免疫力

http://fukumashi.com/fuku/%E5%85%8D%E7%96%AB%E5%8A%9B%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%A7%E3%80%80%E6%98%A5%E3%82%92%E5%BF%AB%E9%81%A9%E3%81%AB/   より

私たちの体にはもともと、細菌やウイルスなど体にとっての異物を察知して侵入を防ぎ体を守る仕組みを「免疫」といいます。

「免疫」の働きは、だれもがもっています。

この働きは、かぜのウィルスや、がん細胞にたいしても同じように作用します。

免疫が正常に働いていれば、かぜやインフルエンザになりにくくなったり、がん細胞ができたとしても増殖せず、自然消滅する可能性もあるのだそうです。

つまり病気の予防には、なにより免疫力を高めておく事が必要で、効果もとても 大きいのだそうです。

免疫システムの主役は… 血液中の白血球[顆粒球&リンパ球]

免疫システムの主役となるのが、血液中の白血球です。

白血球はひとつのものをさすのではなく、主に顆粒球とリンパ球の2つで構成されています。

体内に異物が入った時、まず活躍するのが顆粒球で、細菌や異物を飲み込んで処理します。

顆粒球は大きなサイズの異物を退治するのは得意ですが、ウイルスや花粉など小さな異物は得意ではなく、取り逃がしてしまいます。

そこで小さな異物に対して活躍するのがリンパ球です。

リンパ球は異物を排除するために働き、異物を攻撃し破壊します。

花粉症などのアレルギー疾患と免疫の関係

免疫には体内で、異物と判断したものの情報を細胞に記憶する仕組みがあります。

この働きによって、同じ異物が再び侵入してきたときに、すみやかに排除出来るようになっています。

おたふくかぜやはしかに、一度かかると二度とかからないのはこのためです。

しかし、本来体を守る働きである免疫が、体に不利に働いてしまうことがあります。

花粉やハウスダスト、特定の食品など、本来は異物ではないものを異物と判断してしまい、免疫反応が起きてしまう場合です。

これがアレルギー疾患です。

アレルギー疾患では免疫が異物と判断した物を排除しようとして、不快な症状があらわれてしまいます。

(例えば、花粉症・ハウスダストによるくしゃみ/魚や卵を食べて下痢やじんましんの症状が起きてしまうなど)

アレルギー反応はほぼ全身で起こり、反応する箇所によって異なるアレルギー疾患があらわれます。

(例えば、アレルギー反応が気道で起こると気管支ぜんそく/皮膚で起こるとアトピー性皮膚炎/鼻粘膜で起こるとアレルギー性鼻炎など)アレルギーは、遺伝や環境に深くかかわっており、アレルギーを起こしやすい体質の人と起こしにくい体質の人がいます。

免疫力を高めるには自律神経のバランスを整えることが重要!

アレルギー症状が出やすい状態や、免疫力が下がってしまう要因の一つとして自律神経の不調があります。

免疫システムの主役の白血球の数や働きは、実は自律神経の影響を大いに受けているからです。

自律神経には、昼間の活動時に優位になる交感神経と、夜や休息時に心身をリラックスさせるために働く副交感神経の2種類があります。

(※自律神経については、ふくふく便り55号 「睡眠」でもとりあげました)

この自律神経の2つのバランスがとれていると、白血球の顆粒球とリンパ球もバランスのとれた状態を保つことができます。

しかし、どちらかが優位になりすぎて自律神経 のバランスがくずれてしまうと、その支配下にある顆粒球とリンパ球のバランスもくずれてしまい、その結果、さまざまな病気や不調が起きてしまいます。

◎交感神経が優位になりすぎると…

アドレナリンが過剰に分泌され、顆粒球や活性酸素が増加し、血行は悪くなり、免疫力は低下します。

生活習慣病や痛みなどさまざまな病気が発生します。

(がん,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,糖尿病,痛風,動脈硬化,高血圧,脳梗塞,心筋梗塞,肩こり•腰痛•膝痛,神経痛,イライラする,不眠症,怒りっぽくなる,やけ食い…..など)

◎副交感神経が優位になりすぎると…

リンパ球が増えて免疫力は向上しますが、過剰に分泌されると、反応しなくてもいい異物にまで過敏に反応し排除しようとしてしまい、ぜんそく,アトピー性皮膚炎,花粉症などのアレルギー疾患を引き起こしてしまいます。