ミュリーグラスの穂が輝いて美しいさまは孔雀の羽のように放射状に広がる穂に例えられています。
https://ameblo.jp/syougosaya0901/entry-12631183640.html 【幸運の鳥、孔雀の美しさについて思う事】より
心理カウンセラーの風湖です。豪華絢爛、とても美しい羽を持つ孔雀。この孔雀は、「幸運の鳥」とも言われています。
なぜ、孔雀が幸運の鳥と言われているのかというと、「鳳凰」(ほうおう)という架空の鳥のモチーフになったことからなのだそうです。
鳳凰は、中国古来の伝説上の生き物で「平和な世界のみに存在する」とされ、鳳が雄・凰が雌をあらわします。
もちろん伝説の中の生き物なので実際には存在しませんが、「地球上に存在する鳳凰」と言われているのがこの孔雀です
一節には孔雀が鳳凰伝説のモチーフになった鳥だとも言われており「美しさ」や「頭脳明晰」「おめでたい象徴」などとされています。
しかし、その生態は実は雑食性で、猛毒を持つサソリや毒蛇、さらに毒虫を貪欲に食べる鳥としても知られているのです。
(実際、孔雀は植物でも動物でも食べられるものは何でも食べる悪食な鳥です。)
美しい姿に加え、そうした食性から「毒のある生き物の害を取り除く生き物」として神聖化されてきたのだそう。
あんなに大きくて重そうな羽を持っていながらも、そんなことは気にもしていない様子で悠々と歩く姿は、やはり神秘的にも感じます。
孔雀のその美しい見た目の奥には、そんな健気な裏の生態が存在したのですね。
仏教の信仰対象に「孔雀明王」があります。
語源は「偉大なる孔雀」の意味で、インドの国鳥でもある孔雀が神格化され仏教に取り入れられました。
インドでは元々は女神でした。
そのため、仏母大孔雀明王菩薩とも呼ばれ像容も女性的にあらわされています。
古代インドでは毒蛇は煩悩にたとえられており、毒蛇を捕らえて食べる孔雀が災いや苦痛を取り除いてくれると考えられていました。
また孔雀が雨季の到来を告げることから、恵みの雨をもたらす吉鳥ということで大変尊重されたのだそうです。
また煩悩や苦悩、恐怖などを追い払って幸福をもたらす明王として信仰され、人気を集めました。
世の中の毒を食べ、それによって誰かの役に立っているということが、その美しい姿をさらに引き立てているのだと思うと、なんとなく感動すら覚えます。
美しい者が悪を滅ぼすその晴れやかなイメージはいつの時代にも人気があるのですね。
世の中には、ネガティブな情報や理解できないこと、許せない人、あるいはうまくいかないことで溢れていますよね。
そんな困難や悩みでさえも受け入れて、他人や自分を許し、強くて明るく前向きな生き方をしている姿は、やはり美しいと思います。
そして、今まさに困難と戦っている「誰かを助けたい」と思ったときに 、ふと気付くと逆に自分の心の中の困った状態から抜けられるような気がしませんか?
「助けてほしい、助けてほしい」と人を頼るよりも、こんな些細な自分でも人の役に立てないかと考えたとき、自分の心や身体も豊かになれるのかもしれません。
つまり、たとえどんなにつらい中にあっても、少しでも人の役に立とうとすると、その顔や姿はとても美しく見えますし、そんな自分まで自信がついて好きになっていくのではないでしょうか。
そして、そのように強く生きるあなたの姿を見た誰かが、あなたを「美しい」と思ってくれたのだとしたら、自分の中にどんな暗い過去の経験があったとしても、前向きに生きていけるのではないかと思います。
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