トランスパーソナル心理学

幡洋の心理学入門 http://blog.livedoor.jp/yahatayo/archives/cat_1185357.html?p=2より

LSDでもたらされる意識変容が東洋宗教の修行法がもたらすものと同じであるという認識から、他の宗教の修行法が1970年代に再認識されました(カスタネダ、ハーナーら)。ウィルパーは『意識のスペクトル』1977で「心理学の第四勢力」をこれらニューエイジ運動の中で確立しようとしました

マズローは最晩年にチェコでLSDによる変性意識研究を行っていたグロフの影響を受け自己実現を超えて人間は自己超越という更なる精神的健康へと達する事が出来ると考えるようになりました(当時は LSDは合法でしたが規制されるようになってからグロフは呼吸法によって意識変容を起こす技法を開発していました) 。マズローの没年にトランスパーソナル心理学が誕生しました。

『意識のスペクトル』でウィルバーは人間意識はそれぞれの角度から世界を再構築してその一部分を見ているに過ぎないとしました。成長によって、衝動に突き動かされる意識状態から「特定の時間空間の中にある個人」という存在を超えて時空間を観想する霊的な目撃者になると位置づけました