https://polarcolor.net/blog-tk/2018/06/16/post-1347/ 【色を生かすことはモノの命を生かすこと】 より
アレンジメントの色を生かすー色の3要素ー
先日納めたオーダーメイドのアレンジメントは、黄色と白がお好きなサロンオーナー様へのプレゼントにとご依頼いただきました。
夏に向けてもオススメの色の組み合わせですので、サボンドゥフルールの中から夏に合う黄色を選んで組み合わせました。
お花の色を生かすには脇役の緑の葉も合うものを選ぶ必要があり、花器も同じように合うものが揃って全ての調和感が生まれます。
全体の調和感を出すためには色を調和させること、どのようにして調和させているのか今回のアレンジで簡単にご紹介します。
1. お花の色
サボンドゥフルールの黄色は2種類の色があり、下の山吹色のように赤みの強い黄色もあります。どちらが夏に合うでしょう!?
赤みのない黄色はクール感があり、白とも相性がよい組み合わせになるのですが、山吹色は暖かみを感じるので夏の時期には暑苦しく感じます。
季節によって合う色と合わない色があり、夏には暑く感じてしまう暖かみを感じる山吹色は、秋から冬にはぴったりの色になるのです。
2. 花器の色
お花の色と共に大切なのは花器の色。
アレンジメント全体の面積に対する比率が大きいことからで、特に黄色のアレンジメントは花器選びで大きく印象の変わる色なのです。
今回の花器はシルバーと白のストライプが涼しさを感じさせて、アレンジメントをすっきりとした印象にしています。
アレンジの写真を見ながら一度想像してみてください! 黒の花器だとしたら、印象は全く違うと思いませんか!?
花器は色だけでなく、素材の違いによってもイメージが大きく違ってしまい、例えばガラスや陶器、カゴや木目などの素材などによっても合う色、合わない色があるのです。
3. 葉の色
主役の花をサポートする脇役の葉の色、実は花器とお花をつなぐ大切な存在です。
アレンジメント全体の面積比率は少ないですが、全体の調和感を作るのは葉の存在があってこそ、そのくらい大切な要素になります。
緑と言っても様々な色があり、緑の色差を見るだけでなく葉の柄に入っている色みもよく見て、お花と花器に調和する緑を探します。
全てが調和した時に色が生きる
アレンジメントの大小に関係なく、一つのオーダーメイドを作るために何度もお店を回ってピンとくるものを探しています。
ジグソーパズルを作る時、まずは似たような形のピースを集めてから、かみあうものを組み合わせていきますよね!?
それと同じように、調和感を生み出せる色の組み合わせは、まず合いそうな色を集めて、それから上記にあげた3要素を組み合わせていきます。
そうやって時間をかけて集めた素材を組み合わせてみると、これしかない!と感じるものが必ずあります。
ピタリとはまる色、それが全体の調和感を作り出し、それぞれの色が埋もれず存在感を持って見えてきます。
合わない色を組み合わせるとその両方の色が存在感をなくしてしまうため、集めてきたお花や葉といった素材も生きなくなってしまうのです。
色を生かすことは、モノの命を生かすこと
生きている植物だけでなく造花たちにも命があり、その命は色の効果を使うことで生きると考えています。
Polar Colorで色の組み合わせを追究しているのは、どの素材も存在感を持って生き生きした状態にしてモノの命を生かしたいからです。
全ての色が調和して得られる美しさは色彩理論を取り入れているからできること、色を付加価値にしてアレンジメントをお届けしています。
https://www.amorc.jp/blog/202010301456_2773.html?tc=melma201030&utm_source=haihaimail&utm_medium=email&utm_campaign=emailmagazine&utm_content=mailid-831 【想像について】 より
想像とは、五感を通して以前に知覚したことのある事物や、心の中で発案したものを組み合わせて、精神内にイメージを作り出す能力です。この能力を用いて、日常の現実を抜け出して、想像の世界がひとりでに展開していくのを楽しんだことが誰にもあるのではないでしょうか。
私たちはこのような空想によって心身の緊張を緩めることができ、楽しいひとときを過ごすことができます。この点から考えると、想像や空想は夢と同じように、その効用に本人が気づいていない場合もありますが、心理的なバランスを保つために欠かせないものであると考えられます。
想像の効用は、楽しい空想として用いられてひととき日常を忘れさせてくれることだけではありません。自分が夢見ていることを現実にするために、想像を用いることができます。
どのようにしたら、それを実現できるのでしょうか。そのためには、実現したいと思っている望みや成功させたいと考えている計画が成し遂げられたイメージを精神内に作り出すことと、それと同時にそのイメージを支援として用いて、具体的に行動することが必要とされます。
このようなテクニックは創造的視覚化(ビジュアリゼーション)と呼ばれ、当会の通信講座で学習している大部分の人がよく知っていて、自分のためにも他の人のためにも日常的に活用しています。
バラ十字会AMORCの教材で扱われている視覚化の練習方法と活用のテクニックがどのようなものであるかを、この短い文章で正確に説明することはできませんが、このテクニックの根本にあるのは「思考には創造力がある」という事実です。
このテクニックが適切に用いられると、「思念体」(thought-form)と呼ばれるものが形成されます。その名が示しているように思念体とは、思考によって心の世界に作り出されるある状態です。
この原理を納得することは常識的には難しいと感じる人もいますが、実地に適用すると、自分の人生を期待している状態に近づけるという確かな効果を実感することができます。
宇宙は、現在知られているような実体になる前には、いわば非物質的な存在であったと考えられます。天体物理学者によれば、ビッグ・バンという約138億年前に起きた巨大な爆発の結果、宇宙は存在するようになりました。
無数に多くの恒星や惑星や星間物質からなる宇宙が存在するようになる以前に、宇宙は「神の精神内に形成された想像」であったという、古代の言い伝えがあります。また、「神は人を自分に似せて創造した」という言い伝えもあります。
この2つのことから、私たち人間の精神にも創造力があるということが納得されるのではないでしょうか。
想像には創造的な力がありますが、同じことが予測にも言えます。私たちは予測という能力によって、自分が未来に行ったところを思い浮かべ、中長期的に何が起きるのかを見定めることができます。さまざまな時代にさまざまな分野で、未来がどのようになるかを予測した人がいます。
中でも特に印象的な例として、イタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチとフランスの小説家ジュール・ヴェルヌを挙げることができます。彼らは当時存在していなかった機械や道具(飛行機、潜水艦、潜水具、パラシュート、ヘリコプター)を描写しており、その多くが、現在実現しているものととてもよく似ていたり、そっくり同じだったりします。
このような人たちのことを考えると興味深い疑問が湧いてきます。彼らの想像が思念体として後に実現されたのでしょうか。それとも、彼らは自分の心を未来に延長して未来の光景を見たのでしょうか。もし後者だとしたら、それは予言と呼ばれるものに似ているのかもしれません。
△ △ △
ふたたび本庄です。
私たちの思考には創造的な力があるという部分を読んで、思ったことがあります。
国内や海外のニュースを見て、さまざまな現実を目の当たりにすると、気持ちが暗くなってしまうことが皆さんにもあるのではないでしょうか。
たとえば、日本などの経済的に豊かな国では食料が大量に無駄にされている一方で、貧しい国々では多くの子供が毎日飢餓で亡くなっています。
大規模な生態系の破壊と地球温暖化が進んでいるにもかかわらず、その対策についての国際的な合意は遅々としか進んでいません。
そこからは何も建設的なことが生じないと分かっているのに、軍備の拡張や兵器の開発に多大な資金と人的リソースが注ぎ込まれています。
しかし、現代のこのような惨憺たる状況の中にあっても、私たちは人類の明るい未来を想像するべきだと思います。なぜなら、今回セルジュ・ツーサンが指摘していたように、前向きな想像にはそれ自体の実現をもたらす力があるからです。
私も習慣にしているのですが、どうか皆さんも人類の明るい未来を定期的に想像し、思い浮かべてください。そしてほんの小さなことでも、何かできることをしてください。
0コメント