http://www.ryushotemple.sakura.ne.jp/houwa/houwa06/houwa_06_16.html 【~泥のなかに蓮の花咲く~】 より
あなたは蓮(はす)の花の咲いている風景をごらんになったことがありますか。
蓮の花は、夏の朝早く花を開きます。真っ白な花、薄紅色の花、それはそれは見事です。蓮の花はなぜあれほど美しいのでしょう。そしてなぜ尊ばれ、仏さまと深く結びついているのでしょうか。それは汚い泥のなかで成長し、それでいてその泥に染まることなく、清浄な花を咲かせるからにほかなりません。お釈迦さまは、蓮の花を教材にして次のように教えられています。
都大路(みやこおおじ)にすてられし
塵芥(ちりあくた)の堆(つみ)の中にも
げに香りたく
こころたのしき
白蓮(びゃくれん)は生ぜん (『法句経』)
”大都会に住む人々が捨てた、山のような汚いゴミのなかから、何とも香りのよい、心を清らかに安らかにさせる白い蓮の花が咲く。何とすばらしいことか”
きれいな水のなかからきれいな花が咲くのであれば、それは当たり前のことであるけれど、汚れに満ち悪臭に満ちたゴミのなかにあって、むしろそれらを養分として育ち、気高い花を咲かせる蓮の花の尊さを、お釈迦さまはたたえておられるのです。そして、私たち人間も悪に染まらず、悪い誘惑に負けず、どれほど不遇で恵まれぬ環境にあっても、強く清らかに堂々と生き抜かねばならないと教えておいでなのです。
朝もやのなか、次々に花開く蓮池の風景は極楽浄土を見ているかのようです。夏の朝、機会を見つけてぜひお出かけください。
https://www.zenbunka.or.jp/zenken/archives/2007/07/post_230.html 【未草-ひつじぐさ-】 より
未草(睡蓮)の季節ですね。
朝開いて、夕方には閉じる事から、エジプトでの花言葉は、「復活」です。国花でもあります。
太陽信仰があり、水を大切に思う人々にとってはまさに、慈しむべき花であったのでしょう。
ツタンカーメン王の墓の中にも、ブルーの未草が敷き詰められていたと言われていますし、壁画やパピルスに書かれている絵にも、この未草が見られます。
エジプトを旅される方は、色々な所で遭遇する機会があるでしょう。
そんな未草、アジア諸国、むろん日本でも愛されていますね。
そういえば皇室では、紀宮様のおしるしが、未草でした。
あらゆる種類があり、水面に浮かぶ神秘的でありつつもかわいらしい花には、しばしみとれてしまいます。
写真でもおわかりのように、水面に葉も花も浮いているようにあるのが未草(睡蓮です)です(ただし、熱帯性のものは水面より茎が伸びて咲くそうな)。
もう少しすると蓮も満開ですね・・・(蓮は、葉も花も水面より上に伸びています)。
http://www.hoshi-no.com/w-l1.html 【睡蓮と蓮の違い】
よく混同されて名前を呼ばれる蓮と睡蓮ですが、いったい何処が違うのでしょうか?私も知人等に「あそこの池に蓮が生えてるから行ってみたら?」と言われ、その場所に行ってみると「……これは睡蓮だよ!」って事も(逆バージョンもあります)よくあるし、私の庭にある睡蓮を見て「キレイな蓮だね~」っと言われる事もしばしば…。ただ、家には蓮と睡蓮が両方あるので「こっちが蓮で、そっちが睡蓮です!ちがうでしょ!」と教えられるんですが、片方の場合は比較するものがなく苦労する時もあります。
そこでこの場をお借りして?ちょいと説明をしたいと思います。何科の何種とかは私もあまり知らないので、見分け方ぐらいにしておきます。
共通点
睡蓮と蓮は共通点もたくさんあります。そこが混同される原因なんですが…。分類学的には…になると混乱すると悪いので今回はあくまでも「見た目」だけの説明にしておきましょう。蓮と睡蓮は両方とも抽水(ちゅうすい)植物といって、水の底の土や泥に根を張り、水面(水上)に葉と花を展開します。また、花も同じ性質があり、日中に花びらが開き午後になると閉じます(蓮と睡蓮では時間が少し違います)。これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。しか~し、3日間の寿命だからといって心配は無用です。夏場には次から次へと蕾が現れ毎日楽しめますので安心して下さい。
睡蓮
まずはこの「睡蓮」ですが、決して「水蓮」ではありませんよ!この「睡蓮」にもちゃんと名前の由来があって、花は上記にもあるように開いて閉じてを3回繰り返します。これを人間のサイクルに例えて 日中(開く=目覚める)夜(閉じる=眠る)というところから、「睡眠する蓮」→「睡蓮」なんですって。なるほど納得です。でも、蓮も開いて閉じてはするんですけどねぇ~?
蓮
蓮の由来は…わかりませんが、たぶん蓮の蓮根(レンコン)は土の中では枝分かれしながらも一本につながってます。鉢の中でも数メートルにはなります。これが「連なる草」で「蓮」でしょうか?これはまったくの自論なので決して信じないで下さい。蓮は極楽浄土の花として大切にされてますが、なぜだかわかります?理由は蓮の育つ場所に関係があるんです。蓮は沼等では本当に汚い泥のようなところに咲いてます(もちろんキレイなところもありますが)。この汚い泥の中からなんとも可憐で清らかな花を咲かせる事が仏教の教えに似ているんだって誰かに聞きました。事実かどうかは不明ですが…。
睡蓮と蓮の見分け方
ここから本題の見分け方です。育つ環境はいっしょなので葉っぱや花についてみていきましょう。
葉について
葉っぱです。睡蓮も蓮も葉は円形です。でもよく見るとちょっとちがいます。睡蓮は基本的に葉に切り込みが入りますが、蓮には入りません。
睡蓮
蓮
他の特徴ですが、睡蓮は、班入りの葉や赤い葉なんかがあります。(下画像)
蓮の葉は多少の濃淡はあっても葉色は緑のみです。ただ蓮の葉には面白い特徴があって、なんと葉が防水加工のように水をはじきます。その為、昔の子供は蓮の葉を傘にして遊んでいたそうです。
ほ~ら、この通り水がコロコロ転がります
蓮の立ち葉
最大の見分けポイントは蓮の「立ち葉」です。蓮は春先になると葉っぱを出し始めるんですが、まず「浮き葉」という葉が出てきます。
この状態がけっこう睡蓮と似ているので間違えやすいです。浮き葉は睡蓮と同じように水面に葉が展開しますが、蓮の葉は切り込みがなく円形なので、よく見れば違いがわかるはずです。浮き葉が水面を覆い尽くすといよいよ「立ち葉」の登場です。立ち葉は文字通り葉が立ちます。浮くんじゃなく立つんです!
この状態を見れば、もう誰が見ても蓮でしょう。睡蓮の葉はこんな風に上に上がりません!
花について
花の違いは簡単です。水面に咲くのが睡蓮。水面より上の方で咲くのが蓮です。ってこれで終わってはあまりにも手を抜きすぎなのでもう少しだけ追加説明します。
睡蓮の花
温帯睡蓮
温帯種の花はほとんど水面に咲きます。しかしこの「ほとんど」という言葉がくせ者で、まれに水面より高く上がる場合もあるんです。でも「まれに」ぐらいなので基本的には水面で咲くと覚えていても間違いはないはずです。ではこの「まれに」とはどういう時なんでしょうか?私の経験上では3パターンあります。
パターン1
・深い鉢で育てていた睡蓮が咲き、その咲いた株を浅い鉢に移動した時なんかにこの現象が起こります。逆に浅い鉢から深い鉢に移動した場合は睡蓮自体が茎を伸ばし、翌日には何事もなかったかのように水面に咲きます。花と葉を完全に沈めても全く問題がありません。
パターン2
・基本的に日照時間が少なかったり、光が遮光的(鋭角)にしか当たらない場合も水面より少し上で開花する時があります。これは株が光を探して茎を伸ばす為に起きる現象です。睡蓮鉢では茎がグルグルと巻いてしまったり、せっかくの花が斜めに咲いてしまったりするので、なるべく日照時間の長い場所に置いてあげましょう。
パターン3
・実は温帯種でも水面より上で咲く品種があるんです。あると言っても傾向があるというぐらいですのでほんの数センチぐらいしか上がりません。交配の種類によってあるらしいんです。私は説明できませんが…。コロラドなんかは我が家では少し浮いて咲いていました。6割ぐらいの確率ですけどね。ただ熱帯種と比べると背伸び程度しか上がりません。
コロラドです。
熱帯種
これに対して熱帯種は水面より高い位置で花が咲きます。種類によっては20センチも上で咲く種類があるらしいです。熱帯植物園で見かける花のほとんどが熱帯種(←当たり前)ですので、近郊にお住まいの方でいった事のない方は、ぜひ足を運んでみて下さい。温帯種に比べると茎が長い分だけ気品高い印象を受けるはずです。
茎が長いです
温帯睡蓮と熱帯睡蓮の花色
実は花の色で見分けるのが一目瞭然です。熱帯種は温帯種に出せない花色があります。青や紫の花です。青系統の花が咲いていたら100%熱帯種に間違えありません。断言できます。しかし咲いているのがピンクの花だったらどうしましょう。しかも茎の長さもビミョーな場合です。熱帯種は温帯種に比べて花弁がシャープな品種が多いんですが、これも多いっていうだけで確実ではありません。答えはやはり色んな種類を見るしかないと思います…。しかし、シメがこれでは怒られそうなので急いで表にまとめる事にします。ちなみに私の見分け方は「和みの温帯、情熱の熱帯」です。いろいろ見て廻ると、この言葉が理解できるはずです。がんばりましょう。
蓮の花
今度は蓮の花ですが、上の睡蓮(温帯と熱帯)の見分けができればもうあなたは蓮と睡蓮なんて間違える事はないはずです。が、一応説明します。蓮の葉は水面より高く展開するという事はもうご存知だと思いますが、花はどうだと思います?そうです。花も負けじと高くなります。大きな沼などでは2メートル以上も茎が伸びます。私が説明できるのはこれぐらいです。スイマセン…。あとは蕾ですかねぇ。睡蓮とちがい、蓮の蕾はキレイなピンク色をしてます(もちろん花がピンクの場合)ので、蕾でもみんなにきれ~って言ってもらえる事でしょうか?睡蓮の蕾を見てきれ~っていう人はよっぽどの物好きな人だけだと思うので、これも見分け方?になりますか?ちょっとムリですよねぇ。あとは…追々考えます。
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