ハスの花とお盆と仏教の関係

http://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-275.html【ハスの花とお盆と仏教の関係】  より

今日は予告していた質問回答を1つ。こちらも、お盆に頂いたご質問なのでちょっと時期外れになってしまいましたが^^;

お盆の仏花にハスの花が入っているのはどんな意味があるからなのでしょうか?他に決まっている花はありますか?

えーとですね、まず、お盆の仏花に蓮の花が入っている” という点。これそのものがまず、「ご質問者さんの地域でのお話」かと思われます。

「地域ごとのお話」っていうのはですね、何度かお話しているのですが・・・「こうした宗教がらみのお花は、 宗派やら集落でものっすご~~~く大きな差があるのであなたのお住まいの地域のお花のしきたりは私には分かりません。地域の花の決まりについては地域のお年寄りか花屋さんに聞いてくださいね。ご質問いただいても、この↑近所の人に聞いてねという事しかご回答して差し上げられませんので・・・」ということなんです。特にこの、仏前に何をお供えするかというのはものすっごい違いがあります。お花だけ ・お花+榊 ・ 榊 ・ シキミ ・ シキミ+花 などなど・・・・今回のご質問の中の、”「仏花」に、お盆には蓮の花がプラスされる” という点につきましても地域限定でこのような地区がある、ということでしょうね。

”蓮”そのものはお盆に使うものとして一般に挙げられるでしょうがその 使い方 については、これはもう、地方の集落単位で違うものと思って下さい。これは 「仏花」 そのものに対しても同じで全国一般に 「この花を供えなければならない」 というような花はありませんが何をどのようにお供えするのかの 「しきたり」「慣習」という面ではお住まいの地域」 と 「お墓のある場所」 でも”違う” 場合があるかと思います。(仏花については →基本はこちら  →法事の場合)ですので、今日は蓮の花とお盆の関係ということについてのみお話したいと思います。

蓮の花は、インド・スリランカの国花です。何故かというと、ヒンドゥー教・仏教に密接な関係があるからです。古代のインドで、ハスは神話や聖典の象徴”シンボル”として使われてきました。泥の中からすっと生え、気高く咲く花まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉・・・といった姿が、「俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴」と捉えられ、このイメージが仏教にも継承されたと言われています。「泥のなかに生まれても、汚れなく清らかに花は咲く」というイメージなんですね。
*そもそも蓮(ハス)が何だか分かっていない方・・・野菜の”レンコン”です! 根っこ(正確には地下茎)をレンコン(蓮根)として我々は普通に食しております。実も食用になります。池や沼といった水中の泥の中に根を張り、水上に葉を花を伸ばします。仏教の象徴花なので、寺院の池に栽培されていたりします。水中に3m、地上部1mくらいのビッグサイズの植物です。よく、夏に水鉢に植えてあるものは「ハス」ではなくて「スイレン」です。見た目は似てますが実は親戚でもなく、サイズもまったく違います。切り花にしてしまうと、非常~に水の吸い上げが悪い植物のためつぼみの状態の花を咲かせることはちょっと厳しいです。

仏教では、蓮の花は「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花 になりました。

お釈迦さまが蓮華の上で瞑想する絵が描かれていますよね。紀元前2~3世紀には、既に、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられる現代と同じスタイルになったようです。ここで、 なぜ、「お盆」に使うのか?という話に戻ります。はい、お盆そのものが仏教から来ている習慣だからです。

仏教の中で、最も格上の、最上の花なんです。まさに”天上の花”なんです。極楽浄土に生える花とされています。もちろん、お盆以外にお供えしても良いでしょうがハスの開花期は7~8月頃。

ちょうどお盆に重なるんですね。お盆の際には、まこもやほおずきでかざった精霊棚に供えたり葉にお供え物を乗せて飾ったりする使い方が一般的です。

地方によっては、ハスの葉でご飯を包んだり、葉をご飯に混ぜて食べたりするようです。

ちなみに、私の育った地方ではハスの花は使っていなかったようです。

まこもも使いませんでしたし。(祖父母や近所のやり方を見る限りですが、砂の山を作りました)わたしがいたお店のある地域では「ハスの葉にお供えものを飾るために葉がとても良く売れる」地域もありましたが「ハス自体がほとんど使われないようで、仕入れても花も葉も売れない」という地域もありました。

すべて神奈川県内です。

それでもこれだけ違うので、あなたの周囲でも、「使い方」に関してはもう、「昔の集落」が違えば、それこそ町名が違えば違うものと思った方がいいかもしれません。

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