ヒプノセラピーとは

ヒプノセラピーとは  http://www.thehypnotherapy.com/  より

ヒプノセラピーは人類史上、もっとも長い歴史を誇るセラピー手法です。

ヒプノセラピーとは、ヒプノシス(HYPNOSIS=催眠)、を使った、セラピー(療法)のことを言い、日本語では「催眠療法」と訳すことができます。

「催眠」といえば、マスメディアなどの取り上げ方がとても歪んだものであるために、「人のこころをコントロールする」と言うような大きな誤解を与えがちですが、実際の催眠とはそういう状態とはかけ離れており、米国や英国の医師会が有効だと認めている、また科学的にも効果が実証された、とても安全なセラピー手法です。

催眠は、古代エジプトやインドの古い文献にも登場しており、人類があったところには、いつでも催眠があったと言われている程、古い歴史を誇っており、現在に伝わるヒーリングの原型になっています。

催眠は人の潜在意識(無意識)を扱います。そして、人は意識で成り立っているわけですから、長い歴史を誇るという表現よりも、人類があったところには、常に催眠があったという表現がぴったりなのでしょう。催眠(ヒプノセラピー)の歴史についての詳細は、こちらの、ヒプノセラピーの歴史で紹介しております。

催眠は人の「潜在意識(無意識)」を扱います。

ヒプノセラピーとは、催眠と呼ばれているスキルを使って、人の潜在意識(無意識)にアクセスし、望む結果を得るために、暗示やイメージをインストールしたり、あるいは、過去の記憶やイメージと絡めて否定的な感情を解放したりして潜在意識を最適化するセラピー手法のことをいいます。

潜在意識と言うのは、無意識と呼ばれている領域であり、わたしたちのこころの大部分は、この潜在意識に支配されています。

一般的に、私たちが意識している意識、つまり、顕在意識と呼ばれている領域は、10%ぐらいだといわれており、残りの90%が潜在意識と呼ばれている領域です。では、潜在意識とは何なのでしょう?ここを理解するためには、顕在意識(意識)と潜在意識(無意識)の関係をしっかり理解しなければなりません。

意識と無意識の関係についてはこちらをご参照ください。

ヒプノセラピーのテクニックの種類

催眠を使って人の潜在意識にアクセスし、さまざまな肯定的な変化を与えるのがヒプノセラピーですが、ヒプノセラピーにはどのようなテクニックがあるのでしょうか?その主なテクニックを紹介しましょう。

◆催眠誘導

催眠誘導とは、すべてのヒプノセラピーテクニックの基盤になっているテクニックです。

ヒプノセラピーは人の潜在意識とダイレクトにコミュニケーションを取るために、クライアントを通常の起きている状態から、催眠状態(トランス状態)に誘導して、潜在意識に直接コンタクトを取らなければなりません。

これは、医者が外科手術をする場合に、身体をメスを使って開けなければならないのと同じで、ヒプノセラピーも催眠誘導というテクニックを使って潜在意識にアクセスしなければセラピーは始まりません。よって、催眠誘導とはヒプノセラピーの最も基盤となる重要なテクニックと言えるでしょう。

催眠誘導は歴史を通して様々なものが開発されてきました。

例えば、一昔前の日本で見られたような、糸にぶら下げられて揺れている五円玉をじっと長い時間眺めさせられたり、あるいは、ロウソクなどの火をじっと見つめさせたりする手法は古典催眠では良く使われていた催眠誘導の一つです。

現代のヒプノセラピストがよく使う手法として一般的によく知られているのは、10分から15分ぐらい掛けて体の緊張を緩めていく「段階的リラクゼーション法」、目の開閉を利用した「ドクター・フラワーズ法」、混乱を利用した「黒板誘導法」、一瞬にして催眠にいれる「即効誘導」、そして、上級レベルの誘導法としては、「エリクソン誘導」や「デーブ・エルマン誘導」などが一般的によく使われている誘導法です。

催眠誘導法のより詳しい解説ページへ

◆暗示

暗示とは、潜在意識に対して、言葉によって内部表象に変化を与えることを言います。

内部表象とは五感で構成されており、それぞれ「視覚」「聴覚」「体感覚」「嗅覚」「味覚」のことをいいます。

そして、この五感は、内的なこころの状態(ステート)と密接に関係し、ステートは行動にも影響を与えます。

暗示を使ったセラピーは「暗示療法」と呼ばれており、クライアントに変化を与えるために、言葉によって潜在意識に変化を与えるために使われます。

例えば「男性と話をしていると緊張する」というクライアントを催眠誘導した後、潜在意識に対して言葉で、「あなたは男性とリラックスして話ができる」と暗示することで、新しい行動パターンを確立させます。

暗示はさまざまな分野において使用することができます。

スポーツなどであれば、例えば野球選手に対して「もっと落ち着いてボールが良く見えるようになる」と暗示することができますし、ビジネスマンに対して、「あなたの営業能力はもっと向上していく」と暗示することができます。

あるいは、暗示は自分自身に対しても与えることができます。そして、この手法は「自己催眠」などと呼ばれています。

暗示の目的は、潜在意識レベルに言葉を通して変化をあたえ、新しい世界観をインストールすることです。

暗示療法について詳しく知る

◆イメージを使ったセラピー

イメージを使ったセラピーとは、現実と非現実の区別がつかない潜在意識に対して、さまざまなイメージを繰り返しインストールすることで、イメージ通りの結果を得ようとするセラピーです。

例えばテニス選手のアガシーのメンタルコーチについたアンソニー・ロビンスは、アガシーに対して、イメージの中で、「どんな困難なボールも打ち返して、最後には大会で優勝する!」というイメージを何度も何度も繰り返させ、その結果、アガシーはとても優秀な成績を収めました。

イメージ・トレーニングはスポーツ分野だけでなく、医療の現場などでも用いられています。例えば悪い患部に対して、イメージで光を当てたり、白血球ががん細胞を食べていくようなイメージや、免疫の力が強くなっていくようなイメージを健康を保つために用います。また、暗示とイメージを合わせて、出産時の痛みの軽減などにも利用されています。

イメージ療法の解説ページへ

◆年齢退行

年齢退行とは、潜在意識の深い領域に抑圧されている否定的な感情(怒り、悲しみ、恐怖、傷心、罪悪感など)や否定的な制限(わたしは~できない)などを緩和する目的で、しばしば用いられます。

暗示やイメージだけでも大きな効果が期待できるのですが、潜在意識の深い領域に根付いているこれらの感情や制限は暗示だけでは解放するのに時間がかかる場合が多く、その場合に年齢退行を用います。

社会学者のモリス・マッセイによると、わたしたちは、誕生から7歳ごろまでを「刷り込み期」といい、この期間にさまざまな体験を通して、否定的な感情や自分に対する否定的な制限を潜在意識にプログラムされたといい、つまり、この刷り込み期をどのように過ごしたかが、あなた自身であるという説を唱えています。

年齢退行について詳しく知る

◆インナーチャイルドを癒す

インナーチャイルドとは「内なる子供」のことを言い、あなたのこころの中にいる子供時代のあなた自身のことを言います。

わたしたちは生まれてから今まで、いろんなポジティブ、または、ネガティブな感情を体験しながら時間を過ごしてきました。そして、それらの体験をしたインナーチャイルドがあなたの潜在意識の深い領域に存在しています。

この傷ついたインナーチャイルドを、大人になったあなたが癒すことができます。

インナーチャイルドついて詳しく知る

◆前世療法

年齢退行は、今生の人生の初期の記憶やイメージを引き出し、否定的な感情や制限を解放していく目的で使われます。しかし、時間的にもっと古い時間である「前世」にまで、戻らなければならない場合があります。

ここでよく議論されるのが、「前世」があったとか、なかったという議論です。

確かに、前世療法というと前世の存在を証明するようなイメージがあるのですが、ヒプノセラピーの一つのテクニックとして前世療法を使用するときは、特に「前世」の信ぴょう性を問うものではありません。つまり、前世が、あっても、なくても、どちらでもよく、セッションの効果が期待できるために使用します。

前世療法について詳しく知る

クリアライト・ヒプノセラピースクールについて

現在、クリアライト・ヒプノセラピースクールでは、東京・大阪で、ヒプノセラピー先進国を代表するヒプノセラピスト団体、NGH・米国催眠士協会(National Guild of Hypnotist)と、ABH・米国催眠療法協会(American board of Hypnotherapy)の公式認定講座を開催しています。

アメリカにはたくさんのヒプノセラピスト団体が存在しますが、その中で最も長い歴史(1950年設立)と世界最大級の会員数を誇る、NGH・米国催眠士協会と、アメリカでは、NGHに続き、ナンバー2のプロ団体であり、ABHは、トップ2として知られており、ヒプノセラピーの団体としては最も伝統的で最新のヒプノセラピーのトレーニングプログラムを提供している権威的な団体です。

クリアライト・ヒプノセラピースクールは、この2つの団体の公式認定校として指定されており、2008年より認定講座を開講してきました。そして、ヒプノセラピーを学びたい方に対して、世界基準のクオリティーの高いセミナーを提供しています

コズミックホリステック医療・教育企画