ここまでわかった催眠の世界 裸の王様が教えるゾーンの入り方

Facebook・長堀 優さん投稿記事

物理学者の保江邦夫先生と、日本の催眠医療を牽引されるドクター萩原優先生の対談です。

 お二人の顔合わせは意外にも思われますが、本書を読むにつれ、お二人の出会いが必然であったことが理解されます。

 超一流の武術家は、催眠状態で相手の潜在意識とつながり、相手を自在に操れるのだ、

 武術指導者でもある保江先生は、このように語り、「武道の極意は催眠」と断じます。

 そして、萩原先生のお考えと驚くほど深いところで共鳴し合い、催眠の真髄を明らかにしていくのです。

 対談を通じ、お二人がお互いに気づきを得ながら催眠の本質に近づいていく様子は興奮に溢れ、読むものをグイグイと惹きつけます。

 そもそも私たちは、歩く、洋服を着るなど毎日のルーチンの多くを、潜在意識と繋がりながら無意識で行っています。

 つまり、日常生活は催眠状態と縁が深く、私たちは日々当たり前に催眠を体験しているといえるのです。

 そのことに気づけば、催眠に対する見方が大きく変わります。

 かつて、ジョディ・フォスター主演の「コンタクト」という映画がありました。

 この映画において、主人公は、地球外の知的生命体と接触し、伝えられた設計図をもとにワープ装置を制作します。

 そして、その装置を使って時空を越え、宇宙人とコンタクトをはかるのですが、物語のキーとなる舞台の一つは北海道でした。

 なぜ北海道だったのか、話は終戦時に遡ります。

 保江先生によれば、日本の占領政策を主導したマッカーサーは、日本側に要求して聖徳太子が遺した皇室秘伝の巻物を手に入れたといいます。

 その書には、音を使って意識を変容させる方法が書かれており、米軍は、その巻物をアメリカの優秀な科学者たちに分析させました。

 そのメンバーの一人が、「コンタクト」の原作者であるカール・セーガンでした。

 皇太子が天皇に即位するとき、「夢殿」と呼ばれる特別な場所で、さまざまな音を組み合わせながら深い「催眠」に入って覚醒すると言われます。

 これが現人神になる秘儀であり、その方法を聖徳太子がその巻物として遺したのです。

 「夢殿」は、昔「今殿」と呼ばれたそうです。

 保江先生によれば、今の中にいる、とはつまり古神道の「中今」(過去、未来から思いを離し、今に集中する) のことであり、本来「中今」は夢の中という意味なのだというのです。

 これが「夢中」という言葉の意味であり、これはまさに催眠そのものと言えます。

 そのことを知ったカール・セーガンは、日本に敬意を表する意味で、映画の重要な舞台を北海道に設定したのです。

 拙著でも触れた事実ですが、十八世紀に創られたモーツァルトのオペラ「魔笛」は、不思議な笛を操る日本人の皇子が主人公です。

 皇子が笛を吹くと、敵も味方も争いを忘れて楽しく踊り出します。

 日本で言えば鎖国をしていた江戸時代に、なぜモーツァルトが遠く離れた日本の皇子を主人公にしたオペラを作曲したのでしょうか。

 じつは、モーツァルトは、聖徳太子の秘密の書を目にしていたと言われています。

 もしもその書に「音と催眠の秘儀」が示されていたのなら、モーツァルトが、人の心を幸せにする音霊、つまり「魔笛」と、聖徳太子の霊脈をつなぐ「日本人」を主題にした理由がはっきりと見えてきます。

 であるなら、モーツァルトが目にしたとされる書は、カール・セーガンが研究した巻物と、重なってくるとは言えないでしょうか。

 人間の能力を、音や催眠により覚醒させるという秘儀は、人民の洗脳と支配を目指すグループからみたらさぞ許し難いことでしょう。

 そのグループのメンバーは、この日本に、人類にとって重要な秘密が隠されていることを知っていたのかもしれません。

 いや、マッカーサーの所業を見れば明らかに知っていたのです。そうであるなら日本の国土、日本人の健康が、いま多面的に破壊されつつあるのも相応の理由があるといえるでしょう。

 お二人の話は、量子論から超能力まで広がりながら、この興奮すべき大転換期において、日本人として知っておくべきとても大切なことを我々に教えてくれます。

 この本のキャッチコピー

「あなたの人生に奇跡を起こす!!」

は決して大袈裟な宣伝ではありません。

 この本が、日本人の目覚めのきっかけとなることを願っています。

 ・・島根、熱海、伊豆、さらに言えば安曇野、共に出雲族の聖地です。これ以上の被害が出ないことを心より祈ります。


ここまでわかった催眠の世界 裸の王様が教えるゾーンの入り方 単行本 – 2021/6/5

保江邦夫 (著), 萩原優 (著)

心の奥深くから変化をもたらす強力な技法、催眠とはなにか?

眠れる能力を目覚めさせる『コンタクト』が、あなたの人生に奇跡を起こす! !

個人の潜在意識や集合的無意識、さらにその奥にある魂と呼ばれる領域にまで働きかけていく「催眠療法」も詳しく解説。

はじめに

Part1 日常的な体験としての「催眠」(対談1回目)

・憧れの人物は、ノーベル物理学賞を受賞したファインマン先生

・ファインマン先生は大学院生の頃、自ら進んで催眠術を体験していた

・手を握るだけで催眠にかかりやすい人とそうでない人を見分けた催眠術師

・潜在意識が優位になる催眠とは、脳波がアルファ波になる「我を忘れている状態」

・頭で分析しながら観ていると、感情が動かないので催眠状態にはなりにくい

Part2 潜在意識はシンクロする

・言葉による会話が成り立たなくても、相手に合わせていれば催眠状態でつながれる

・本当に大切なのは切羽詰まっているものを無我夢中にやること、それが催眠の極意

・自分にとって必要のないパターンに気づいて手放せば、悪しき習慣も変えられる

・催眠状態になると、集合的無意識を介していろんな魂や存在たちともつながれる

・担当医は「患者さんは神様」と思って診療に当たっている稀有な女医さんだった

・この世は仮想現実=催眠であったという真実に気づけばそこから脱出できる

・知らず知らずのうちに大人が子供たちにネガティブな暗示をかけてしまっている

Part3 物理学の「くりこみ理論」と催眠の共通点とは?

・自我とは過去から現在に至る「周囲からのすべての働きかけ」がくりこまれたもの

・答えはすべて自分自身の中にある。だから自分を変えられる!

・催眠中にはっきりした映像が見える人はごくわずかしかいない

・映画を観ている観客は誰もが催眠状態でそれぞれに異なる理解をしている

・自己催眠によって原因不明の難病を克服した女性

・勉強はせずに大学に入学でき、学部の先生と美しい数式に感動して俄然やる気に

・憧れの教授の姿、それが僕の催眠効果を高めたのかもしれない

・トップクラスの科学者たちは夢で偉大な発見をしたり、神様から真理を教えられていた

Part4 スプーン曲げの原理とアカシックレコード

・ユリ・ゲラーのような超能力者になりたいと思って催眠術を学んだ結果……

・自分が頭の中に思い描いた人の名前をいい当てる透視能力を体験

・何ものにも動じない不動の精神を身につければ、誰でも宇宙とつながれる

・宇宙図書館・アカシックレコードに入って手にした本に書かれていたある数式

・かくてシュレーディンガー方程式を導くより普遍的な基礎方程式が生まれた

・普段から直感型のタイプは、一緒にいるだけで相手も自然に催眠状態になってしまう

・なぜか女性とリラックスしていると血糖値は下がり、男性といると血糖値が上がる?

・エゴが少ない人ほど潜在意識とつながりやすい

Part5 すべての武術の極意は催眠にあり!(対談2回目)

・大東流合気柔術の大家・佐川幸義先生も若い頃に催眠を学んでいた

・武道の基本原理を明らかにするために脳科学の実験を踏まえて書いた『脳と刀』

・合気は催眠だと知った門人たちはそれを証明するような演武を見せた

・自我意識による思考や雑念を払うのが合気。あらゆる武術の極意は催眠である

・隣の従兄弟に愛魂(あいき)をかけていたら、彼の横にいた女性からお誘いの声がかかって……

・自分が身構えなければ、自然な流れのまま物事がスムーズに運んでいく

・いったん冷凍してから解凍すると、能力が覚醒する。これこそまさに催眠だ!

Part6 催眠に代わる言葉は「コンタクト」

・催眠療法は真に心の奥深くから変化をもたらす強力な技術

・「自分を許してもいいんだという気持ちが湧きあがり、涙が止まりませんでした」

・催眠には人生を劇的に変えたり、自分にとって必要なものが得られる実用性がある

・映画『コンタクト』に秘められた歴史秘話と、催眠に代わる言葉「コンタクト」

Part7 潜在意識・神様の世界とのつながり方

・顕在意識と潜在意識の間にある「判断の膜」とは?

・今から20数年前に起きた、自我の殻が破れて裸の王様になれたある出来事

・突然、隣のテーブルの女性が話しかけてきた

・我の殻が厚い人は放っておくとがんになりやすい、だから殻を破ってやろうと思った

・コンタクトをするためには、メモやノートは取らないほうがいい

・量子物理学の基盤を固めた科学者の、「すべては意識の産物に過ぎない」という発言

・当時の物理学会を牽引していた世界トップの物理学者たちは、みんな神がかりだった

・「私」という存在を認識しているのは、泡と泡の間から見ている完全調和の「神」である

・主体としての意識、私たちの魂は、脳という物質を超えた完全調和の側にある

おわりに保江邦夫