肩こりについて

フェースブック・池内 秀暢 さん投稿記事

肩こりについて・・・・

自然治癒力が最も働く時の心身の状態10項目の中で、「首や肩の凝りがなく体が柔らかい」  という条件を私はあげています。 現在健康な方でも、長期間の肩こりの自覚症状がある方は、老化をはじめあらゆる現代病・生活習慣病にかかりやすいでしょう。

中には・・・肩がこっているのにご本人はまったく自覚症状を感じない方も、時々いらっしゃいます。 こちらの方が自覚できる人よりも、病気にかかるリスクが高いという事だけお伝えしておきます。

昔から…「便秘・冷え性・肩こりはワンセット!」 と呼ばれています。 これは医学的根拠があるのです。 根本の原因を知り根本の問題を解決すれば、3つ全て解消される可能性が高いでしょう。

テレビの肩こりの薬のCMにて、筋肉疲労が原因だ!! と、言うようなことを時々見かけます。 もう・・・これは時代錯誤です。 昔の肩こりと現代人の肩こりの根本的原因が異なってきているのです。

昔は、仕事や家事は肉体労働が多かった。 身体を使って仕事をしていましたね。

このような場合は筋肉を使いすぎて筋肉疲労をおこし、筋肉が硬くなって肩がこる・・・しかし、現代人の多くは身体を使わずにパソコンをにらみながら仕事をしています。

昔は筋肉疲労にて肩こり・・・・

今は神経の使い過ぎにての肩こり・・・・

と、このようなことが言えると思います。 身体を使わずに机の前でじっとして知的労働を行って仕事をしていらっしゃる方は、間違いなく神経の使い過ぎにて肩がこっている・・・・だから神経が原因。 これがひどくなると、今度は首や後頭部が締まってきて硬くなります。 このような状態ですと、ほぼ完全に脳機能に問題が生じて来ています。

脳の中枢神経が慢性的に緊張して睡眠では神経緊張が取れなくなる。 やがてこの脳の神経緊張が自律神経に影響を与えて、交感神経優位にする。 交感神経優位になると、末梢の血管は細くなる。 胃腸の働きも悪くなる。 だから便秘や下痢になる。  胃腸の働きが悪くなると、生命エネルギーが宿るとされているヘソ下の丹田の力がなくなり、氣のエネルギーが枯渇する。

氣のエネルギーに不足が生じると、細胞がエネルギーを生み出す代謝力が低下する。 細胞の新陳代謝が低下すると、体温も下がる。 体温が下がり末梢の血行が悪くなるので、冷えが起こる。

このような因果関係で 「肩こり・便秘・冷え」 がセットで生じてくるのです。 またほかにも

●頭痛 ●生理痛 ●生理不順 ●高コレステロールなどの脂質異常 ●体内炎症

●神経痛 ●腰痛や関節痛 ●不眠 ●血管障害 ●免疫低下 ●慢性疲労症候群

●心臓に負担 ●脳の老化 ●原因不明の関節痛・・・・・などなど

頭に浮かんでくるだけでも、たくさんの症状を生み出す引き金になります。

ですから、肩こりを改善するという事は、れっきとした予防医学なのです。

では、マッサージ店などで、肩を揉めばいいのか?  という解決策ですが、

肩を揉むのも全く無意味ではございません。 しかし、根底はデスクワークにより脳の神経緊張から自律神経の乱れとなっていますので、自律神経のバランスをとり、脳神経系の一部のエリヤの過緊張を取り除く必要があります。

したがって肩を揉んで筋肉にアプローチするだけでは・・・改善は荷が重いのです。 では脳神経の緊張をとり自律神経のバランスを回復するには何をすればいいのか・・・・とっても簡単です。 30分程度のできるだけ止まらない連続ウォーキングすれば非常に効果的です。 

脚を使ってウォーキングすると、脳の血流が非常に増大します。 またデスクワークにていつも使っている違うところの脳を活動させますので、脳疲労を起こしている部位に休息を与えることとなります。 ここでテレビやスマホが問題です。

ただでさえ仕事で目を使っているのに、テレビをみたりスマホをいじったりしていると・・・・何の休息にもなりません。

人間は2本足で歩行を始めることで、脳が発達し動物とは違う能力を身に着けました。 歩く・・・と言う事は人間が、より人間らしくいられるための絶対条件です。五体満足な方は、この歩くということをないがしろにしてはなりません。

また交通事故や脳梗塞などで不幸にも障害があり、歩けない方は、せめて足を揉んで刺激を加えると効果があります。 とくに脳神経系は足の指もみがとても効果的です。 このようにして、セルフケアしていただきたいと思います。

いずれにしても、肩こり・首こり・頭コリは、予防医学観点から見ても、治癒力を発揮させるためにも、出来るだけ改善しなければなりません。 

人間がより人間らしくいられるためにも、歩行を決してないがしろにしてはなりませぬ!! ボケ老人で、スタスタ歩く方をみたことがありますか? 脳を若く保つためにも足がポイントを握ります。 手よりも足が重要です!! 

私はめったなことでは・・・肩はこりません!!  あなたはいかがですか?