https://www.lifedesignmethod.jp/blog/2015/02/50.php より
コンサルティングや、個人セッションの精度や能力が飛躍的にアップしたきっかけに<トランス誘導>という手法との出会いがありました。
"トランス意識状態"という深いリラクゼーションにクライアントを誘導すると普段の意識では思い出せない昔の出来事や記憶、感情が呼び起こされるようになるのです。
トランス誘導を用いると、本人も全く憶えていない過去の体験が甦ります。
たとえば「人前でなぜか冷や汗をかいて緊張してしまう」という悩みを持つ人はトランス誘導によって、その原因は幼稚園の頃に人前で馬鹿にされたことにあるということを知ります。
また「困っているときでも、素直に人に頼みごとをできない」という人の悩みの原因は小学校の頃に何度も「自分でやりなさい」と他者から叱られた体験からきていることなどがわかったりもします。
トランス誘導をセッションに取り入れてからは、僕はそれまでの何倍も早くしかも効果的にクライアントの悩みを解決することができるようになりました。
なぜならほとんどの悩みは、本人も自覚できていないことが原因。
けれどトランス誘導なら、そこに直接アプローチすることができるからです。
トランス誘導を半年で50人ぐらいに行ったでしょうか......。
その頃に掴んだ感覚があります。
それは
「僕らは普段生活している以外の領域よりもっと大きな意識がありリラックスしていればそれを受け取ることができる」というものです。
昔から、布団の中でウトウトしている時やお風呂に入っているときまた移動しているときなどにアイデアやインスピレーションが湧いてきやすいと言われてきました。
これらは決して単なる言い伝えなんかではないことをトランス誘導を重ねているうちに感覚で分かるようになってきたのです。
スケジュール、役割、責任、計画......
僕ら現代人は、これらのことに常に追われて生きているといえるでしょう。
そのため、ゆっくりしたり、ぼんやりしたりなどの生活する上での余裕の部分をつい忘れてしまいがちに。
けれど、それは自分を窮屈にしているということでもあるのです。
トランス誘導というリラクゼーションをするだけで、これだけ多くのことが浮かんだりする。
「この手法はとても大切なものなのではないか」と日々強く感じるようになりました。
例えば、トランス状態のクライアントに「今日のセッションを終えてもいいですか?」と尋ねると「いえ、まだ終えてはいけません」というインスピレーションが降りてくることがあります。
「なぜですか?」と続けて質問すると、「◯◯についてまだ話していません」というようなメッセージが降りてきたり またはそれについてのイメージが浮かんだり 逆に「もう大丈夫ですよ」というメッセージが降りてくることもあります。
そのうちに、クライアントがセッションでどんなインスピレーションを受け取っているのかを意識するようになってきました。
そうすると、「悩みを作り出している原因は◯◯で、それはこうするとよくなる」といったインスピレーションや「心から望んでいる未来像はこんな状態です」といったインスピレーションをクライアントは受け取るようになります。
「どんなテーマを扱っていくのか、どのような流れで進めていけばいいのか、どこで終了すればいいのか」。
といったセッションの進め方そのものもクライアントのインスピレーションがすべて教えてくれるのです。
さらにある時から、セッションをしている僕にもインスピレーションが湧いてくるようになりました。
セッション中に「この人は、幼いころの親子関係になにかある」といったひらめきや、質問が降りてくるようになったのです。
なんとなく僕の中で浮かんだインスピレーションで根拠はなくても そのとき浮かんできた質問をセッションで使うと「なんで、そのことがわかったんですか!?」とクライアントに驚かれてしまったり......。
かなり的確なものが出てくるようになってきたのです。
セッションの流れを僕がコントロールしようとしたり意図しなければしないほど、セッションがうまくいくようになっていきました。
トランス誘導によるセッションを繰り返しているうちに「セッションをリードしているのは僕ではなく、クライアントの潜在意識でありその流れをファシテーションすればいいのだ」
ということが分かってきたのです。
このようにしてトランス誘導を用いたセッションを積み重ねていったことがライフ・デザイン・メソッドの"インスピレーション力を活かす"ということに繋がっていくことになります。
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