紫式部が伝える「人の御心地いと艶なり」へ

https://juttoku.jp/blog/2015/incense/0620_1786  【紫式部が伝える「人の御心地いと艶なり」へ】 より

ゆれ動く心

先日のブログ内で「ゆれ動く心=コップの中の泥水」と書きましたが、お客様からメールをいただき、『まさに自分の心がそんな状態でした・・・!』と。 かくいう私も、書きながら自分でも体感していたことなのでまさに自分の心を描写しているかのようでした。

心のあつかい方は、難しい・・・・。 

きっと・・・・これは私だけでなく、現代社会の中で感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 時々店頭でもお客様のお声等を聞かせていただくと、「ここ最近、ただただ心が疲れる」等といったお声もあったりします。 その原因は、人によって実に様々・・。仕事、同僚、家族、恋人・・・等など。

お香が誘う至福のひと時

そんな心をいつも救ってくれるもの・・・それは「お香」です。

家に帰って、お風呂入ってゆっくりする自分だけの特別の時間。その時は、部屋を少し暗くして、お香を焚きます。 いい香りが部屋にほんわか充満すると、そこは別世界に感じることも。

いい香りが充満しているので、自然と呼吸が深くなります。

スゥー~~~~~~~~~、ハ~~~~~~~~~

すると、さっきまで心の中にあった黒いモヤモヤが消えて・・・心が軽くります。 まるで自分が何で悩んでいたのかもわからなくなってしまうほど。

すると、自分の体の声、自分の声が聞こえてきます。『今日は体が疲れていたんだなぁ、早めに今日は寝よう』、『上司が言ってきたこと、あの時はなんで突然こういうこと言うのか意味わからなかったけど、今思うと上司が伝えたかったことはこういうことなのかな』、『昨日の夜は、彼氏に日常の不満しかぶつけていないような気がする・・・くだらない些細なことを愚痴ってしまって悪いことしたな。明日は元気な姿を見せてあげよう♪』などなど・・・。

そんな心の声などが聞こえ自分自身と向き合えるということは、自分の心も開放できているので、なんともいえない至福のひと時です。

いい香りで脳がリラックス

この至福のひと時に誘ってくれる「お香」は、一つに”いい香り”と自分で体感する自分の好きな香りであることがポイントとなります。

嗅覚をつかさとる鼻腔の奥には、においを感じる神経細胞があり、この細胞は直接大脳にはたらきかけ、そこからほかの感覚器官へと指令を伝達します。  そして、大脳生理学によると、好きな香りを吸い込むと、脳がリラックス時にみられるアルファ波が発する状態になるそうです。

悠々とした時を刻んでくれる、くゆらぐ香煙

そして、香を焚くとゆっくり立ち上っていく香煙は、なんとも筆舌に尽くし難い悠々とした時を刻んでくれます。  それはまるで駆け足で刻む長針に逆らうかのようにも感じますが、このゆっくり時を刻むなかで、心地よく自分自身を開放することが本当の自分に戻れる時でもあると思います。

素晴らしい香り いと艶なり

香を焚き自分自身が解放感に浸れる快感ともいえる贅沢なひと時は、何百年もさかのぼり昔の人たちも同じように体感していました。 それが文献で残っております。

「月さし出てぬれば 大御酒など参りて 昔の物語などし給ふ

 霞める月の影心にくきを  雨の名残の風すこし吹きて  花の香なつかしきに 御殿の辺りいひ知らず匂い満ちて

 人の御心地いと艶なり」   (源氏物語より)

これは、源氏物語のクライマックスの部分、4人の女性に特別な香を競い合わせるよう作らせて出来上がった香を光源氏と蛍兵部卿宮のもとで焚かれていたときの二人の会話が描写されています。(上述は、かなり要約してしまいましたがストーリーはとても趣きのある内容のため機会あらためご紹介させていただければと思います。)

ここで注目したいのが、「人の御心地いと艶なり」であります。

女性たちが思いが託された素晴らしい香りが部屋に充満するなかに身をおきながら観ずるに、今までいくつもの喜びや悲しみを抱きながら歩んできたけれども、今はこんなにも艶やかな至福の一瞬を過ごしている。 このような艶なる気持ちになれるのは、素晴らしい香りが私たちの心に艶やかな輝きをもたらしてくれているのだ、そのことを光源氏に紫式部自身の思いを重ねたことと思います。

それは、まさに「祈りの香」から「実利的で雅な香」を体現した平安時代に生きていた女性の心の声そのものだと思います。

現代にも思い伝わる「いと艶なり」

Juttoku.が香の原料からこだわりをもち厳選された上質な香原料をもとに、熟達した職人の方にその自然の香りを活かしながら素晴らしい香りを作ることにとてもこだわるのは、まさに平安時代、紫式部も感じ得たようにこの「いと艶なり」という思いを感じてほしいからです。

人生いろいろあり悩むときも悲しむときも様々でありますが、今この瞬間が『あぁ幸せだ』と心から感じられる、その日々の積み重ねがまさに人生そのものであると思います。

この想いに共感し一緒に本気のモノづくりをしてくださる淡路島の職人の方々には感謝であります。そして、私たちの使命としてはこの香を通じて一人でも多くの方が、「いと艶なり」と感じえてくださるよう、この香をお届けすることと思っております。


https://npo-jrda.jimdofree.com/%E3%81%8A%E9%A6%99%E3%81%A7%E7%99%92%E3%81%97%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7/  【お香と癒しと健康研究普及会】 より

当会ではお香の持つ素晴らしい力で、人々に癒しと健康を与えるために活動しています。癒しと健康を得るためにお香を焚くので、その煙や成分で害を与える事は本末転倒になります。

そこで、化学成分やカーボンが出ない物がベストと考え、お香は100%ナチュラルなチベット香、ネパール香、樹脂香、粉香等を使用して啓発セミナーを開催しています。

お香と癒しと健康

◎お香とは

香(こう)とは、本来、伽羅、沈香、白檀などの天然香木の香りをさす。そこから線香、焼香、抹香、塗香等の香り、またこれらの総称として用いられる。お香、御香ともいう。

仏教の発祥地であるインドは多くの香木の産地であり、また酷暑の気候による悪臭を防ぐために、香は重要な役割を果たしている。仏教では、香を焚くと不浄を払い心識を清浄にするとされ、仏前で香を焚き、花や灯明とともに仏前に供することを供養の基本としている(「香華を手向ける」という言葉がある)。また仏像、仏具の材料として香木を用いる事も多く、経典の中にも香についての記述は多い。仏教と深い関わりがある他、多くの宗教でも用いられている。

キリスト教では正教会が振り香炉などで頻繁に用いる。

香の歴史はかなり古く、紀元前3000年前のメソポタミア文明のころまで遡る。種類も多く、白檀、丁香などのように樹木の皮、葉、根などの粉末や、乳香、安息香など、芳香のある樹脂や麝香、竜涎香など動物性のものがあり、ふつう香木(明香)と練香(煉香、合香)とに分けられる。

また使用方法の違いで、焚いて使用する香(焼香)と、焚かずに体に塗る香(塗香)に大きく別けられる。このうち焼香も形状によって、棒状、コイル状、渦巻状の線香・粉末状の抹香に別けられるが、種類は多種に上る。

香の香りをかぐことで、脳内にアルファ波や、エンドルフィンなどの心地よさをもたらす物質が分泌され、癒し効果がある。

◎お香の効果

お香には人の感情や記憶を司る大脳辺縁系に直接働きかける効果があり、お香の効果によって人の行動すら変化させることができるともされています。近年ではお香の匂いについて様々な研究がされており、身体に対して様々な効果が現れると化学的にも実証されつつあります。

また、お香には脳の働きを活性化させたり、精神を癒したり、幸福感を与えたりという効果があり、そういったお香の持つ効果をうまく利用することで日常生活における様々な場面をよりよく過ごすことができます。

お香の効果として最も代表的なものが「心の落ち着き」ではないでしょうか。

科学的にはお香の匂いによる脳内のα波やエンドルフィンといった成分の分泌によるヒーリング効果や、アドレナリンの分泌を抑えることで興奮を鎮めるからであると言われています。

・お香の種類によっては、集中力や作業効率を高める効果のある香りもあるため、勉強や仕事などを捗らせることが可能になりますし、ビジネスを行う空間をより快適なものへ変化させることで商談の成功率を上げるなんて効果もあります。

他にも、お香によって滞在時間を延ばすことで集客率を上げたり客単価を上げたりという応用をしているお店や、イベント会場などでは視覚と聴覚だけではなく嗅覚というアプローチでイメージの印象を強めたり、会場の印象を強めるといった取り組みをしていることもあります。

・お香が持つ薬学的効果

とある実験では、モルモットにラベンダーとサンダルウッドの香りをかがせたところ、検体の血液からラベンダーとサンダウルッドの成分が検出されました。

お香の持つ”かおり”には揮発性物質が含まれており、それが神経を通過し血液中に入ることが知られています、これによりお香の持つ匂いというのは精神的な作用やホルモンバランスに似た効果を表します。

薬に比べて副作用が少ないため、薬の代わりとして使用することもあります。

いわばリラグゼーション効果やヒーリング効果といった具合につかわれています。

・アロマテラピー効果

アロマテラピーまたはアロマセラピーは、芳香療法、香料治療である。実際様々な方法が行われているが、一般的には、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクセーション、ストレスの解消などを目的とする療法である。ムード作りのインテリアの一種としても使われている。使用される精油は植物に由来する揮発性の油で、それぞれ特有の芳香を持ち、生物活性が科学的に認められるものもある。

精油を使った医療は、アラビアやヨーロッパで昔から行われている伝統医学・民間療法のひとつである。1990年代以降世界的に普及した。現代では、自己管理の健康法としても用いられている。先進国の産業社会に反対する対抗文化(カウンターカルチャー)であり、ニューエイジの一つのライフスタイルである。信奉者からは熱狂的に支持されているが、専門家にはその非科学的、非論理的な側面を批判・冷笑する人も少なくない。このように賞賛の声も否定の声もあるが、癒しを求める現代のストレス社会における代表的な文化現象の一つである。

◎お香と浄化

人というのは生活を営んでいるだけで部屋や心などにネガティブな”気”が蓄積されていきます、なんだか部屋の空気が気持ち悪いと感じたり、疲れてもいないのにどこか体がずっしりと重く感じたり、そんな部屋に溜まったネガティブエネルギーを綺麗に浄化するならお香を使用するのがおすすめです。

具体的にどんなお香を使用すれば部屋が浄化できるのか、またなぜお香を使用するとネガティブな空気が浄化されるのかについて、どこよりもわかりやすく浄化について解説していきます。

🔲お香で浄化できるのはなぜ?

浄化という現象は、簡単に言ってしまえば「掃除」のようなものです。

ネガティブなエネルギーを持った”気”を掃除するわけですが、箒や掃除機といったものでネガティブエネルギーは掃除できません、そこでネガティブエネルギーの性質を逆手にとって浄化を行うわけですが、その道具としてお香は非常に有効な手段であり、効率良く部屋に蓄積されたネガティブエネルギーを浄化できるのです。

〇お香の良い匂いが浄化に向いている

そもそも、悪い匂いというのはネガティブな性質を持っているため、お香の良い匂いというポジディブなエネルギーで浄化することが可能です、この効果はお香以外にも香水であったり部屋の掃除や洗濯といった行動でも起きる浄化効果であり、部屋の掃除をした後にお香を焚いて空気を浄化するのです。

〇お香の火の力が浄化に役立つ

火の力は古くから宗教的な儀式にも使用されており、火というのは悪いものを焼き尽くすことで浄化します、お香も同じように火を使用しているため浄化にも効果がありますし、部屋の中に火があるというのはそれだけでもネガティブなエネルギーを寄せ付けにくくなるため部屋の浄化にお香がおすすめされています。

〇お香の煙がネガティブな気を可視化する

お香から出る煙はネガティブなエネルギーに集まります、そしてネガティブなエネルギーに集まった煙は浄化活動を行い浄化されると煙は消えます、部屋の煙が消えるまで待っても良いですし、ネガティブエネルギーと煙をまとめて換気してしまうのもおすすめです、今まで見ることのできなかったネガティブな”気”を煙が見えるようにしてくれるのです。

◎お香の精神

一休禅師も説く「香の十徳」

日本で有名な和尚といえば「一休さん」でおなじみの一休宗純でしょう。

そんな一休和尚も香の十徳としてお香の効果を書き記しています。

1. 【感格鬼神】鬼や神のごとく感覚が鋭くなる

2. 【清淨心身】心や体を清浄にしてくれる

3. 【能除汚穢】効果的に"けがれ"を取り除いてくれる

4. 【能覺睡眠】眠け覚ましに効果が有る

5. 【静中成友】孤独感を拭い去ってくれる

6. 【塵裏偸閑】忙しい時でも心を穏やかにしてくれる

7. 【多而不厭】多あっても邪魔にならない

8. 【寡而為足】少なくても十分事足りる

9. 【久蔵不朽】長期間蓄えておいてもダメにならない

10. 【常用無障】常時使用していても害がない

当会ではお香により上記の効果が有ると考えるので人々の生活に、癒しと健康のために研究とお香の普及を図っています。

◎チベット香・ネパール香とは

形状

インドの一般的なスティック香には竹芯があり、お香はその周りに塗り固められている形になっていますが、チベット香にはそういった芯がありません(ネパール香には竹芯が有る種類も有り)。この形状のお香を 「ドゥープ香」 といい、日本の一般的なお線香もこれに当たります。

ただ、日本のお線香と比べると チベットのお香はやや太めです。ものにもよりますが、一般的なチベット香は 5mm前後の直径があります。

- 色

日本のお線香というと緑色を連想しますが (もちろん違うものもあります)、チベットのお香は基本的に茶褐色をしています (エンジ色のもの、緑褐色のものもありますが、少数派です)。

この点、インドのお香では「これ」 という色を挙げるのが難しいですね (香りも多種多様で、様々な楽しみ方ができる点は絶対的な長所だと思います)。

◎固さ

日本のお線香は、細いにも関わらずかなり固く、それでいて適度にしなりもあって丈夫です。 インド香も、竹芯がある場合は当然固い造りになっています。

その2つに比べると、チベット香は軟らかいです。普通に触ってボロボロと崩れるようなことはありませんが、乱暴に扱うと割と簡単に折れてしまいます。

◆香り 1

日本の量販型お線香は火を着ける前から強く匂います。 インドのお香は更に強烈で、そのままでも十分 芳香剤として使えてしまいそうなほどです。

それに対し、チベット香は火を着ける前の状態だと あまり匂いません(なかには割と匂うものもありますが、いずれもハーブの匂いで、ものによっては薬草の 渋~い匂いだったりもします)。そのまま芳香剤に使うのは難しそうです。

◆香り 2

日本のお線香は半日から1日程度、部屋に香りが残るように感じます。

これがインド香になると、ものにもよりますが、2~3日は残る感じです。

他方、チベット香・ネパール香は数時間程度で香りは消えてしまいます。

燃え尽きた灰についても、日本のお線香やインド香にははっきりと匂いが残りますが、チベット香・ネパール香の灰にはほとんど匂いが残りません。

◎樹脂香とは

 教会でも伝統的に使われるお香。日本でもお馴染みとなりました。植物の樹脂を乾燥させただけのもの(樹脂香)で、主に火をつけて煙を出す方法で香りを楽しみます。

 LACRIME は「涙」「雫」を意味し、乾燥させた植物の樹脂が涙、雫のように見えることから名付けられました。また、ミルラ(没薬)・フランキンセンス(乳香)は東方三賢者が金と共に、キリスト生誕に贈ったとされる言い伝えは有名です。

 楽しみ方は様々で、香炭と一緒に焚いたり、アロマポットで熱したり、そのまま置いておくこともできます。

コズミックホリステック医療・教育企画