使途などについて順次ご紹介していきます。

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昨年の菊水祭で復元した火焔太鼓山車をお披露目した「宮のにぎわい山車復活プロジェクト」

昨年まで「ステップアップ支援」で助成を受けていましたが、今年は新設された「連携支援」での助成となりました。

連携支援では、主となる団体と2つ以上の団体又は事業者等と連携して実施する事業が対象となります。今回、「宮のにぎわい山車復活プロジェクト」は「宇都宮駅東子どもお囃子連」と「西地区文化保存会」の3団体で申請しました。昨年までは火焔太鼓山車の復元が活動の中心でしたが、今年は最終修復と共に、山車・屋台の伝統的な文化を次世代に継承をするための活動が計画されています。

ちなみに、宇都宮駅東子どもお囃子連もまちぴあ登録団体で、毎年「あそび初め」のオープニングで演奏して頂いています。

宮まつりでは5年に一度、屋台の展示・巡行を行っています。

今年は40周年でちょうど巡行の年。復活した火焔太鼓山車の巡行を望む声もあり、宮まつりへの参加が決まりました。そこで、展示・巡行だけではなく、連携団体とのワークショップも企画されたのです。

この火焔太鼓山車のバンバ広場展示・1日目のワークショップの様子までをまちぴあで密着取材させて頂きました。

朝10時半、まちぴあスタッフが組立作業場となっている城址公園に到着した頃は、最後の飾り付けの作業を行っていました。

プロジェクトの皆さんは、朝7時半に集合して作業を開始していたそうです。

無事に11時頃、すべての作業が終了。汗だくのプロジェクトの皆さんはしばし休憩。

そして、13時。関係者も揃い、いよいよバンバ広場に向けて移動開始です。

お囃子会の大人達は山車内で演奏、子ども達は一緒に山車を引く役目に。

但し、この移動…傍から見ていても大変なものでした。

まだ交通規制が開始されていない時間帯。車やトラックが行き交う中、移動していきます。

人数も限られており巡行の再現とまでは行きませんが、お囃子の音色が沿道に人を引き寄せます。

動画見れない方はYouTube『宇都宮市まちづくりセンター』から。

昔と今で大きく違うところ。それは信号や道路標識、電線といった空の障害物の存在。

火焔太鼓は約9mあり、そのままではぶつかってしまいます。

そこで、障害物がある区間は心柱を倒して走行し、それ以外の区間では起こして走行しました。その回数、実に4回!!

このように障害物があるところでは心柱を倒して移動

そして、障害物が無い場所まで到達すると、一度停止して心柱を立て直して出発。

この心柱を倒したり起こしたりする際も気が抜けません。

山車は自力では向きを変えることが出来ず、昨年の菊水祭では人力で回転させていました。

しかし宮祭りでは曳き手が足りない!!ということで、ちょっとした改良が加えられていました。山車後方に取り付けられた小さな車輪。この操舵キャスターにより、スムーズな動きが実現しました。

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こうして、約40分かけて無事にバンバ広場に到着しました。

この後、「宇都宮駅東子どもお囃子連」による実演とお囃子体験のワークショップが開催されました。

ここで時間の都合により、まちぴあの密着取材は終了。

この後、お囃子会の皆さんは宮まつり開始時間の17時から終了時間の21時までノンストップで演奏し、夕方以降は人と人が行き交うのも一苦労するほどのにぎわいとなったそうです。

2日目は1日目に引き続き、お囃子の太鼓や当り鉦などを実際に体験できる「お囃子教室」の他、宇都宮の山車屋台文化をわかりやすく解説する「山車屋台Q&A」も開催されました。

夜には屋台と共に大通りでの巡行も実施されました。

山車復活プロジェクトの皆さん、自分たちの町内の神輿の準備と同時並行で火焔太鼓山車の展示作業も行っていたとのこと。本当にお疲れ様でした。

この宮まつり展示に向けた準備の様子は、山車復活プロジェクトのFacebookでも知ることが出来ます。

火焔太鼓山車は分解されて一部が城址公園内に展示されていますが、11月の菊水祭でまたこの雄姿が見られる予定です。

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