https://life-and-mind.com/reframing-effects-3789 【【完全理解】一瞬で世界を変えるリフレーミングの効果と活用事例】 より
リフレーミングを理解することは、あなたの仕事や人生の世界観を一瞬で変化させることできます。
もしあなたが、失敗を引きずっていたり、落ち込んでなかなか抜け出せなかったり、あるいは周囲の大切な人がそんな行き詰っている状態にいるとしたら、このリフレーミングのスキルは大いに役立ちます。
あなたもどこかでこの物語を聞いたことあると思います。
昔、ある国境付近に住んでいた老人の飼っていた馬が逃げてしまいました。
しかし、数ヵ月後、その馬が1頭の名馬を連れて一緒に戻ってきました。
喜んだ老人の息子は、その名馬に乗り落馬してしまい、足を骨折してしまいました。
その後、まもなく戦争が起こり、たくさんの若い兵士たちが戦死しました。
しかし、足が悪かった息子は兵役を逃れることができました。
「人間万事塞翁が馬」という話ですが、この物語が示唆するものの一つに「物事は中立である」こと、そしてそこにどんな意味づけをするかが、私たちの人生だということです。
【モノの見方が大事とはわかっていても・・・】
「考え方が大事」、「発想を変えることは大切」ということはすでに知っている方も多いと思いますが、
そのことを頭で知っていても、腑に落とし、腹に落とし込んでいないと、あなたの仕事や人生のステージはそのままで、成長することはできません。
また見方や発想を変えたい、成長したいと思っていても、具体的なやり方を知らなかったり、人にどんな言葉をかけていいかわかっていなければ、行動に落とし込むことができません。
もしそんな経験があるなら、今回の記事の「リフレーミング」を学ぶことによって、その物事に肯定的な意味づけができるようになれば、失敗を、学びの機会に変えられます。
逆境を、才能の発掘や成長の機会に変えられます。
挫折を、仕事や人生の価値を共有できる「人との出会い」に変えられます。
つまり失敗や逆境、そして挫折といったいわゆる負の要素はなくなり、あなたの仕事や人生に起こる一つ一つの出来事があなたを成長させる糧となります。
またあなただけでなく、大切な家族や応援したい友人や知人、職場の人たちといった成果を共にする人によりよい影響を与えることができます。そのことはあなたの存在価値を高め、ますます次のステージに成長させてくれる可能性を広げてくれます。
今回の記事では、リフレーミングの種類や具体的な事例、また物事を認識する枠組み(フレーム)を変化させる具体的な切り口もご紹介していますので、読めばすぐに実践できる方法が手に入ります。
ポジティブとか、ネガティブといった表面的なものではなく、あなたが生きる世界観をも変えてくれるリフレーミングをぜひあなたのために、そしてあなたの大切な人たちのために活用してください。
(注)心理学NLPとは
NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略で、1970年代のアメリカで生まれた心理学。当初、3人の天才的セラピスト(催眠療法のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティア)の治療法を徹底的に研究することで生まれました。
さらに脳科学なども取り入れ、卓越したセラピーのスキルとして体系化されたNLPは、当時ベトナム戦争帰還兵のトラウマ治療において非常に高い成果を出しました。その効果から別名「脳の取扱説明書」とも言われ、現在では結果を出す人の研究とも称し、トップアスリートや政治家、経営者を始めとするビジネスパーソンにも広く学ばれ、効果の高い、「目標達成、問題解決、コミュニケーションのツール」として活用されるようになっています。
【参考】:NLPの内容・効果については、以下の記事に詳しくまとめています。
仕事、人間関係、恋愛で使える心理学NLPとは?人生のステージを変えるための心理学
【決定版】年間1万人が学ぶ「心理学NLPとは?」NLPが仕事、人生、人間関係で使える理由
著者:足達 大和
全米NLP協会公認・NLPトレーナー
当サイト「Life&Mind」の運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,000回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。
NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。
1.リフレーミングとは
リフレーミングとは、心理的枠組み(フレーム)によって、人や物事への印象や意味を変化させ、理想に向かえる有効な状態にしていくことを言います。
このリフレーミングを学ぶことによって、失敗したとき、悔しさで前に進めないとき、プレッシャーがかかっている時など、行き詰っている状態の認識の枠組みを変え、新たな選択肢を見出すことができます。
まずはこちらの写真をご覧ください。何の写真に見えますか?
少し引いてみるとこうなります。
もともとの図はこれです。
かわいい赤ちゃんです。
また次の絵を見てください。これは、魚の絵です。
次のように枠が変わると、
追いかけている魚のように見えます。
さらに枠を広げると…
逃げている魚の意味も表れてきます。
※参考文献 Encyclopedia of Systemic Neuro-Linguistic Programming and NLP New Coding By Robert Dilts and Judith DeLozier.
つまり枠組み(フレーム)は、私たちの認識に影響を与え、ひいては感情や気分、また意味づけや思考や行動に影響を与えているわけです。
これはライターである私が社会人一年目に経験した話ですが、当時の上司に貯金についてのアドバイスをもらいました。
上司「今のうちに貯金を始めたほうがいいぞ。給料の2割はやったほうがいいな」
私「それはキツイですね」
という会話でした。そのあと少し間をおいて上司が次のようにアドバイスしてくれました。
上司「じゃ給料の8割で生活を目指すとしたら、できそうか?」
私「それならできそうです!」
今思うとなんて単純な新人なんだと思いますが、引いてみるとわかりますが、実はどちらも同じことです。
このように難しく感じることも、枠組み次第で「できそうなこと」に変化させることができます。
またあなたが病気で手術を受けなければならなかったとき、
次のように医師に説明されたらどちらの手術に同意しますか?
A:この手術は死亡率が10%の手術です
B:この手術は生存率が90%の手術です
これも引いてみればわかりますが、これはどちらも同じ率の手術です。このようにフレームは、私たちの判断にも影響を与えていきます。
物事は中立で、その物事に意味づけをするのが、その人の心理的枠組み、つまりフレームです。
リフレーミングは以下の図のようにこれまでお伝えしてきたことを悩みや落ち込み、問題や停滞といった行き詰った状態から、あらたな選択肢に気づき、理想に向かって有効な状態にしていくことを目的としています。
このリフレーミングは、天才と呼ばれていたセラピストたちが活用していたスキルで、どのようにアプローチしていくと、行き詰ったクライアントが、新たな気づきを得て、現実の中に適応させていくのか、そのプロセスを観察して生まれたNLP(神経言語プログラミング)のスキルの一つです。
今やカウンセラーやセラピストといった特別な職種の人だけではなく、コーチやコンサルタント業の人はもちろん、セールスやマネジャー、また親子も含む教育の世界ではなくてはならない考え方になっています。
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