https://www.nudn.net/archives/1314/ 【「1/fゆらぎ・体に響く心地よいリズム…」連載39】より
「台風は・・・それた?」ふっと気付くと雨音がしない・・・。
先ほどまでの激しい雨が止み、部屋のの窓から見上げる竹や欅(けやき)がその動きを止めていた。束の間の静寂、嵐の前の静けさらしい・・・。
しかし、台風14号は刻一刻と関東・首都圏に接近しているらしい。チャンネルを戻す・・・。ここ数日のニュースは繰り返し混迷の選挙戦を伝えていた。
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また雨音が激しくなってきた。右へ左へと大揺れに揺れる竹、「ゆっさ、ゆっさ」と揺らす欅の巨木・・・。「いよいよ関東圏への接近か!」自然にある刻、一刻の変化・・・。
自然の営み、そのリズム・・・。風・・・・雨・・・・虫の声・・・・木の葉のゆらぎ・・・・
人は様々な自然現象に心和ませ、癒されてもいるのです。
人が癒され心地よく感じる自然界のリズムは、ばらばらな様に見えても実は周期や、振り巾に共通した法則性があると言われます。
気紛れのように見える動きにも、数学的に定式化したリズムがあったのです。
それが「1/fゆらぎ」。
ちなみにfはfrequency(周波数)の頭文字から取ったもの・・・。
簡単に言うと、「大きくなったり小さくなったり」、「強くなったり弱くなったり」・・・。一定で単調ではないリズムを指すもの・・・。
私が始めて耳にしたのはロボットが多少話題になり始めた頃・・・。2足歩行ロボットが左右に本体を傾けながら一歩一歩、歩を進めるレベルだった。
工学界に「あいまい学」が言われ、「カオス」や「複雑系」が報告されていた。
当時は「癒し」効果と言うよりも、工学的設計に「遊び」としての「1/fゆらぎ」が必要なんだと言ったことだった。
人はそのリズムを感じると心地よいと感じる「アルハー波」が現れる事が分ったのはその後の話だろう。
「効率」と「生産性」故の直線や直角で構成された都市、複雑に交差する人の関係 ・・・。IT時代の「テクノストレス」とも重なる・・・。
いま、「癒し」が人々の主要なキーワードにもなっている故でもあるのでしょう。
「1/fゆらぎ」は人の「心拍のゆらぎ」、生命体と共振することが分ってきました。その理論は電柱や街路樹の配置、衣服のパターン、ポスター、玩具、製品などにも応用され実験されてもいるようです。
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ところで・・・・。
クラシック、特に「モーツアルト」の曲にも同じ効果があり音楽療法としての効果が有るのだとか。
その曲を聴くと免疫力が2・5倍に増え、自閉症や聴力の回復に効果を上げている。カルフォニア大学の神経生理学者ゴードン・ショーによる実験では知能指数が8~9ポイント上がるのだと報告している。モーツアルト以外の曲ではその効果はなかったのだとか・・・。
トマトに聞かせると甘みがまし、乳牛に聞かせると美味しい牛乳が出来るのだという。
若い頃、それらしく見栄を張って聞きかじったクラシック・・・。
特に、モーツアルトの「交響曲 40番」やモルダウの「わが祖国」には何故か魅せられ、まるで指揮者? そんな気分で聞き入り感動していたことを思いだした。
いま思えば、人を魅了する「リズム1/fゆらぎ」に素朴に反応し共鳴していたと言うことだろう。
久しぶりにモーツアルトを聞きリフレッシュ、大脳のオバーホルをしたいと考えている。
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追伸:
気になる情報、ビデオを撮りためてもなかなか見返す時間がない。
もう、数年前になる? 日本テレビで放映した「超サイエンス:モーツアルトの『軌跡』」がたまたま眼に止まった。
物理学者アルバート・アインシュタインは「その音楽は宇宙にかってから存在していて、彼の手で発見されるのを待っていたかのように純粋だ!」といい、また、著名な評論家 小林秀雄は「天国の記憶のようだ・・・」とも絶賛している。
https://bamka.info/1f-yuragi-relax 【「1/f ゆらぎ」とは?メカニズムの解説とオススメの取得法】 より
黄金率を見れば自然と美しいと感じるように、人が自然とリラックスできる「ゆらぎ」があります。それが「1/f ゆらぎ(エフぶんのイチゆらぎ)」です。
この「1/f ゆらぎ」を知り、日常に取り入れることは、日々の生活に豊かさを加えるためにも大切だと思うわけで、今日はご紹介しようと思った次第。
「1/f ゆらぎ」を理解するために、まず「ゆらぎ」を整理しましょう。
「ゆらぎ」と聞いてイメージするものは何でしょうか?「心が揺らぐ」とか「身体が揺らぐ」という言葉を聞けば、なんとなく「じんわりと揺れ動いている様」といった印象を持つかと思います。
「ゆらぎ」をちゃんと言葉で整理するなら「予測のできない、空間的あるいは時間的な変化や動き」といえます。
「予測ができない」とは、つまり規則性がないこと。空間的・時間的な変化や動きが不規則な様子を「ゆらぎ」といいます。
世の中のすべてのものは "ゆらい" でいる
世の中に存在するすべてのモノに "ゆらぎ" はあるといいます。
外に吹く風の動き、小川の流れ、心臓の鼓動、太陽系の軌道——。一定に見えるものでも絶対の安定はなく、完璧な予測はできないのだそうです。
そしてこの「ゆらぎ」には、いくつかの種類があり、その中の一つにある「規則的な中にも不規則が混在している "ゆらぎ" 」のことを「1/f ゆらぎ」といいます。
例えばメトロノーム。限りなく一定に近いリズムで規則的に "ゆらぎ" 、音を出すもの。予測がしやすい「ゆらぎ」の一種です。
例えば心臓の鼓動である「心拍」。ある一定の時間内においては規則的に動いているように見えますが、緊張の度合いや呼吸などの様々な要因で変化し、不安定に「ゆらぐ」ものです。
例えば電車のリズム。「ガタンッゴトンッ」といった規則性のある一定のリズムではありますが、決して「安定」しているわけではなく予測のできない不規則性がある。つまり混在している状態です。
「ゆらぎ」には「ゆらぎ具合」があります。この具合を表すのが「f」という周波数であり、ゆらぎの種類を「1/√f」「1/f」「1/f²」「1/f³」といった形で表します。
この中で人間が一番心地よく感じられるのが「1/f」の「ゆらぎ」なのです。
「1/f ゆらぎ」とは、上述した通り、「規則的な中にも不規則が混在している "ゆらぎ" 」のこと。電車の揺れなどは代表的な例で、「ガタンゴトン」という規則的なリズムを刻み続けますが、絶対的に一定なわけではなく、予測できないリズムが必ず入ってきます。
こうした "ゆらぎ" に触れていることで、人はリラックス効果を得られたり、集中力の向上が望めたりするのです。
「なぜ人間は、1/f ゆらぎを心地よく感じるのか?」 この問いへの答えは「そうであるから、そうである」と納得するのが一番良さそうです。
「生体のニューロンから発射される電気パルスの間隔も『1/f ゆらぎ』だから」「脳波(特にα波)も『1/f ゆらぎ』だから」など、人体のあらゆる活動が同じであるため——というのが理由のようですが、正直私にはよくわかりません。
しかし実体験としては、誰でも必ず経験しており、納得できるのではないでしょうか。
電車の音、浜辺に打ち寄せる波、雨の打つ音、森林——。耳から聞こえる音だけではありません。ゆらゆらと揺れる火、木に模様でもある木目。こういった目から見る情報においても「1/f ゆらぎ」の効果を得られます。
耳で感じる「1/f ゆらぎ」
では実際に、どうやったら「1/f ゆらぎ」を得られるのか。
手軽でオススメなのは「Noizio」というアプリ。このアプリには以下の環境音が収録されていて、自分の好きなように組み合わせて、聴くことができます。
【Noizio 収録音】雨の音/カフェの雑踏/嵐の音/たき火/風の音/波の音/せせらぎ/秋の虫/鳥のさえずり/宇宙っぽい音/ヨットの音/電車の音/農場/風鈴/くじら
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