http://ototherapy.com/2018/10/24/%E3%81%82%E3%82%8F%E3%81%86%E3%81%9F%E2%91%A2%E8%A8%80%E9%9Cより%8A%E4%BD%9C%E7%94%A8/
【あわうた③~言霊作用】 より あわうたって?③
うたのヨガでも歌っている「あわうた」。
ただの歌じゃない奥深さと面白さがあり、シリーズでご紹介していこうと思います!今回完結!
▷①はこちら http://ototherapy.com/2018/10/22/%E3%81%82%E3%82%8F%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%AF%E2%91%A0/
▷②はこちら
「うた」そのものの作用
前回の続き、
実際にあわ(天地)と繋がるために、、あわうたがどのように作用しているのか?
という話に入っていきたいと思います!
そもそもね、何故あわの言霊たちを唱えるのではなく「歌う」必要があるのか?
って思いませんか。
実はね、「歌う」ことそれ自体にあわ(天地)を繋げる作用があるんです。
“…どんな音声表現も、人間の自己表現であることがわかります。人間の魂は、本質的に子音である人体楽器を用いて、母音を奏でるのです。” (シュタイナー)
“…現代人は、話をするとき、神経をより多く使います。いわば「神経による刺激伝達」を行っています。…(中略)…昔の人はそれほど神経系の中で生活してはいませんでした。むしろ呼吸系の中で生きていたのです。ですから原言語はむしろ歌唱だったのです”(シュタイナー)
※シュタイナーさん多め(笑
ちょっと日常を振り返って見てほしいのですが、
私たちの普段の音声表現ってほぼ思考活動か会話で、「脳神経活動」が中心です。ほぼ「呼吸の循環」は意識していません。
前回の分類でいう、あ(天)=神経筋系 わ(地)=内臓循環系 の「あ(天)」に偏った状態です。ですが、「うた」だとどうでしょうか。「あ(天)」にあたる「脳神経系の活動」とともに、「わ(地)」にあたる「呼吸の循環」もしっかりと意識しますよね?
歌おう!と思った時の「呼吸の循環」、、、
・しっかりと息を吸い肺に取り込まれた酸素が身体全体を駆け巡り、そして息を吐くと同時に声帯を震わせて音声を発します。
・歌うためには腹圧も必要で、肋間筋や横隔膜の動きに合わせて内臓も刺激されます。
・その刺激が中枢神経系へと伝達され、また身体全体へフィードバックされます。
・これに、どの言語を発生するか、という「脳神経活動」が加わります。
こんな感じで、つまりは「うた」そのものに、あわ(天地)を繋げる作用があるのですね。
音楽を持たない文化というのは、世界中のどの文化を探しても見当たらないそうです。なんだかその意味がわかる氣がしませんか^^
子音と母音の関係
さて、ここからはあわ48音の作用をかんがえます。
上記シュタイナーの言葉に「子音である人体楽器を用いて母音を奏でる」という言葉が出てきました。
そう、子音によって→母音を奏でます。振り返ると、私たちが言葉を発する時も必ず、「子音が先で、母音は後」です。
例えば、「か(KA)」と発音した時、実際には「か」の後に「あ」が隠れていますよね。
(※「かー」と伸ばして発音すればわかりやすいです)これが母音が先で子音が後だと発音できません。「あkっ(AK)」みたいな。笑何言ってんねんって。笑
ちなみにそれが古事記やヲシテ文献だと、“イザナミ(女神)が先に「いい男ね♡」とイザナギ(男神)に声をかけてから交合すると、ひるこ(骨のない子)が生まれてしまったが、
イザナギ(男神)が先に「いい女ね♡」とイザナミ(女神)に声をかけてから交合すると、日本の島々(ちゃんとした子)が生まれた。”
(※柱の廻り方は割愛)と表わされています。
要するに、イザナギ(男神)=子音(父音)イザナミ(女神)=母音子音が先じゃないと言葉は生まれないって意味です。
で、実はね、一般の楽器と”子音母音の関係”に共通点があって。
例えばクラシックの演奏を聴いていたら、バイオリンの音はバイオリンってわかるし、ピアノの音はピアノだってわかりますよね。
まあ楽器が何かわからなくても、バイオリンの音とピアノの音は「違う」ことはわかりますよね。
(さらに、ピアノの種類によってもそれらの「違い」がわかったりしますよね。)
その”音色”的な違いは倍音とか様々な要素で変わるのですが、大きく影響するのは、
「アタック」と呼ばれる音の立ち上がりの部分です。
楽器によって”始めの何分の1秒かの間にどれくらいの速度で音が大きくなるか”が違うくて、
試しに楽器の音を録音して、アタックの部分を取り去ってしまったら、どれがどの楽器なのかほとんどわからなくなってしまうらしい。笑
響きのイメージ図はこんな感じ。これって子音と母音の関係と似てますよねイメージ図はこんな感じ。
そんなこんなで、人体の臓器たちが子音(楽器)を担当して母音を奏でている、という話につながります。
ちなみにヲシテ文字の「あいうえお」は、宇宙の五元素「空風火水土」に対応しています。
つまりは、「人体という小宇宙(子音)で天体という大宇宙(母音)の響きを奏でている」っていうかなり壮大な話…
あわうた48音、
要するに日本語っていうのはどの音にも必ず母音がありますよね。
これって、「天地を繋ぐ」とか「宇宙(自然)と調和する」という観点でとても優れた言語だなっと思います。
言霊48音と経絡
そしてあわうたが五臓六腑を整える所以として経絡との関係があります。
あわうたは、上24音をイザナギ(男神)下24音をイザナミ(女神)が歌っていて、
これは東洋医学の陰陽左右の24の経絡に対応していると考えられています。
また、ツボの裏表も合わせて48。この人体の氣の流れと、氣が出入りするポイントに言霊が働きかけているとのことで、うーん、なんとも複雑。笑
子音も母音も経絡もツボも、、、歌いながら感じましょうね^^
総まとめ
あわうたの「天地を繋げる」という点に注目し合計3部の記事を書いてきました。
まとめると、①人はもともと「あわ(天地)」と繋がってるよ、それって「ありのままの自分を生きる」「宇宙(自然)と調和して生きる」ってことだよ
②そのために身体的&精神的に「あわ」を一致させることが重要だよ
③「あわ」を一致させるひとつに”あわうた”っていうすげー歌があるよ、歌って感じよう
となります。
でも、、ヲシテ文献って視点で見るとこれってまだまだほんの序の口の部分なんですよ
古代の叡智ってすごいな。
また折を見て紹介していきたいです。
そして長く拙い文章を読んでいただき、(感想までもらった時にはめちゃ嬉しかった)本当にありがとうございます^^
そして良かったら「あわうた」一緒に歌いましょ〜♪
0コメント