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一指 李 承憲
現代では全てが専門的に区分けされ、個人的な生活必需品もすべて専門家に頼るようになりました。食物から衣類、さらには自らの健康までも自分で創りだすことができず、この過程で人々は自分自身に対する信頼を無くしました。私たちは、本来あるカラダの智恵や壮大な精神性との接触を失いました。全ての生物体には、自ら回復し再生する天性の力があります。人間にもその力はあり、私たち自身の天性そして地球の天性と触れているときに、最も良く働きます。つまり、全体と繋がることによって増幅されるのです。
動植物の世界は常に繋がっています。人間が自身の外側に対し、単にシステムと専門家だけを信じて、自分自身の智恵と治癒する力を受け入れず認めないのなら、当然孤立します。
意識の焦点を内へと向けることによって、自然で健康的なリズムが分かり、自らをよくコントロールする力が出て、自分の生活や人生のための健康的な選択を回復できるようになっていきます。
自分自身との接触を失うことは、我々の私生活に影響を及ぼすだけでありません。それは、社会と全世界にまで影響していきます。私たちが自分自身から遠く離れるようになっていけば、人との個人的な関係は損なわれていきます。さらに、自然環境は酷く破壊されます。
自然と人間は、別々の存在ではありません。自然が病気にかかれば人間も病気にかかり、人間が病気になれば自然も病気になります。現状のように自然環境を破壊することは、人間の自然治癒のパワーやセルフコントロールへの能力を弱めていくことなのです。
自然治療力を回復することの鍵は、体温に集中し、体温を感じることです。普通、人々は自分の体温を意識しません。体温を感じようとすることは、意識が体に集中することを意味します。自覚が体に集中するとき、思考や感情は収まり、自然治療力のスイッチがオンになります。
体温があるということは、エネルギーの温度も心の温度も同様にあるということです。エネルギーの温度は感情に繋がっており、そして心の温度は魂と深く関わっています。不健康な感情、例えば心配・不安・怒り・悲しみなどで引っかかり、動けずにいるなら、エネルギーの温度は下がります。また、魂から遠く離れていたり、自分自身と流れるようなコミュニケーションが無ければ、心の温度が落ちていきます。
一方、感情を効果的にコントロールすれば、エネルギーの温度は上がります。魂をよく管理すれば、心の温度は上がります。そうなれば、自分の情熱の温度を支えることができます。心身に最適な温度に達すると、太陽(ソーラー)エネルギーと私が考えている宇宙エネルギーを受けることができます。ソーラーエネルギーは太陽からの単なる光ではなく、すべての生命を流れる目に見えないエネルギーでもあります。
自分のエネルギーの温度と心の温度が、自分の肉体の温度を決めます。両方の温度が高ければ、体の温度が健全な状態となり、健康的な体温範囲である摂氏36.5~37.5度を保ちます。
これとは対照的に、エネルギー温度と心温度が下がると、体温も通常の範囲を越えて下がります。この相互の関係があるので、健康的な体温を維持することによって、エネルギーと心の温度と健康を保つことができます。
そして、健康的な体温を維持するには、運動することがより良いでしょう。
36.5~37.5度の間で体温を保つ、これは、健康・幸せ・平和を決めることになります。
そういうわけで、私は「健康の1度アップ、幸せの1度アップ、悟りの1度アップ」という表現を使っています。
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