ひまし油とは?何でも使える驚きの効能と代表的な使い方24選!

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おもに工業用の材料やエンジンオイルとして使われるだけで、表舞台にはなかなか出てこなかった「ひまし油」。

ですが、このひまし油、抗菌、抗炎症作用が強くて健康や美容への効果がとても高いと、世界的に評価されてきました。

あなたも「ひまし油」を使うとシミ消しからイボ取りまで出来るって聞いたことありませんか?

けど、ひまし油のどこにそんな不思議な力があるのでしょうか?

日本だけの話しじゃなく、世界的にもそんな高い評価を得ているものなのでしょうか?

いろいろ聞くけど、一体何と何に一番効果があるの?

などなど、そんなあなたの疑問にお答えすべく、今回はひまし油の効能や代表的な使い方、を用途別に、海外での評価も含めてご紹介していきます。

読み終わった頃には、ひまし油を求めて近所の薬局に駆け込みたくなるかもわかりません。

この記事の目次

1 ひまし油とは何ですか?

1.1 ひまし油の歴史

2 ひまし油の脂肪酸構成とその特長!

3 ひまし油が民間療法で使われるようになったきっかけ?

3.1 ● そのきっかけは?

3.2 ● ケーシー療法というのは

3.3 ● 一方、海外では?

4 ひまし油の代表的な(世界的な)使い方まとめ24選!

4.1 <外部塗布によるスキンケア>

4.1.1 【1】シミ隠し

4.1.2 【2】肌の保湿

4.1.3 【3】にきび肌の改善

4.1.4 【4】いぼや皮膚の乾癬の除去

4.1.5 【5】皮膚の炎症を鎮める

4.1.6 【6】ストレッチマークの改善

4.2 <ひまし油外部塗布によるヘアケア>

4.2.1 【7】髪の成長を促す

4.2.2 【8】枝毛の修復

4.2.3 【9】髪の保湿性

4.2.4 【10】頭皮感染症の予防

4.2.5 【11】若白髪の予防

4.3 <その他美容への利用>

4.3.1 【12】エージングケア

4.3.2 【13】ネイルケア

4.4 <外部塗布用の薬として>

4.4.1 【14】関節痛、関節炎を和らげる

4.4.2 【15】背中の痛み

4.4.3 【16】筋肉痛を和らげます

4.4.4 【17】目の疲れ取り、ドライアイ

4.4.5 【18】傷の消毒剤、痛み止め

4.4.6 【19】痔の治療薬として

4.5 <その他の使い方>

4.5.1 【20】水虫、たむしの治療

4.5.2 【21】もぐら除け

4.5.3 【22】はさみの切れ味を蘇らせる

4.6 <デトックス>

4.6.1 【23】下剤

4.6.2 【24】整腸作用

5 ひまし油の副作用/使用時の注意点

6 ひまし油の使い方24選まとめ

ひまし油とは何ですか?

ひまし油とは、植物のトウゴマの種子からとる100%植物油です。

トウゴマは「トウダイグサ科トウゴマ属」の多年草で、別名ヒマ(蓖麻)と言います。正式な学術名:“Ricinus Communis”。トウゴマは英語で「Catol Oil Plant」、ひまし油は「Castol Oil」と呼ばれています。

トウゴマの原産は東アフリカですが、現在はアフリカ・インド・地中海沿岸・アメリカ南西部などと、世界的に広く自生しています。

トウゴマの種子には40%~60%の油分が含まれていて、その油分を搾ったものが「ひまし油」です。粘性(粘り気)が強く、潤滑性があるので、工業目的で使用された最初の植物油の一つだと言われています。

自動車用のオイルの世界的な会社に“Castol社”がありますが、このひまし油から名前をとっているほどです。

実は、トウゴマの種子には毒素リシンが含まれていて、このリシンは、グラム数比較でシアン化化合物の”6000倍”、ガラガラ蛇の毒”12,000倍以上”の毒性があると推定されています。

とても怖い毒なのですが、これらは油分を抽出した残りかすには含まれますが、絞ったオイルからは取り除かれているので、ひまし油には毒の心配はいりません。

ひまし油の歴史

ひまし油の歴史はとても古く、紀元前4000年前の古代エジプトのお墓からも発見されています。当時のエジプトの医師たちは、ひまし油を目を刺激から守る薬として使用してきたと言われています。また、数千年にわたってランプの芯を燃やすオイルとしても使われてきました。

アメリカの開拓時代の1860年からは医薬品として使用が始まって、ひまし油を40%ほどアルコールで希釈したものが便秘薬、胸やけの特効薬として広く売られるようになりました。

現在、ひまし油の薬への利用は、内服薬としては便秘薬と下剤。そして外部塗布用としては、パックや湿布薬によく使われています。

その他にも、高い抗炎症特性と抗菌性をひまし油はもっているため、薬として使う以外にも、化粧品や石けん、そしてマッサージオイルと、実は幅広い製品の原料としても使われているのです。

ひまし油の脂肪酸構成とその特長!

ひまし油は、以下のように、独特の脂肪酸で構成されています。

リシノール酸 85%~90% (ω9系)

オレイン酸  2%~6%

リノール酸  1%~5%

リノレン酸  0.5%~1%

ステアリン酸(飽和脂肪酸) 0.5%~1%

パルミチン酸(飽和脂肪酸) 0.5%~1%

ジヒドロキシステアリン酸  0.3%~0.5%

その他    0.2%~0.5%

この中で、ひまし油の最大の特長とも言えるのは「リシノール酸」です。

このリシノール酸は、ひまし油以外に、多く含まれる植物オイルはなく、この90%もリシノール酸が占めるというのが、ひまし油をユニークかつ特徴的な植物オイルとして位置づけています。

このリシノール酸により、ひまし油は鎮痛剤や抗炎症剤として効果を発揮します。

ひまし油が民間療法で使われるようになったきっかけ?

ひまし油は日本では長らく”下剤”として利用されてきました。もしくは潤滑油、皮製品のなめし油程度の利用はあったのだろうと思われます。ですが、ここに来て、一家に一つ備えておきたい植物オイルと言われるような評価になってきました。

● そのきっかけは?

100%とは言い切れませんが、一つの大きなきっかけとなったのが、「ケーシー療法」だろうと思われます。

● ケーシー療法というのは

米国の療法家エドガー・ケイシ―によるヒーリング・催眠療法において、もっとも重視されていたのが「体内毒素の排泄」。そしてひまし油は、その毒素排泄療法の中心アイテムとして扱われきました。いわゆる、ひまし油を用いた温熱パックです。

ひまし油を含んだ植物油を使ったオイルマッサージによって、血行やリンパ液の循環が円滑になり、カラダのデトックスや病気に強くなれる免疫力の強化が図れます。

適用例としては、胆嚢炎、排泄不良、てんかん、肝硬変、肝不全、硬皮症、頭痛、虫垂炎、関節炎、大腸炎、神経炎、毒血症といった多くのものに適用例があります。

ですので、日本における「ひまし油」の利用シーンは、この重曹(カソーダ)と組み合わせたオイルパックやマッサージが先ずは、話題の中心になっているように思います。

● 一方、海外では?

ひまし油Castol Oil 単体での使用例が数多く目立ちます。また、デトックス目的においては、さまざまな飲み物と組み合わせたデトックスジュースのレシピも人気です。

肌や髪、ニキビ跡、肌の炎症、スキンケア、デトックスと、とても幅広い目的で効果を発揮するひまし油ですが、その使い方は多岐にわたりすぎていて、何にでも使えちゃうという印象。ですがその分、整理しないと混乱しちゃうほどです。

その使い方としては、以下の6つに大きく分けられます。

(1)外部塗布によるスキンケア

(2)外部塗布によるヘアケア

(3)その他美容への利用

(4)外部塗布用の薬としての利用

(5)その他の使い方

(6)デトックス

です。

それでは、さらに細かく使い方、使用目的を整理してご紹介していきます。

ひまし油の代表的な(世界的な)使い方まとめ24選!

<外部塗布によるスキンケア>

【1】シミ隠し

ヒマシ油は、肌の傷跡やシミを薄くすることに使用されます。これは世界的に人気のある使われ方です。ひまし油の脂肪酸による効果であると言われています。

皮膚組織に直接浸透し、組織の成長を促しながら、傷んだ箇所を癒やすのを助けてくれます。

結果は一晩で目に見えるほど改善するといったものではありませんが、ゆっくりと肌に効いてきます。じっくりと定期的なケアが必要です。

【2】肌の保湿

ヒマシ油は、天然由来で安価な肌の保湿剤として人気があります。高濃度の脂肪酸が、皮膚に直接浸透し、乾燥によって傷んだ細胞を修復、皮膚の水分を復元する力があると言われています。

世界的にひまし油は、やっぱりスキンケアの分野で重宝されています。

【3】にきび肌の改善

にきびを起こしやすい肌質を持っている人は、毛穴を詰まらせる可能性のある油分を嫌がる傾向があります。しかし、ひまし油が持つリシノール酸には、その抗菌性、抗炎症特性によって、にきび菌を減らし、肌を改善してくれる効果が期待できます。

【4】いぼや皮膚の乾癬の除去

長年悩んでいたイボの治療にひまし油は効果を発揮します。わずか数週間で、悩み続けたイボがとれたとか、といったニュースは日本だけでなく、海外でも多く見受けられます。

参考記事 ひまし油でつくるカソーダのその実力を見てみました!

▶ ひまし油と重曹でつくるカソーダの実力とは?海外レビュー評価は?

【5】皮膚の炎症を鎮める

日焼けあとや、にきび跡、そして乾燥肌が原因の肌トラブルを癒してくれます。コットンボールにひまし油を浸し、炎症のある個所に塗り込んでいきます。ひまし油はあらゆる皮膚の炎症に対して、治癒特性が期待できます。

【6】ストレッチマークの改善

ひまし油は、妊娠せんやセルライトの修復、肌の弾力性の改善にも効果があるとされています。妊娠線の予防のためにも、出産2カ月前から使用するのが良いという使い方も報告されています。

参考記事 ひまし油でフェイスケア!

▶ ひまし油を使った顔パックの方法5選!?保湿アンチエイジングに最高!

<ひまし油外部塗布によるヘアケア>

【7】髪の成長を促す

ひまし油には、髪の成長を促す効果があると報告されています。

健康な髪を育てるのに役立つオメガ9脂肪酸も含んでいます。頭皮や毛根の消毒、その毛根まわりの血液循環も期待できるため、ひまし油を使った頭皮マッサージを定期的にしてあげましょう。

頭髪だけでなく、眉毛、そしてまつ毛にも効果があるとされています。

【8】枝毛の修復

ひまし油のさらなる利点は、枝毛の防止、修復の力です。痛んだ髪の先端部分に、直接オイルを数滴たらして使います。髪の健康回復へのサポートをしてくれます。

【9】髪の保湿性

いつも使っているヘアコンディショナーにひまし油を少量加えて良く混ぜ合わせ、シャンプー後のトリートメントに使用するといった使い方もあります。ひまし油が髪の保湿剤を保って、髪の乾燥、ダメージを防いでくれます。

【10】頭皮感染症の予防

頭皮の感染症は、部分剥げや、フケ、かゆみのような肌の地肌のトラブルになる可能性があります。ヒマシ油の抗菌性を利用して、感染症をひきおこす病原体および微生物を減らす効果が期待できます。

【11】若白髪の予防

ある米国サイトによると、ひまし油は髪の白髪化の防止にも役立つとの情報があります。頭皮質を整えることで、髪の毛の色素損失を遅らせてくれる効果も期待できるようです。

その他、ひまし油をもちいたヘアケア特集!はこちらから↓

▶ ひまし油が髪の毛に良い?スカルプケア、育毛、その効果と使い方!

<その他美容への利用>

【12】エージングケア

ひまし油を皮膚の気になる部分に適用することで、油分が肌の深くまで浸透し、水和性を保ってくれます。また、コラーゲンおよびエラスチンの再生を刺激してくれる効果も期待できます。

【13】ネイルケア

長く健康で美しい爪を保つために、ひまし油をネイル、ペディキュアにも利用できます。

<外部塗布用の薬として>

参考記事 ひまし油湿布の効果アップ方法!

▶ ひまし油湿布の効果7選!効果アップのためのやり方、ポイントは?

【14】関節痛、関節炎を和らげる

ひまし油の持つ抗炎症特性は、関節炎によって引き起こされる痛みを和らげる力があります。民間治療法としてもよく使われるほどです。柔らかい綿生地とビニール製のラップを使用した「ひまし油たっぷりの温パック」は、関節や組織の痛みを和らげてくれます。

【15】背中の痛み

背中、腰の痛みを和らげるのにも、ヒマシ油は一つの効果的な自然療法です。ひまし油を使った局部マッサージを丁寧に行います。また、関節炎と同じく、炎症組織に浸透するひまし油温パックを使用します。

【16】筋肉痛を和らげます

筋肉の痛みにも効果があるひまし油。痛めた筋肉の箇所に、ひまし油を少量だけ塗って、よくマッサージしながらもみほぐします。筋肉痛じゃない時でも、ひまし油のビタミンE成分があなたの肌の調子を整えてくれます。

【17】目の疲れ取り、ドライアイ

一日の終わりに、目の疲れをとってくれます。ゼリーのような粘性のあるひまし油をまぶたの上からそっと塗ってください。また、まつ毛にも少し塗ると、まつ毛ケアにもなります。しかし、ひまし油が目の中に入らないように十分気をつけてください。

また、くわえてひまし油によるまぶたのマッサージは、不眠症の改善にも役立つとされています。

参考記事 ひまし油で点眼、ドライアイへの効果は!?

▶ ひまし油点眼の方法は?ドライアイに効果あるの!?危険な副作用は?

【18】傷の消毒剤、痛み止め

ひまし油は、切り傷や擦り傷に、優れた消毒剤としての機能を発揮します。ひまし油が持つ抗菌性は、傷の治癒に有効です。また、抗炎症作用もあるので、痛みを和らげてくれる効果もあわせもちます。

【19】痔の治療薬として

痔の患部を小さくし、痛みを和らげる効果が期待できます。ヒマシ油を浸したコットンボールを使って痔の患部に塗っていきましょう。毎日複数回の塗布が効果的とされています。

<その他の使い方>

【20】水虫、たむしの治療

ひまし油が持つ抗菌性と、ウンデシレン酸と呼ばれる活性化合物が、水虫、たむしを治療するのに役立ちます。

【21】もぐら除け

庭のもぐら穴にひまし油をまけば、もぐら退治にも役立ちます。7、8リッターの水に、ひまし油1/2カップを混ぜた液体をモグラ穴にまきます。ただ、もぐらを完全に退治できるというものではなく、別場所に追いやるという行為になるんだそうです・・

【22】はさみの切れ味を蘇らせる

ひまし油は、はさみのための素晴らしい潤滑剤になります。包丁だと口に入る可能性があるので、はさみの利用にとても重宝します。はさみの歯に塗った後、ペーパータオルや清潔な布でよく拭いて、その再生された切れ味を確かめてみてください。

最後にもっとも大切なデトックス目的での使用例をご紹介します。

<デトックス>

【23】下剤

世界的に人気のひまし油の使用例はこの下剤としての利用です。古来から民間療法として広く使用されてきました。ひまし油に含まれるリシノール酸が、便通を導いてくれます。便秘に苦しんでいる時には大きな効果が期待できます。

【24】整腸作用

定期的に腸内をデトックスするために、ひまし油をオレンジジュースやクランベリージュースに少量まぜたものを摂取したクレンジングというのも人気のようです。

胃腸のクレンジングに役立つとのことですが、要は下剤となりますので、そのあたりは十分に認識した上で摂取するようにしてください。

胃の中を清める、腸を定期的に清めたいと思わている方には、ひまし油はとくに有効とされています。ただ、ひまし油の服用容量はよくお読みください。そして、世界的なひまし油ドリンクのメニューを一部ご紹介していきます。

<<ヒマシ油+牛乳>>

ヒマシ油と牛乳は胃の洗浄のための素晴らしいアーユルベーダの家庭薬との評価があります。胃酸過多、便秘やイライラ腸などの胃のトラブルに役立ちます。

<<ヒマシ油+オレンジジュース>>

便秘に苦しむ人にとっての人気のサプリメントとも言われています。

ひまし油とオレンジジュースを50対50の割合でブレンドします。空腹時に服用し、20分後に、お湯を飲むことによって、ひまし油効果をサポートします。

<<ひまし油+お湯>>

ヒマシ油を単純にお湯でわって飲みます。胃腸の細菌を除去するサプリメントになります。

<<ヒマシ油+生姜>>

この組み合わせもアーユルヴェーダからくるクレンジングサプリです。

ひまし油の副作用/使用時の注意点

肌に使う時には少量でのアレルギーパッチテストを必ず行いましょう。アレルギーによって、かゆみや発疹、赤みが出るかを事前確認してから使うようにしてください。

ヒマシ油には、吐き気、腹痛、下痢、脱力感といった症状を引き起こす可能性があります。これらの症状が出た場合には、すぐにお医師さんに相談してください。

ひまし油は出産を早める効果があることも知られていますので、妊娠中の女性の服用はあまりお勧めではないとの情報も多くあります。妊婦さんがヒマシ油を使う際には、事前にお医者さんに相談してください。

参考記事 ひまし油は薬局で買えますか?選び方は?

▶ ひまし油は薬局で買える?買うときのポイントや使い分け法まとめ!

ひまし油の使い方24選まとめ

ひまし油が、非常に多くのさまざまな利用シーンで使用例があることがおわかりいただけたのではないかと思います。

いまだ知る人ぞ知る「ひまし油」の存在ですが、最近だと薬局やネットでも手軽に手に入るようになってきました。

ただし、もともと強力な下剤としての価値が高かった植物オイルであったことは忘れずに、内服する際には、お買い求めのひまし油の注意書きにそって使うようにしましょう。

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(By ゼウス23世)