https://www.studio-yoggy.com/article/article/yoga/20170417-01/ より
ヨガもアーユルヴェーダも、ルーツを共にした「生命の智慧」
「アーユルヴェーダもヨガも、古代の”ヴェーダ”から発祥したものです。
アーユルヴェーダでは、健康の軸として、バランス論を大切にします。
肉体、精神、魂の三つのバランスを整えて、はじめて、幸福な寿命とされ、120歳までの【健幸寿命】を、具体的な薬草学や、食事療法をベースに伝えています。
アーユルヴェーダもヨガも、共にインド5000年の伝統思想や文化が育んだ、「生命の智慧」です。
ヨガとは、精神を安定、浄化させる「アーサナ(asana、姿勢)」や「プラーナーヤーマ(pranayama、呼吸法)」を行うことにより、より精神のバランスによりフォーカスし、また、その先の悟りまでをも目指すものです。
アーユルヴェーダとヨーガの両方を体得することにより、本当の意味での、健康や、幸せがもたらされると思っています。」
ヨガとアーユルヴェーダは目指すものが同じで、それぞれにアプローチ方法がある
ヨガインストラクターのアツコ先生は、次のように教えてくれました。
「アーユルヴェーダとヨガが目指しているものは同じですが、授かった命をより良く生きるためのアプローチ方法として、それぞれの道筋があります。車の両輪のような関係で、互いに補完し合い、より効果を高めることもできます。
アーユルヴェーダは、身体的側面から科学的にアプローチして、医学として伝えられてきました。また、健康増進の一環として、食事も含めた生活全般をカバーしています。
ヨガは、スピリチュアルな側面からのアプローチを本質としており、そのためのアーサナ、呼吸法、瞑想等の実践法や学び、心構えなど、人生の指針を提示しています。」
アーユルヴェーダもヨガも、共に日常的に実践することで、より効果を発揮する
アーユルヴェーダ講師の新宅あきえ先生は、人間の命のためだけではないことも示唆しています。
「アーユヴェーダとヨガは真の生命科学の一族です。共に古代インド発祥で、自然界を大宇宙、そこで生きる人間を小宇宙ととらえ、人間の命は心、身体、魂が鼎(かなえ)のようにつながって生きていると考えています。
健康や幸福を考える時には、心・身体・魂へのアプローチが必要で、その際自分のことだけではなく他の生命、周りとの調和を考えると真の調和、平安につながってゆきます。
アーユヴェーダとヨガを共に実践してゆくことは誰もが日常で出来る真の健康、幸福の道だと思います。」
ヨガもアーユルヴェーダもルーツは同じで、人の幸せや健康を目指すというところも同じで、さらには、人間だけではなく、生きとし生けるもの…命との調和を考えられているのですね。
ヨガとアーユルヴェーダ発祥のインドではどのように発展し、いまも日常生活で取り入れられているのでしょうか。ヨガインストラクターのアズサ先生に聞いてみました。
「ヨガとアーユルヴェーダはインド古来より車輪の両軸のようなもので、人々の心身共に健康であることを支えてきたようです。
ヨガもアーユルヴェーダも天啓書と言われる聖典『ヴェーダ』(「知識」というサンスクリット語)に記されているものです。天啓書とはリシ(聖人)たちが深い洞察から得られた智慧・知識と言われ、神々からの授かりで、人間の作ではないと言われています。
近年ヨガはポーズをとることに注目されがちですが体形の調整や病気の治癒は結果に過ぎず、ヨガの定義は『ヨーガ・スートラ』に「心の作用を鎮めるのがヨーガである」と述べられています。
そしてアーユルヴェーダの知恵は、ヨガの調身・調息・調心を通して純粋な静寂を体験することで、内なる知恵、内なる治癒力の声を聞く方法になります。意識の変化が精神・心の変化をきたし、心の変化が肉体の変化をきたすとみなすのです。
(上記2文は『アーユルヴェーダとヨーガ』上馬場和夫【著】より)
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