http://nature3-flower.travel.coocan.jp/gibosi.htm 【ギボウシ ( 擬宝珠 )】
今年の夏は本当に暑いですね。ここまで暑いと、植物はグッタリかというと、どうしてどうして、植物たちはたくましく花を咲かせています。
神殿やチャペル、イタリアンレストランの庭に植えてある、ギボウシもその一つです。
ギボウシは地方によって呼び名がまちまちだとの事、ここ金沢で、私は幼いころから「ぎぼし」と聞いてきたので、今日の日記は「ぎぼし」で通しますね。
湿地を好むこと、日陰でも育つこと、この2つの特色から、ギボシの花は梅雨のものだとずっと思い込んでいました。
でも今年、花日記でとりあげようと梅雨前から何度もシャッターを押し、なんかイマイチだなぁ、と思っていたところ、梅雨の時よりも、今のこの炎天下に、最高にキレイに咲き揃っていることに気づきました。
ユリ科の植物で、日本が自生のメインの国であるギボシ。栽培が簡単であちこちで見る事ができるギボシ。
花と同等もしくはそれ以上に葉っぱが愛されているギボシ。
あまりに身近であるが故に、梅雨が好きなんだろうと思いこんで一所懸命、咲き続けている事にすらきづいてあげてなかった。キチンと見ていてあげてなかった。
太陽に向かって上向きに咲くのではなく、地面に向いて、少し恥ずかしそうに咲くギボシは、まるで主役になることを拒んでいるようで、でも姿は庭の面々の中でしっかりとした
存在感で役割を全うしています。
https://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-giboushi_large.html 【ギボウシ(擬宝珠)】 より
ギボウシ(擬宝珠) とは、初夏に花茎に多数の白または紫系の小百合のような花を咲かせる ユリ目ユリ科ギボウシ属の耐寒性多年草です。 花名は伝統的な建築物の装飾であるギボウシ(擬宝珠)に花の蕾が似ていることから付けられました。 昼咲きの一日花が多いです。葉に斑入りのものもあり、観葉植物としても美しいです。 葉や花の感じが落ち着いており和風庭園に似合います。
一般名:ギボウシ(擬宝珠) 学名:Hosta Hybrids 別名:ホスタ(Hosta)
分類名:植物界被子植物門単子葉植物網ユリ目ユリ科(=リュウゼツラン科)ギボウシ属
葉色:緑・黄(斑入り)・黄緑・白(斑入り) 観賞期:3~10月
●小葉擬宝珠(コバギボウシ)
花茎高:30~50cm 葉長:10~20cm 葉幅:5~8cm
花長:5cm 花色:淡紫・濃紫 開花期:6~8月
●アルボ・マルギナータ'('Albo-marginata')
学名:Hosta albo-marginata (Hook.) Ohwi
別名:ホスタ・アルボ・マルギナータ'(Hosta albo-marginata)
葉色:薄黄緑地に白色斑入り
●大葉擬宝珠(オオバギボウシ)
学名:Hosta montana(Hosta sieboldiana var. gigantea) 分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱ユリ目ユリ科ギボウシ属 別名:Plantain lily 原産地:東アジア 分布:北海道~本州~四国・九州までの日本 環境:山間の湿地、山地の草原、林縁などの日影 花茎高:50~100cm 花長:5cm 花色:白・淡紫 開花期:6~8月 花形:漏斗状 葉柄長:30cm 葉長:50~90cm 葉幅:10~15cm 葉形:卵状長楕円形で深い縞が多数
https://horti.jp/5649 【ギボウシ(ホスタ)とはどんな花?】
ギボウシは、東アジア全般に自生する多年草で、日本の湿地や山林にも、色んな種類が咲いています。草丈は15~150cmと品種によって様々で、茎の先に筒状の花をいくつもつけます。1つの花は1日しか咲きませんが、次々に新しい花を咲かせます。
日本では、古くから観賞用の植物として栽培され、江戸時代から園芸品種が作られるように。江戸時代後期にドイツ人の博物学者シーボルトによって欧米に紹介され、世界中に広まっていきました。
現在では、特にアメリカで大型品種の人気が高く、毎年優れた品種には「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」という賞がアメリカホスタ協会から与えられます。
園芸では、花以上に葉っぱが観賞用として人気。大型品種は、大きさが30cmを超え、すじや班が入っているなど、存在感のある葉っぱをつけます。日陰でも育つことから、日陰の庭(シェードガーデン)に欠かせない植物ともいわれているんですよ。
ギボウシ(ホスタ)の花言葉は? 『落ち着き』『沈静』
ギボウシは、まっすぐ伸びた茎に涼しげな色の花をいくつもつけます。「落ち着き」「沈静」といった花言葉は、この花姿にちなんでつけられました。
ギボウシ(ホスタ)の学名・原産国・英語
学名 Hosta 科・属名 ユリ科・ギボウシ属 ※リュウゼツラン科 英名 Hosta Plantain lily 原産地 東アジア 開花期 6~9月(葉っぱの鑑賞期5~11月) 花の色 紫、白
別名 擬宝珠(ギボウシ) ホスタ ウルイ ギンボ タキナ
ギボウシ(ホスタ)の名前の由来は?
学名の「Hosta」は、オーストラリアの植物学者N.T.Host氏とJ.Host氏にちなみます。和名は、つぼみの形が橋の縁についている「擬宝珠(ぎぼし)」に似ていることから命名されました。また、地域によっても呼び名が異なり、東北地方と中部地方の一部では「ウルイ」、青森県では「ギンボ」、高知県では「タキナ」と呼ばれます。
ギボウシ(ホスタ)の開花時期と見頃の季節は?
6~9月に白や紫の花を咲かせますが、見頃は7~8月。つぼみは筒状で先端から膨み、よい香りを漂わせながら花を咲かせます。
また、葉っぱの鑑賞期は5~11月です。特徴的な葉っぱをもつ植物(カラーリーフ)として、春から秋までの間、花壇や庭を鮮やかな緑色に染めてくれます。
ギボウシ(ホスタ)は食用できる?ウルイの食べ方は?
日本に自生する野生のギボウシは、「ウルイ」「タキナ」といった名前で、山菜として若芽や若葉が食べられます。また、山形県では食用として栽培されています。味にクセがなく、シャキシャキとした食感から、浅漬けや炒めもの、味噌汁の具、天ぷらなど様々な食べ方を楽しむことができますよ。
ただ、見た目が「バイケイソウ」という毒草に似ており、自然採取には注意が必要です。誤って食べてしまうと、吐き気や下痢、めまい、手足のしびれを引き起こし、最悪は死に至る危険も。
バイケイソウは、葉っぱと茎の間をつなぐ部分(葉柄)がなく、葉っぱが折りたたまれているのが特徴です。
ギボウシ(ホスタ)の種類や品種は?
ギボウシは、東アジアに約40種が分布しています。品種交配しやすいため、雑種や変種が数多く生まれ、植物学上の分類がよく変更されている、変わった植物です。今回は、現在の分類での「大型種」「中型種」「小型種」のサイズ別に、それぞれの代表的な品種をいくつかご紹介します。
大型種
● オオバギボウシ
草丈50~100cm、葉の長さ30~40cmとギボウシの中で最大級のサイズで、大型種の改良元となっている品種です。葉は楕円や円形で、縦方向に葉脈がくっきりと入っています。日本全国に自生し、「トウギボウシ」「ウノハナギボウシ」「ウツリギボウシ」という別名でも呼ばれます。
● ブルーエンジェル
大型種を代表する品種の1つで、青みがかった葉が特徴です。草丈90cm以上、幅160~190cmほどの大きさに生長するため、植えるにはかなりのスペースが必要になります。
● 寒河江(サガエ)
山形県寒河江市で作られた品種です。灰色がかった緑色の葉は、縁に黄色の斑が入っています。2000年に「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、世界的にも人気があります。
● フランシス・ウィリアムズ
アメリカで作られた品種で、花つきがよく、存在感があります。青みのある葉の縁にライムグリーンの斑が入っています。
中型種
● スジギボウシ
オオバギボウシを元に生まれた中型種で、紫がかった白い花をつけます。細長い葉に白やクリーム色のすじ模様が不規則に入り、江戸時代から園芸に利用されてきました。
● ムラサキギボウシ
中国原産の品種で、青みがかった紫色の花をたくさんつけます。「ventricosa」という学名は、ラテン語で「膨れた腹」という意味で、丸みのあるつぼみの姿に由来しています。
小型種
● コバギボウシ
サハリンから日本湿地に自生している品種で、草丈が30~50cmまで生長します。多くの園芸品種の元となっています。
● オトメギボウシ
韓国済州島原産で、ギボウシの中で最も小型な品種です。草丈15~30cm、葉の長さが5~10cmほどなので、鉢植えにして楽しまれます。
● 文鳥香(ブンチョウコウ)
江戸時代から伝わる、古い園芸品種(古典園芸品種)です。濃い緑色の葉っぱの縁に、白色の班模様が入ります。
ギボウシ(ホスタ)は園芸に人気の花
ギボウシは、品種同士を交配させやすいことから、たくさんの園芸品種が生み出されてきました。大型種は、1つ植えるだけでインパクトがあり、中型・小型種はグランドカバーにできるなど、用途が幅広いことも人気の理由です。
自宅の園芸スペースに合ったギボウシを選んで、花姿と葉っぱを楽しんでくださいね。
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