Facebook・竹元 久了さん投稿記事·
🌷矢作直樹先生(東京大学医学部名誉教授) 語る
🔵「日本は明治時代に古来の思想を捨ててしまいました」
今は時代の曲がり角
🔵摂理に沿った、日本人の霊性を取り戻せ
『縁因果の法則→善因は善果(ぜんか)を生み、悪因は悪果(あくか)を生むという
欧米では今、科学者が心霊研究に取り組んでいて、生まれ変わりも多くの学者が認識するところです。代替医療への関心も高いのです。
本来このような分野は、日本人が生活の中に自然と持っていたものなのに、残念ながら明治時代に古来の思想を捨ててしまいました。
日本人は霊的感覚に敏感な民族と言われてきましたが、このような時代だからこそ、霊的な存在の大切さに理解を深めるべきだと思います。
「人はいつか死ぬ」という当然のことを忘れている人も増えました。いくら医療が進歩しても死は決して避けられないのです。
特定の宗教ではなく、人智を越えた大きな力、それを宗教では神と言いますが、私は「摂理」と呼んでいます。日本人はよく無宗教だと言われますが、森羅万象に神々の存在を感じ、死者の霊の存在も信じてきた歴史があります。
私は救急医療の現場にいて、様々な死を目の当たりにし、嘆き悲しむご遺族の姿を見てきました。
しかし、人は摂理に生かされており、肉体は滅んでも霊魂は永遠である。亡くなった人の霊にいつも自分は見守られている。そのように考えれば、生きている限りは感謝の気持ちを持って生きられ、死に直面してもあわてずに済むのではないでしょうか。
またそうなってこそ、本当の意味で心の豊かさを掴むことができると私は思っています。
🔵日本の国体を見直す時期に来ている
東日本大震災で天皇陛下の行幸がどれだけ世界に影響を与えたかという所から、日本古来の国体が大きな意味を持っていて、それが明治維新の頃から入ってきたグローバリズムの中で拝金主義・物質主義になってしまって、大切なものを失っています。だから、もう1回見直して真実を知りましょうと。
全て国民の為にやっていらっしゃる訳ですから、一人の国民として、本、『天皇陛下の国』を出すことに意義があると捉えています。
私は、国家神道には問題があると思っていますが、日本古来の神道は、日 本人の霊性そのもので生活の中に定着しており、いいところが沢山ありました。そういう民族性の凄さに得体の知れない恐怖感を抱いたGHQは、日本人を骨抜きする戦後政策を実行したのです。
明治の廃仏毀釈やGHQの神道解散も、日本にとっては大きなダメージになりました。日本の戦後はアメリカの洗脳圧力に負けたのです。
それだけ日本人の霊性は本来、ものすごく強いということです。それを取り戻す時期が来ていると感じます。
「国を創る」には、まずは「人づくり」ということで、今は日本民族の誇れる霊性教育に力を。
教育の必要性を痛感していますが、今は俯瞰図的にものを考え、統一的に見る、そういう教育が無いのです。これでは欧米には太刀打ち出来ません。
🔹俯瞰図(ふかんず)的とは
・高いところから下を眺める
・「宇宙から見れば人なんてちっぽけだなあ、と俯瞰する」
・三次元的にみる
細分化されすぎて、宇宙、地球、人間圏の目線から全体からモノを見る重要性を、私も感じています。
日本語一つとっても、まず日本の霊性があって、日本語を通して世界に意識を伝えるのが日本の意義と私も思います。
🔵新しいシステムの構築を目指して
まだ構想段階なのですが、よい暮らしや社会を実現するための「バイタルケアネット」という命を守る新医療システムを作りたいです。そのためには救急医療のありかたの根本的な見直しが必要です。
医療システムは国によっても特長が違いますが、私が目指しているのは、病院や開業医が救急病院として登録し、救急の連絡が入ると、どの病院に運べばよいか連携するシステムです。
国民医療費は2016年、約41兆円です。今の病院は、病気になってから来る所ですが、病気になる前が重要なのです。
早期に対応すれば、今まで助からなかった人が助かったり、入院する人や救急出動回数も減る。これは医療費の抑制にもなります。そのためには、病気にならないケアが必要です。
患者さんご自身の意識は大切で、治療の結果も左右します。体質・生活習慣に心が関わって、自分で自分を病気にしている側面は否めません。そういう意味でも霊性教育は必要です。
また医療現場では、患者さんの衣食住は軽視しがちですが、根本的な治療のためにも、医療に衣食住を持ち込む考え方を「衣食住医」と呼んでいます。
日本の医療制度はすべての国民が受けられる点では優れていますが、もともと日本で発達していた本草学や伝承医学は排除されたままです。
イギリスでは、西洋医学に代替医療を合わせた「統合医療」を半世紀以前から行っています。アメリカでも国立衛生研究所で代替医療が科学的に研究されており、この分野でも日本は遅れています。
自分の身体は自分で守る意識が必要ですが、日本人はこうした意識が薄いので、意識改革を行いながら、消防・医療機関・公共・民間を問わず、様々な関連機関と擦り合わせを行っていかなければなりません。
地球を食い尽くすような生活を、反省しなければいけません。資源も無尽蔵ではありませんし、医療においても、人の生活においてもムダは沢山あります。
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