陽極まれば陰となし、陰極まれば陽となす

新年明けましておめでとうございます!!

旧年はいろいろとお世話になりました。

本年もよろしくお願い申し上げます。

私たち人間は 一人一人、ユニークで独自な存在のように見えながら 相互作用、相互依存する 関係存在です。   

細胞から構成される人体は 元素によってできています。

宇宙の全てと 回転体として 相似形です。

そのことは 全ての存在は 遠心力・求心力のバランスであるエネルギー(波動)であることを示します.

波動干渉、波動共鳴しながら全てが存在するとも言えます。

命の営みそのものは 代謝機能を持ち、元素のやり取りを常に行っています。

それは全てが循環することを示します。

循環しあうということは この私は吾であり・宇宙全体であり、実であり・虚であり、有であり・無であり、二元であり・一元であるという意味です。

タオの概念に沿うと この私は陽と陰 光と水、遠心力と求心力、義と愛、男性性と女性性、西洋と東洋、左脳と右脳、分析と和合etc.の調和、バランス として存在するということです。

命という字は人が一を叩くとかきます。

私は一を求める歩み、真実の一に出会う歩み、命の歩みを 歩み続けてきました。

それは調和・バランス 統合・止揚を志向する歩みとも言えます。

私はこのような真実の一との出会いを援助する働きをしたいと願っています。

潜在意識と顕在意識が一つになること、吾であり、宇宙である実感を体験していただくこととも言いかえることができます。

心理学的には A・マズローの提唱したトランスパーソナル心理学の立場に立っての活動をしています。


Facebook・清水 友邦さん投稿記事 「明けましておめでとうございます。」

明けましておめでとうございます。

農学校の教師をしていた賢治は、『新しい時代のコペルニクスよ余りに重苦しい重力の法則からこの銀河系統を解き放て』と生徒たちへ書いています。

学校で軍国主義の教育が強まってきた1926年、30歳の宮沢賢治は教師を辞めました。

「神様の子孫である天皇陛下は神様と同じで、兵隊さんは天皇陛下のために働く人です。これからは先生の言うことをよく聞き、立派な兵隊さんになれるよう勉強しましょう」と賢治は子供達に言えなかったと思います。

教師を辞めて始めた羅須地人協会案内状で賢治は次のように書いています。

『今年は作も悪く、お互ひ思ふやうに仕事も進みませんでしたが、いづれ、明暗は交替し、新らしいいゝ歳も来ませうから、農業全体に巨きな希望を載せて、次の仕度にかかりませう』

人生は思い通りにならないことばかりですが、賢治はいずれ明暗は交替しますよと希望を述べてます。

「陽極まれば陰となし、陰極まれば陽となす」という言葉が示すとおり、わたしたちが生きている世界は相対的な世界なので、いつも二つの極の間を揺れ動いています。

押し寄せる波は必ず引きかえし、満ちた月は欠けていき、欠けた月は満ちていきます。

喜びは悲しみに変わり、悲しみは喜びに変わります。

人の心も世の中の流れも変化してとどまることがありません。

賢治は弟清六さんへの手紙で

「我々は、楽しく、正しく進もうではありませんか。苦痛を享楽できる人は、本当の詩人です。もし風や光の中に自分を忘れ、世界が自分の庭になり、或いは惚として銀河系全体を一人の自分だと感じるときは、楽しいことではありませんか。」と言っています。

過去に起きたことに囚われてばかりいたり未来に不安を感じて考えてばかりいては前に進めません。

私たちも銀河系全体を感じて、目の前にある自分が本当にやるべきことに向け次の仕度にかかりたいと思います。

2021年もどうぞよろしくお願いします。