フラワー・オブ・ライフ・「人生の趣味」・

http://souzounotane.com/article/454087197.html?seesaa_related=category   より

2.人生の趣味


 さて、第一部、2回目は「人生の趣味」のお話しです。

 普段、私たちは特にプライベートで「趣味」に没頭するようなときがあります。だた、本日お話しする「人生の趣味」とは、一般的に嗜(たしな)むような「趣味」とは少し趣が異なります。

 予め敷かれているレールの上を走っていく、なかば自分の意志とは関係なく運命に任せる生き方もあると思いますし、自らの意志で自分の運命を切り拓いていくような場合もあるでしょう。

 いずれにしても「人生」と「自分」の関係性を断つことはできません。生きている限り否応なくその関係は続いていくのです。

 そうであるならば、より良い関係性を築くために意識していくことは何か、今回は、そんなヒントをご紹介して参りましょう。

Ⅰ.傍らに咲く花の存在

 唐突ですが、あなたが恋愛していたころのことを思い出してみてください。あるいは好きな人ができたときのことでも結構です。

 そんな時、あなたの感情はどうなるでしょうか。率直にその人のことを知りたくなると思います。

 前回も少しお話ししましたが、「人生」に興味を持つとは、だいたい人生に愛着があるか、あるいは「人生」に愛情をもっているか、ということだと思って頂くと良いでしょう。

 「人生」はあなたに希望を持っているのです。しかし、あなたは、違う誰かに夢中になっていて、「人生」にまともに向き合おうとしないことがあるかもしれません。

 でも、あなたの「人生」は、あなたの熱烈なファンです。「人生」は、あなたが気が付くまでずーと待っています。昔、「待つわ」という歌がありましたが、そんな感じで、あなたのことを待ち続けています。

 そして、あなたは向き合うべき「人生」というパートナーに対して、その意図を聞き出す術を知らないでいたり、周囲の取り巻きの否定的な態度や言葉で、向き合えないでいたりします。

 ここで勇気を出して「人生」というパートナーに、あなたは質問をしてみましょう。

 本当に好きな人にお話しをするように、聞き出して見てほしいのです。

 「ねえ、人生さん、あなたのご趣味はなんですか?」

 一般的な「趣味」は、人それぞれで違いますが、一人ひとりに与えられた「人生」が、その人に対して常に希望を持ち続けているとしたら、きっと次のように答えるでしょう。

 「私の趣味は、あなたへ愛情をもって接していくことです」と…。

 すこし、くすぐったいくらい恥ずかしい気持ちになるかもしれません。

 あなたが興味があり、好意を抱いている誰かからそんなことを言われたら、「幸せ」だと思いませんか。

 でも、私たちは、いつもその存在を忘れがちです。というより、普段そんなこと考えもしませんね。

 非常に近い存在なのですが、普段はその存在すら忘れてしまっています。これがたとえば、もしかしたらた「守護霊」の感じ方と似ているのかもしれません。

 いつも傍らに咲いている花が、私を見つめている存在だとしたら、たまには親しみを込めて、自分から見つめてあげてもよいと思うのです。

 いわば、人生と向き合うというのは、「フラワー・オブ・ライフ」に目を向け、興味を持ち、お互いの趣味について語り、共に味わい、そしてまたその「価値」や「意味」を分かち合っていく。そのような関係性によって成り立つのではないでしょうか。

 まるで、鏡の前にたつ自分自身をみているような感覚で、あなたが興味を持っている「フラワー・オブ・ライフ」、「人生の花」を見つめてあげてみて下さい。

Ⅱ.お花見の観賞方法

 あなたのことが好きすぎて、ずーと傍らにいて、ストーカーかと思うほど一部始終を眺めていたいと思っていて、あなたを観賞すること自体が「趣味」のような存在、それが「人生」といえるかもしれません。

 「フラワー・オブ・ライフ」、『人生』が、あなたを見つめています。

 そして、先ほども申し上げたように、あなたは「フラワー・オブ・ライフ」を見出だす役割があります。

 花にもいろいろな種類があり、それをどのように観賞するかは自由です。しかし、絵画や陶器などの観賞と同じように、その道の作法というものを最低限知っておくことも大切でしょう。

 「趣味」というものは、必ずその道の作法があるものです。そういうことを知っておくと観賞も楽しくなっていくはずです。

 ここでは、脳の成り立ちをもとに少し解説をして参りましょう。

 たとえば、観賞方法には、右脳的な見かたと左脳的な見かたもあります。より境界を無くしていくような見かたと、より境界を意識するような見かたともいえます。

 人間の脳は右脳と左脳に分かれているのはご存知でしょうか。脳には能力の局在があるということです。

 右脳と左脳の違いがもたらす、大きな意識の相違をジル・ボルト・テイラーというお医者さんで、実際に脳卒中になり、8年のリハビリによって再起したお話が非常に興味深いものでした。

 TEDxというYouTubeの番組の中で、脳卒中(脳出血)になった時、内側から脳を観察できる!と思い、半ば興奮していたと証言しています。

 彼女は左脳のしかも側頭葉の出血だったので、優位半球という言語的なプログラミングをする部分や、運動野も障害を受けてしまいました。

 脳卒中になって初めて感じたのは、右脳優位になると境界がなくなっていくという感触でした。つまり、自分の身体の境界を意識できなくなり、逆に自然とのつながりや、天とのつながりを感じ開放的な気分になるという体験だったといいます。

 このような体験には個人差があると思いますが、これらの結果から境界を意識しているのは明らかに優位半球、つまり左脳の能力であることが分かります。

 ですから、左脳では言語的なプログラムなどが機能するわけです。極めて分析的な態度で物事を捉えていく役割があります。

 これに対し右脳は、中心から今ここを感じ、感じ方もエネルギーそのものを感じて常に感情からの情報を察知していくという、いわばフィーリングの世界に没入するような感覚であるといっています。

 左脳は分析的で直線的なイメージで、全てを切り分け理解していく言語的な領域を支配する世界であり、過去の記憶をもとに未来の予測をしたり、時間軸の流れを認識したりする世界です。

 この左右の脳の違いによって「フラワー・オブ・ライフ」もおおまかに二つの見立てが成り立つということです。

 

 今回は、そのヒントだけを申し上げておきましょう。

 それは、円の範囲と四角の領域という概念です。円は中心点からの範囲を、四角は辺に描かれた領域に閉ざされている、ということです。

 これだけをヒントとして出しても「?」とお感じになると思います。ではもう少し、ヒントを出しておきましょう。

 円は右脳的、四角は左脳的というと少しお分かりいただけますでしょうか。

 詳しい解説は、第二部にてお話することに致しましょう。

  「人生の趣味」とは、あなたと語らい、共に感じ共にに味わい、そしてまたその「価値」や「意味」を分かち合っていくことでした。

では、分かち合うには、実際にそれを食べてみるということがその理解に必要になってきます。

 恋人と、あるいはパートナーと、ともに味わうこととは何か。「フラワー・オブ・ライフ」次回は「人生の賞味」についてお話をして参ります。