一指 李 承憲
エネルギー自体は、創られることも、破壊されることもありません。
それはある形からまた別の形へと変わり、ある実体からまた別の実体へと流れます。
使われるのを待つ潜在的なエネルギーとして、あるいは実際に活動するエネルギーとして存在しています。エネルギーがどう働くのかについては、多くの物理法則や実験があります。ただし、人生を管理するためには、そのエネルギーが純粋か不純か、そのエネルギーを蓄えるのか、手放すのか、循環させるのかなどを考えることです。たとえば、肉体においては、食物と空気、それと鍼で使われる皮膚上の点、つまりツボからエネルギーを摂ります。そして同じところから不要になったエネルギーを息として吐き出したり、分泌したり、排出したりして除去します。エネルギーの回路、または経絡を通して、エネルギーが体内を循環しています。そのエネルギー循環は、体の前面は下へ、そして後面では上に流れます。エネルギーは、病気や否定的なことで「汚く」なり、逆に明るさや活力で「きれいに」なります。
体のエネルギーシステムは、こうしたツボ・経穴と回路、良く知られたチャクラと呼ばれるエネルギーセンターによって成り立っています。エネルギーが体と心を繋いでおり、エネルギーシステムの各部分は体や感情、そして性格などの異なる部分とそれぞれ関わっています。例えると、体の側面を流れる胆のう経絡は、怒りや恨みなどの感情と関係があります。さらに体でいえば胆のうはもちろん、顔、皮膚、足、耳と関わり、また心としては、意思決定、判断力、勇気、率先性とも関わります。別の例えでは、下腹部に位置する第二チャクラは肉体的な力、持久力、食欲、性欲、生殖能力、感情、そして目的意識と関連しています。
純粋なエネルギーいっぱいで抵抗することなく流れ、エネルギーシステムが循環するときこそ、エネルギーがよく作用します。しばしば、システムの一部でエネルギーが重くなったり、汚れたり、弱くなります。その部分と関連した器官や体質は、良くない影響を受けます。第二チャクラが詰まったり弱かったりすると、疲れやすい、嫉妬がでる、といった兆しが表れるかもしれません。詰まったエネルギーを放り出して、第二チャクラに純粋なエネルギーを蓄えていくと、疲れにくくなる、嫉妬心が出なくなる、というように兆しが逆になります。
体内のエネルギーの蓄積、あるいは放出や循環についての捉え方は、体の外側にも同じようにあてはまります。否定的な独り言、資力の不足感、障害への恐れというような、目標への到達を妨げているあらゆる妨害を手放す必要があります。自らも、思考と感情を目標に向けることで純粋なエネルギーを蓄え、目標へと行動を起こすことでエネルギーを動かす必要があります。自分との良い関係のために、否定的な体験や悪習などとの関わりを捨て去ることです。自分自身を安心して幸せな状態にすることで純粋なエネルギーを蓄え、そして有意義な心からの対話を他の人々と交わすことによって、それを回していきましょう。
0コメント