https://www.utigarden.com/my-garden/article/467 【芳香ある白く大きな花の秋咲きギボウシ】 より
ギボウシ「玉の簪(たまのかんざし)」は9月中旬に、優美で芳香のある大輪の白い花を咲かせます。
ユリ科の耐寒性多年草で中国原産と言われています。
ギボウシはどのタイプもたいがい紫系統の花ですが「タマノカンザシ」はご覧のように、白花で上品な香りのする珍しい品種の秋咲きギボウシです。
花が咲くまでのようすを画像を追って説明しましょう。
蕾が上がって、花が咲きだすまでに半月を要するくらいにお待たせする楽しみなお花なんですね
「タマノカンザシ」は8月20日過ぎに花茎が伸びてきました。
8月末、白い蕾が苞から見えてきました。
これから大きな蕾になるまでが、また長かったですね。
9月3日の画像です、花茎が伸びてきました
花茎の上から写すと、髪飾りの「たまのかんざし」にみえるでしょう
なんと半月後の夕刻、蕾がほころびはじめてきたのです
蕾丈は長く12㌢ほどです
9月8日夕、 いよいよ今夜花が咲く気配がしてきました、
蕾周りは約7㌢ほど、ポンポン膨らんでいます
髪飾りの簪を思わせる白い八重の「タマノカンザシ」は、暗くなる頃、咲きだす魅惑的な花なんですね。
早朝ハゼのねもとで「玉の簪」は開花をしていました
ちょっと見には白百合のようでしょ、ユリ科の植物だそうです
顔を近づけるとクチナシの花ような、甘く芳醇な香りがします
八重咲き「たまのかんざし」の花径は10㌢程でした、
咲いた花には蕊(しべ)がほとんど見当たりません。
花びらの中に、ロマンチックな名前の「花グモ」がいました。
夜咲きだす花はたいがい芳香があり、蝶や虫が甘い香りに誘われやってきます。
「ハナグモ」は花びらの中にジッと身を潜め、やってくる小さな虫を捕食して生きています
開花二日目の花茎のようすです
花は一輪づつ頭頂部に向かって咲いてゆきますが
一夜花の「タマノカンザシ」は午後には萎んでしまいます。
今月いっぱい咲いていそうです。
「タマノカンザシ」の葉はライムグリーンの柔らかい色をしています
葉丈は約45㌢ 巾は広いところで13㌢ほどありました、
強い日差しより日陰に強いホスタはシェードガーデンに向いています
一株づつ自然に株分かれし、大小10株ほどにふえています。
春さき芽が出たころ株分けします。
四季のMYガーデンの「玉の簪」は、タマリュウやハゼの根が張り、大きく育たないようです。
タマノカンザシは保水性のある肥沃な土壌を好みます、完熟油粕を秋~冬にまいてあげると良いでしょう
玉の簪に限らず「ギボウシ」は一般的に病害虫には強く育てやすい植物です。
「葉を楽しむ」そして「花を楽しむ」ギボウシ(ホスタ)も良いものです
よきガーデンライフでありますように
ご訪問くださいましてありがとうございました。
https://93780331.at.webry.info/200809/article_6.html 【タマノカンザシ(玉の簪)】
夕べ開く玉の簪香を立てて雨降るま夜をうな垂れ咲きぬ
虫の音のみ聞こゆる静かな半月夜玉の簪花しろじろと
夜を籠めて香を放ちつつ開きゆく玉の簪一夜限りを
普通に見かけるギボウシは朝咲いて夜に萎む一日花だが、夕方から咲いて朝萎む「タマノカンザシ(玉簪花、または玉の簪)」と呼ばれる一夜花のギボウシがある。
真っ白な花は大きく、夜咲くので虫を呼ぶためにササユリのような爽やかな芳香があり、「匂いギボウシ」とも呼ばれる。
去年初花を見た株が地で大きくなり、花茎は1本だけだが今年も開花してきた。ヨルガオやゲッカビジン同様、夕方からの慌ただしい時間に開花して朝6時に見るともう萎んでおり、これも見逃すことが多い。
「タマノカンザシ」銘がつくこのギボウシは多摩地方のものでなく中国原産で、江戸時代中期頃渡来ともある。
中国では「玉の簪」にまつわる伝説(健康ベジタリアン生活さまHP参照)があり、天女の持つ簪が落ちたところよりギボウシが咲いたとされ、長く大きな蕾を玉(ぎょく)で作った簪に例えたものだそうだ。
日本原産のギボウシと違って花期的にやや遅く、夏の終わり頃から花茎が出て、1輪の花は他のギボウシと比べると大きい。
ギボウシ属の中で唯一芳香があり、これが交配親として品種改良が行われ、最近八重種のものや昼間咲く香りのある小型種が出回っている。
ギボウシは日蔭、半日蔭向きと思っていたが、半日蔭でもある程度日が当たらなければ花芽が出来ないようだ。別の場所に植えてある普通株の幾つかに花が咲かなくなった。
ギボウシはユリ科で東アジア特産として野生のものは約20種あり、我が国でも近くの山でよく目にし、山菜としても若芽を「ウルイ」として食べられるようだ。
また海外でも品種改良され、葉に変化のあるものが「ホスタ」名で出回っている。
朝山の清きしづくのここちする擬宝珠の花のつづくきりぎし(与謝野晶子)
擬宝珠の花梗(くき)立てるさながらを雨のかや野に入り立ちて抜く(土屋文明)
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