『水と夢』ガストン・バシュラール

https://ameblo.jp/satosatokomugi/entry-12429388320.html  【『水と夢』ガストン・バシュラール】 より

S賞応募をイメージするなら、『水と夢』を読んで「水」について考えてみようと思いました。それで、読み始めたのですが。。。

ところでわたしは、よくわからないところはスルーして、わかりそうなところだけ読んでなんとなくわかる、という特技を持ってます

実際にはよくわかってないのかもしれませんが、わからないところに引っかかっていると『水と夢』みたいな本は読めません。そんな調子で、まずは序章を読み始めたのですが。。。

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

チコちゃんに叱られるというNHKの番組で、チコちゃんが怒ります。

「ボーっと書いてんじゃねーよ!(自分)」そんな風に思いましたです、はい。

名付けて「S賞用作品」

流産した主人公は、川を眺めてました。すると、手紙の入ったビンが流れてきました。

なんて感じで話が始まるのですが。。。

「民間伝説のなかでは、巨人の排尿に由来する川」「ガルガンチュアも散策するたびにフランスの田舎で気まぐれな洪水を起こしていた」「もしも水が貴重なものになると、それは精液となる」川って精液のイメージ!?

ところで、クローデルの詩が引用されていたので、クローデルについて検索したら。

「クローデルと水のイメージ : 日本滞在期のテキストを手掛かりに」なんていう小論文を発見。

ふーーむ。

それはなかなか面白かったのでありますが、序章に戻ると。。。

そして精液の滴りが数学の図形を受胎させるのは その定理の要素たちの群れなす餌を分かち与えながらであるように そのように栄光の肉体は泥土の肉体の下で欲情し、そして夜は

分解されて目に見えるものになことを望む(byクローデル)

うううーっ。

やっぱりわかんないから飛ばして先に進もう。

しかし大丈夫か!? まだ序章です 読んだだけだと、頭の中を素通りしていきそうなので、自分のためにここにメモしようと思ったのですが、

まとめるなんて無理なので、言葉を並べてみます。。。(できるか?)


https://ameblo.jp/satosatokomugi/entry-12431063861.html【『水と夢』第一章 明るい水、春の水と流れる水 ナルシシスムの客観的条件、恋する水】 より

さらっと読もうと思ったけど、確認したこともあるので、メモします。

(概要紹介というよりは、自分のためのメモです。かなり意味不明となります。)

水のイマージュは、はかなく消えやすいので、過ぎ去っていく印象しか与えない。

そうはいっても――他の章でも考察するが――水から生まれたある種の形体には、もっと大きな魅力があり、粘り強く、濃密であるが、そうなるのはさらに物質的ないっそう深い夢想が参加するからである。

水は重くなり、黒ずんで、深みを増してくる。それは物質化するのである。

●物質(質料)化という言葉がどうしてもピンと来ないので、辞書的な意味を確認します。

(この本は、物質化について初めて語っているものであり、しかも明確にわかるようになってない、と大学の先生が論文で語っているのだから、わからなくてもしょうがないですが、少しでもわかりたいですよねーあせる)

物質とは。

<ブリタニカ国際大百科事典>

「素材」を意味するギリシア語の hylē,ラテン語の materiaに由来する概念。イオニア哲学では地,水,火,風などの万象の根源的元素を意味し,アリストテレスでは形相と相関するところの「規定を受ける原理」とされ,質料と訳されるが,そこから魂,精神に相対するものという概念が生じた。デカルトは物質を延長を属性とする実体とし,思惟を属性とする精神と対立するものとみなす物心二元論を唱えた。唯物論の系譜では,客観的実在性と自律的運動性が物質に付与され,物質は存在一般の統一的本性とみなされた。現代物理学では,原子,エネルギーなどの間の相互転換が証明された結果,原子に根源的素材性,恒存的実体性を付与できないため,物質はエネルギーと区別された静止質量をもつ物理的対象をさすとされている。

・延長とは。

デカルトにおいて重視された近代哲学史における基本的な概念。感覚的自明性として物体は長さ,広さ,深さに広がっているものとみることができるが,物体のこのような空間上の広がりを延長という。

<大辞林>

① もの。品物。 「 -文明」

② 〘物〙 古典的には、空間の一部を占め、一定の質量をもつ客観的存在。物質の構成要素は分子・原子であるが、究極的にそれらを構成する核子・電子等を物質粒子という。相対性理論によれば、物質はエネルギーの一形態とされ、また、場の量子論では、物質粒子も場として扱われる。

③ 〘哲〙 意識から独立して時間空間内に存在し、感覚によってとらえられる客観的存在。 〔matter の訳語〕

<日本大百科全書>

「物質」という語にはほぼ三つの意味がありそうである。

第一は俗に「物質万能の世の中」とか「物質主義」(「精神主義」に対して)とかいう場合の意味であり、これは現世におけるとりわけ金銭上の利益ということである。

第二は自然科学上の概念としての「物質」、すなわち、とりわけ物理学者が「最近の物質観」とか「空間・時間・物質」といった主題について語り、あるいは個々の「物質」の融解熱や発火点などについて数値をあげる、そういう場合の「物質」である。これは自然界を構成する諸要素のうち、生命のないものをさしている(生物については「物質代謝」が語られる場合にも、「物質」はこの意味で用いられる)。

第三は哲学のカテゴリー(根本概念)としての「物質」である。これは、レーニンが『唯物論と経験批判論』で与えた有名な定義にいうように、(1)意識とは独立に存在し、(2)われわれの感覚の源泉であり、(3)感覚を通じて意識に反映される事物・現象の総体、すなわち客観的実在をさしている。レーニンはこうも規定している。「物質の唯一の『性質』……は、客観的実在であるという性質、すなわち、われわれの意識の外にあるという性質である」「物質の概念は、認識論的には、人間の意識から独立して存在し、そして人間の意識によって模写される、客観的実在以外のなにものをも意味しない」。このような規定は、物質と意識とのどちらが第一次的・本源的であり、どちらが第二次的・派生的であるかという「哲学の根本問題」に対する解答として与えられた。

●ポエジーとは。

① 詩。詩歌。ポエトリー。

② 詩の世界のもつ情趣。詩情。

③ 作詩法。詩学。ポエトリー。

ある種の水のイマージュの<物質性>、ある種の幻影の(濃密さ>は、まず表面において虹色の形体を研究しておかなければ、うまく測ることはできない。

この濃密さは表面的なポエジーから深いポエジーを区別するものだが、知覚的(サンシプル)〔感覚的〕な価値から官能的(サンシュエル)〔感覚的・感動的〕価値に移るときに感じられるであろう。

●サンシプル(仏)→センシブル(英)

 これは普通に、sensibleですね。

1a 〈人・行動など〉分別のある,思慮のある,賢明な,道理にかなった.

2a 感じられる,知覚できる (⇔insensible). ←コレ

●サンシュエル(仏)→センシュアル(英)

・sensual(センシュアル)

官能的な、官能の満足を求める

世俗的な、物質的な

感覚の、感覚論の

 ・sexual(セクシャル)

性の、性的な

有性の

雄雌の

うーー、そういえば、物質(質量)と書いてしまったところがあるのですが、北村氏の論文には質料という言葉が使われていたことに気づきました。

『水と夢』で確認したら、質料と書いてありました。

●質料とは。

広義には、素材・原料の意。アリストテレスでは形相に対し、形相によって規定されるものをさす。たとえば人間における動物的なもの、建築における木材など。カントでは認識主観の形式に限定される対象の実質。近世一般では物質の意となる。

言葉の意味を辞書で確認したら、ちょっとわかってきた気がしました。

日本語で書いてあっても、辞書がないと無理ですねタラー

いやいや、北村氏の論文を読んでから、『水と夢』を読んだから、なんとなくわかったのであります。

そして、さらに辞書で言葉の意味を調べたので、な、なるほどー、と思ったのでありました。

(序章のところで触れた北村氏の論文は、第一章について述べてるので、これを読むとわかる。)

実力では読めなーい笑い泣き