病気をどう考えればいのか? 自然治癒力/未病

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あなたは病気をどのように考えていますか?

あなたは一生をどのように考えていますか?

病気が重くなればなるほど、不安はつのります。病気があれば、その病気の「気」より、元気の「気」が勝るような生き方をしたいですね。

肩や腰がこっていたり、身体全体のバランスが崩れると、血圧も上がります。飲食に気をつけて、身体にあった運動をして、温熱効果のある治療を行い、そのこりが取れて全身のバランスが整ってくると、血圧は正常になります。

これが自然に治癒していくための準備段階です。

できることなら薬に頼らず、身体の持っている治癒力を食事の改善や不摂生な日常生活を見直すことで可能にしたいものです。

患者さんは何を求めているのか?

手に余るほどの薬をもらい、延命するというより、生活の質を求めているはずです。人間の生命は、生活そのものにあるので、ベッドの上で過ごすことではないはずです。「病気は怖い」という考え方は必要です。でも怖いのは、伝染性のウイルスのようなものや急性におこる病気です。

その他の多くの病気は怖いものではなく、その病気と長く付き合っていくことを考えた方が楽になります。

病気を検診などで見つけ出しても、治療に急を要するものは、そう多くはありません。医師になんと言われても鵜呑みにせず、ちょっと考えて対処しても遅くはないことが沢山あります。

焦って結論を出さず、じっくり考えてからでも大丈夫。今までの自分の食や生活態度などに対する考え方や、不摂生の有無。改善するところがあれば改善し、もう一度自分と向き合って、じっくり自問自答する時間が与えられた、と思うことです。

病気を吐き出し撲滅しようと考え行動に移す前に、治療の内容をきちんと整理し、その他の治療はないかを探し、その内容を確かめ、自問自答して探りだした自分の考えと重ね合わせてから結論を出してもいいのです。

風邪に限らず、薬は病気を治すものではなく、今ある状態の辛さを回避する目的でほとんどであり、自分の身体が持っている治癒力や免疫力で病気は治るのであって、医者が出す薬や手術で治るわけではありません。

健康な人でも、食事や運動そして外界の条件変化の影響で、血液の濃度の変化が絶えずおこり、いつも「自然に」もとの濃度に戻る仕組みがあります。

これがよく聞く「ホメオスタシス」の意味で、全身の環境を整えることが大切です。元気の「気」が病気の「気」を勝ること。

人間はよく風邪をひきます。そんな時、あなたならどんな対処をするでしょうか?

ある人は医師に診てもらい、注射や投薬を受けます。またある人は薬局に行き、薬を買い求めて飲むでしょう。しかし、そんな特別なことをせず、いつもと同じ生活の中で、あるいは無理をしないで、自然に治るのを待つ人もいます。

いずれにしても風邪は特別無理をしたり、身体を冷やしたりしなければ治ります。軽い場合は放っておいても治ります。

では、なぜ風邪は治るのでしょう。注射や薬が効くからでしょうか?

しかし、そうしたものを必要とするとせずに治ってしまうのです。このことは、病気を治してしまう力が備わっていることを証明しています。

その自然の力、生命力を「自然治癒力」といいます。

これから先の人生はこの「自然治癒力」を深く理解していくと、あらゆる病気が悪い原因を取り除くための身体のサインであることが判ってきます。

更に自らの体験が繰り返されて、身体で理解できるようになると、様々なことが理解できるようになります。

風邪をひくと発熱し、汗が出ます。咳やたんも出ます。これは体内に溜まった毒素が体外へ排出するための、身体を綺麗にするための作用で、これが自然治癒力の現れなのです。

こうした例はいくらでも挙げられます。

例えば、食べ過ぎたり、傷んだ物を食べると嘔吐しますが、この嘔吐は消化不良をおこしたり、胃腸やその他の臓器に負担をかけないための、また毒素が体内に拡がるのを防ぐための作用なのです。

自然治癒力は人間だけでなく、すべての生物が持っています。

例えば動物ならば人間に飼われている家畜やペット以外獣医による治療を受けることはありません。

彼らは傷ついたり怪我をした時、自らの自然治癒力だけを頼りにして、じっと治るのを待っています。

もともと人間の肉体は非常によく調和がとれています。

一つの例として、皮膚の役割が挙げられます。皮膚は人体で最大の臓器であり、人体を保護し、体温調節を行い、肝臓や腎臓や肺の役割を担っています。

人間が風邪をひくと、この皮膚は盛んに発汗活動を行います。これは体温調節とともに体内の毒素を排出して肝臓や腎臓の機能を助ける働きを伴っています。

健康も、そして病気がさえも私たちの体にとって必要であり、その病気を克服する力、つまり自然治癒力が私達に備わっているということです。

このことは最悪の病である癌についてもいえます。癌細胞が血液中の毒素を食い潰す浄血作用を自然治癒力が行っているそうです。

癌細胞でさえも人間の不健康を健康に戻そうとする。この自然治癒力の働きにはまさに驚くべきものがあります。

「癌ばかりでなく、他の様々な病気も、私たち人間が生きていく上で必要なものとして、自然治癒力がある」ということができます。

人間には健康でいるために与えられた何物にもかえがたい「自らの病を治すところの自然治癒力がある」そう理解して思うことで自然治癒力はさらに強化されていくのだそうです。

生活習慣病は、健康な状態から病気へとすぐ切り替わるのではなく、徐々に悪くなるグレーゾーンを経て、治療が必要な「病気」の状態へと連続して変化していきます。

この病気とは言えないけれど、ほおっておけば病気に進展するグレーゾーンの段階を

「未病」といいます。

病気になってから治すのではなく「未だ病にならず」この状態のうちから治すという未病の考え方は、予防医学と共通する部分が少なくありません。

東洋医学でいう未病は「冷えや倦怠感、しびれなどの軽い症状はあるものの、検査では異常が発見できない状態のこと」とあります。

(※しびれを軽いものとしていることは、重いと捉えている私たちの考えとは違っていますが)

それに対して西洋医学でいう未病とは「自覚症状はないものの、検査値に異常がある状態」とあります。

肥満、高尿酸血症、高脂血症、糖尿病、軽症高血圧、潜在心不全、脂肪肝、メタボリックシンドロームなどは、西洋医学的な典型的な未病です。

また、多くの臓器の能力が低下していて、病気が発症しやすい状態にある高齢者も、未病の状態にあると考えられます。

未病というのは、健康ではなくなってしまったものの、まだ健康な身体に戻れる時期です。

未病のうちでも早い段階であれば、食事に注意して運動を心掛けるなど、自分の努力で健康を取り戻すことができますし、やや進行した段階であっても医療の助けを借りながら、病気に向かっているルートを修正することができます。できるだけ早い時期に軌道修正をすれば、本格的な病気になって障害を残したり、死亡したりというリスクを軽減できますし、治療にかかる病も少なくて済むでしょう。

また単に病気にを予防することにはとどまらず、人間がもともと持っている自然治癒力を賦活させることにもつながるのです。

“未病”の主治医は自分自身!

これからは、未病の早い段階であれば医療を受けるのではなく、食養生、運動、生活改善など、自分の努力で健康を回復させることが求められていくでしょう。

そのためには、一人一人が「未病の主治医は自分自身である」と自覚を持ち、自分の身体は自分で守ることを心がけが大切です。

「元気な状態で長生きしたい」というのは誰もが願うこと。

未病とは、「自覚症状がないが放置すればやがて病気になる状態」のこと。

未病は、目、舌、皮膚、尿、便、睡眠などの状態に現れてきます。

病気になってしまわないよう、普段から自分の身体をよく観察して、未病サインをチェックする習慣を身につけることが大切です。

自然治癒力とは、それこそが人間が持つ生命力そのものです。

自然治癒力の主役は「免疫力」です。患者さん自身にこれらの自然治癒力がなければ、手術などという療法ははじめから成り立ちません。

理研メディカルでは、こういうことを理解した上で「早期発見、早期回復」が「早期改善」になると考えています。

そうでなければ、経済的な負担である医療費負担は減りません。

自然治癒力とは・・・

人間、動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、怪我や病気を治す力、機能を広くまとめて指す表現です。

手術をしたり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のこと。

自然治癒力とよばれている機能の中には、「自己再生機能」と「自己防衛機能」があります。

自己再生機能は、体が外傷などを負った時に、傷を治す機能のこと。

自己防衛機能は、生体の外部から侵入してくるウイルス、細菌類と戦う機能のこと。つまり「免役」のことです。

二つの機能を連携して機能することもあります。

例えば、擦り傷を負った時の治癒では、生体は侵入してくる細菌と戦いつつ皮膚を再生しているので、二つの機能を同時に働かせていることになります。

風邪をひいて病気に行くと多くの場合、抗生物質を処方されるが、風邪の原因はウイルスであるので、細菌を効果の対象とした抗生物質が効くはずはなく、実際、抗生物質を飲んでも飲まなくても、風邪をひいている時期は同じだという調査結果があります。

風邪をひいている期を抗生物質が短くする、などという科学的論文は存在していません。

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