シャンバラからの帰還

http://jew-beast.seesaa.net/article/155357517.html  【シャンバラからの帰還】  より

「解かれた封印から赤い色を頼りに、隔り世から鬼が来る…」

隔り世(カクリヨ)とは、地上から隔離された世界であり、隠り世(隠された世界)でもある。「よみがえるとは黄泉に行き、そして帰ることだ」

黄泉は「死者の世界」のことだとされているが、本来は「地下の泉」を意味する言葉である。隔り世(黄泉)は地下に実在する世界だと考えて良いだろう。

『記紀』によると、スサノオは「根の国」に行ったとされるが、根の国も地下を意味し、「隔り世」や「黄泉」と同義語だと考えられる。

その地下世界が存在する場所は、アリオンが示している通りである。

「鬼の本体は北に位置する」出雲族は「北」の地下世界から帰って来るのだ。

それと共に大いなる天変地異が起こる可能性がある。

「北に気つけと、北がいよいよのキリキリざと申して執念(くどう)気つけてありた事近うなりたぞ」

「北から攻めて来るときが、この世の終わり始めなり……

この世の終わりは神国の始めと思え臣民よ、神々様にも知らすぞよ」

『旧約聖書』の「エレミア書」にも「北」に関する予言が記されている。

「北から災いが襲いかかる。地のすべての住み人の上に。

見よ、私は北の全ての国(の家族)を呼ぼうとしている」

「北から災難が大滅亡が押し寄せる」

「エルサレムよ、目をあげ、北から来る者を見よ」

「私は、北の地から彼らを連れ戻し、地の果てから集める。

その中には、盲人も、足なえも、身ごもった者も、臨月の女もいる。

大きな群れとなって、彼らは、ここに戻ってくる」

盲人や足の不自由な人も封印されているという表現は、不当に虐げられた者(鬼)を示しているようだ。

「イスラエルの子らを、北の国、彼らが追いやられた国々から導き上られた主は生きておられると言うようになる。

わたしは彼らを、わたしがその先祖に与えた土地に帰らせる」

「北の地から、イスラエルの家の子孫を連れ出し、

帰せられた主は、生きていると言われ、彼らは自分の地に住まう」

「北の全ての国(の家族)であるイスラエルの家の子孫」の正体は、イスラエル10支族である。

イスラエル10支族の集団蒸発は歴史上最大の謎とされているが、聖書外典の「エズラ記」に預言という形で次のように記されている。

「彼らは、多くの異邦の民を離れて、人がまだだれも住んだことのないほかの地方に行こうと決心した。

彼らはそれまで住んでいた地方では守ることのできなかった掟を、そこで守りたかったのである。

彼らはユーフラテス川の狭い支流を通って入っていった。

その時、いと高き方は彼らにしるしを行ない、彼らが渡るまで、川のせきを止められた。

その地方を通り過ぎる道のりは長く、一年半に及んだ。

その地方はアルツァレトと呼ばれている」

これを基に推理すると、イスラエル10支族はユーフラテス河を北上すること1年半、遂に北極海に到達したことだろう。

ヘブライ語のアルツァレトは英語で「アルザル」と呼ばれているが、その意味はエレツ・アヘレト(もう一つの土地)、又はエレツ・アヘリト(果ての地)だと言われている。

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興味深いことに、「エレミア書」では「北の国に追いやられた」とされている一方、「エズラ書」では「それまで住んでいた地方では守ることのできなかった掟を守るため」にアルザルに導かれたという。

出雲族が封印されたというのは一面的な見方で、「何らかの理由があって自ら姿を隠した」というアリオンの話と符合する。

このアルザル(アルツァレト)こそが「シャンバラ」だというのが通説となっており、アリオンも「北はシャンバラ、もしくは冥府である」と言っている。

「天皇」という言葉が「神」を意味し、北極星を神格化したものだという話をしたが、北極星が輝く方角こそ北であり、北極星は「永遠に沈むことのない星」「不老不死の星」として信仰されてきた。

死者が北枕で安置されるのも、北方に涅槃があるからだとされている。

秘教学者のベイリーは「シャンバラは北極星の支配下に置かれ、われわれの生命の主要な中心」だと述べている。

シャンバラはチベット密教の経典『カーラチャクラ・タントラ』に記される伝説の地底王国で、アガルタの首都だとされている。

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ダライ・ラマ14世は次のように説明している。

「地図を広げてシャンバラを探しても見つけることはできない。

それはカルマと徳の熟した者以外には見ることも訪れることもできない清浄な土地なのである。

シャンバラはたとえ実在の土地、実在の清浄な土地であったとしても、通常の人が飛行機の切符を買ってたどり着くことはできない。

もし将来、宇宙旅行の技術が発達して超高速飛行が可能になれば、あるいはそこに辿り着くこともできるかも知れない。

だがその場合、その切符は高価なものになるだろう。

実際にはその切符とは徳を積む行為のことだ。

ゆえに、そこに辿り着くことは徳を高めることになるのだ」

(「北極の神秘主義」ジョスリン・ゴドウィン/工作舎)

だが、ユーフラテス河を北上してアルザルに向かったイスラエル10支族が「出雲族」ではない事は明らかである。

騎馬民族征服王朝説によると、イスラエル10支族の別働隊が騎馬民族スキタイと合流し、朝鮮半島を経由して日本列島に渡来したのだという。

そして、本隊のイスラエル10支族と同じく隔り世(黄泉)であるシャンバラ(アルザル)に封印された(自ら隠れた)のである。

だが、出雲族が北極に向かったとも考えにくいので、霊的な意味合いである可能性が高い。

そして、黄泉帰る主(スサノオ)が生きていて、自分の地(日本)に戻って来るのだ。

まず、シャンバラは霊界とは異なるが、特殊な世界である事を理解しておく必要がある。

アリオンは「シャンバラ」について、次のように説明している。

「アガルタに行くのに肉体は必要ない。

途上に肉体が必要なだけだ。

アガルタに入る前に、肉体を脱いでいく。

ある場所で、それを実行するのだ。

その場所は、少しずつ位置を変えながらあなたがたの世界とシャンバラとの入り口を形成している。

「シャンバラに行くのに肉体が要らないのは、振動数が違うからだ。

肉体もアストラル・ボディと呼ばれる体も振動数が違うだけで、現実に同時に存在している事を理解出来れば、シャンバラの存在も理解出来るだろう」

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ズバリ、言おう。

スサノオ率いる出雲族の多くは、アセンションしたのである。

『旧約聖書』では、エノク、モーゼ、エリヤが生きたまま昇天し、『新約聖書』では復活したイエスが肉体のまま昇天した事が記録されている。

シャンバラと関係が深いと言われるヒマラヤの聖者も、自由自在に肉体になったり霊体になったり出来ると言われている。

『日月神示』には、次のように示されている。

「神にまつらう者には生も死もないのぞ。

死のこと、まかると申してあろうがな。生き通しぞ。

なきがらは臣民残さなならんのざが、臣民でも昔は残さないで

死(まか)ったのであるぞ。それがまことの神国の臣民ぞ。みことぞ」

アセンションしてシャンバラに移動した出雲族が地上に戻って来るという事なのだろう。

では、イスラエル10支族をシャンバラ(アルザル)に導いた「いと高き方」とは何者なのだろうか……。

「彼らが渡るまで川のせきを止められた」という事は、超能力か何らかのテクノロジーによるものか……。

ヘブライ人のエジプト脱出の際に「紅海割れ」の奇跡を起こした主の神業を彷彿させる。

チェンリー(夢蛇鬼)説では、紅海割れの奇跡を起こした主の正体は「葉巻形UFO」である。

イスラエル10支族をアルザルに導いたのも「葉巻形UFO」だったに違いない。

「エレミア書」に記されている、主とエレミアの対話も興味深い。

「主のみことばは告げられた、『何を見ているのか』。

私は答えた、『焼けているなべを見ています。それは北から現れてきます』」

焼けている鍋とは、オレンジ色に発光する円盤型UFOを彷彿させる。

イスラエル10支族(出雲族)はUFOの大船団で帰って来るらしい。

では、彼らをアルザルに導いた「いと高き方=主」は何者なのか……。

それこそが『竹内文書』に登場する上古代の世界天皇(シャンバラ王)であり、真の日本(地球内部世界アルザル)の統治者なのだ。

では、その正体は……ここでそれを書くと話が飛躍し過ぎてしまうので、詳細は「神仙組2」を参照して頂きたい。