フラワー・オブ・ライフ・「人生の意味」

http://souzounotane.com/article/454092812.html?seesaa_related=category  より

4.人生の意味

さて、「フラワー・オブ・ライフ」第一部「人生」は、今回の「人生の意味」で終了となります。

この第一部では、「人生」について一般的に「人生」を切り拓くような視点での能動的な「人生」という見立てと、「人生」自体が「あなた」に希望を差し向けるような受動的な「人生」観も見てきました。

 後者については、あまり馴染みのないものだと思います。しかしむしろここで私たちが知らなければならいのは、この受動的な「人生」観かもしれません。

 ここまで、「人生の興味」「人生の趣味」「人生の賞味」そして、最後に「人生の意味」という4つの「味」をみてきました。その「味」のなかでも今回の「意味」が、最も重要であると思います。

 そしてなぜ「意味」という言葉に「味」が付いているのでしょうか。

 

 そのような解釈も含め、第一部「人生」の最後に「人生の意味」のお話しをして参りましょう。

 

Ⅰ.「人生」の能動性と受動性

 先ほども振り返ったように「人生」対して二つの捉え方がありました。一つは一般的な「人生」の「意味」であり、もう一つは、その人に期待している「人生」の「意味」です。むしろこちらは「人生」の「意図」と定義したほうが良いでしょう。

 いづれにしても、「人生の意味」という言葉を単純に解釈すれば、このような「意図」や「意志」、そしてそれについての「価値」を問うということになります。

 「意味」のあるものは「価値」が生じ、「意味」のないものは「価値」が無くなります。「価値」と「意味」は密接に関係しています。

 そしてそれら「意味」と「価値」を結びつける関係性とは、「質問に対する答え」という形でも表現できます。

 つまり、まずはじめに「質問の意味」を理解しているかという質問への理解度。そして質問に対する答え方も「価値」に影響します。この質問の「意図」について、率直に素直に正直に心に問うことが大切です。

 この「コール&レスポンス」の流れ、つまり「意味」と「価値」の相互の命題の捉え方で、「人生の意図」が見えてきます。

 ですから、「人生の意味」を指し示す質問に答えていくことで、本来のあなたの「価値」が見えてきますし、「人生」側の意図も読み説くことが可能となってきます。

 そして「シード・オブ・ライフ」にその方法がありました。

 その一つの方法として、前回もお書きした素朴な質問について、いつ、どこで、だれに、だれが、なにを、どうした(どのように)、なぜ、という疑問詞に率直に正直に答えることです。

そもそも「人生」を楽しんでいますか。

没頭できるような趣味といえるものがありますか。

一人暮らしは寂しくないですか。

彼女(彼氏)と愛し合っていますか。

夫婦関係は円満ですか。

自分の好きなことを仕事にしていますか。

時には自分を解放して許してあげていますか。

本当はしたくないのに、やらされ仕事をしていませんか。

仕事について愚痴を言っていませんか。

自分が本当はどんな仕事をしたいのか、よく分かっていますか。

 

Ⅱ.「リメンバー」と「リマインド」

 ご自身の役割を、思い出すこと、それが「人生の意味」の価値を獲得する大きなキーポイントになっています。

 七つの疑問詞、特に「なぜ」は「マインド」の中心に来る疑問詞です。この言葉に、周囲の六つの疑問詞は敏感に反応するのです。

 英語の「思い出す」は自動詞「リメンバー」でした。そして「思いださせる」は他動詞「リマインド」です。

 これら「思い出す」ための「メンバー」が一連の疑問詞です。そして「思い出させる」母体を形作っているのが「マインド」そのものであると認識することができます。

 もう一度、「メンバー」が協力して自らの役割を「思い出す」ために周囲の六つの疑問詞が使われるのです。

 そしてこの時に「マインド」の周囲の六点が反応します。ここで掲げた「質問」だけでなく、様々な違和感や不快感に対する疑問があると思います。

 それらの「質問」や「疑問」に、自ら素直な気持ちで親身に関わることで、少しずつあなた自身の「ミッション」が見えてきます。

 これらの作用により、「マインド」が再構築されるのです。それが「リマインド」という意味なのでしょう。

 慌てずに、焦らずに進めていきましょう。そうすることで、あなたの「内部」と「外部」との間、つまり、形ある「あなた」を占有している領域に「意味」が湧き上がってきます。

 内部と外部、内面と外面、内側と外側、という三つの内、外という概念は、異なった定義付けがなされています。その詳細は、次回、第二部以降でお話しをして参ります。 

 実際に、「意味」が「フラワー・オブ・ライフ」のどこに関連してくるのか、「価値」がどこに関与するのかを見ていくことに致しましょう。

 その一つの導入として、「シード・オブ・ライフ」から「フラワー・オブ・ライフ」への展開に欠かせないものがあります。それが、内部と外部の間の「緩衝帯」の存在です。

Ⅲ.緩衝帯

 「人生の意味」として、私たちに関わる問題は、自らの「意志」としての「人生」への志向性、そして「人生」が私たちに期待する「意図」を意識するということです。

 つまり「人生の意味」とは、下記の二つの見立てができます。

①能動的な「人生」への「意志」

②受動的な「人生」の「意図」

にまとめることが出来ます。

 これら、「意味」を結びつける「意志」と「意図」は、「人生の意味」の形成に関与しています。最終的に「人生」を「味わう」四つの「味」を示して参りました。

 「味」という文字が「意味」に関与することは、非常に重要な観点です。「人生」の「味わい」とは、実際に経験することであり、体験することであると思います。

 それは、「味覚」が最も現実的であり、そして唯一体験として形あるものを「いただく」ということから、具体的な指針をしめすことができる「人生の具材」、経験のピースでもあります。

 「人生」においてチャレンジは非常に重要な行為です。ヘレン・ケラーは、常にチャレンジしなさいという言葉を残しています。

 無謀なチャレンジは良くありませんが、経験則から迷っている躊躇していることは、一回やってみることが大切です。

 「味わい」とは、食べてみないと分からないのと同様に、「人生の意味」も味あわなければ分かりません。これは非常に興味深いことです。

 「人生」の「味」なお話しは、今回第一部で最後になりますが、必要に応じて、第二部以降でも触れて参ります。

 さらに第二部では、「人生の意味」の構造的な理解を深めていくことに致しましょう。

 次第に、「シード・オブ・ライフ」から「フラワー・オブ・ライフ」への展開が生じてきます。

 様々な「質問」や「疑問」が持っている「ルーツ」は何か。それらによって引き起こされる、ある「展開」とは何か。

 最終的にそのようなお話になると思いますが、まずは蕾の「花」が咲き始める序章として、次回、第二部から「創造」をテーマにお話しをして参ります。