http://kamakura.travel.coocan.jp/begoniagrandis.html 【シュウカイドウ花散歩】より抜粋
秋の庭園、水辺を美しい花とお洒落な葉で飾るシュウカイドウ・シュウカイドウ花は世界中で愛されています
ベゴニア科ベゴニア属シュウカイドウ(秋海棠Hardy Begonia Begonia grandis)はマレーシア、中国南部など比較的多湿の地方が原産の高さ60~75cm程の双子葉、多年生、草本です。シュウカイドウは主に種子、むかご、挿し葉で増えます。シュウカイドウの花はベゴニア属特有の雌雄同株異花で、雄花はがく片2、花弁2、球状の雄蕊多数で、雌花はがく片2で、花弁は3であまり目立ちません。シュウカイドウの薄紅色の美しい花色は、秋の渓谷や山沿いの斜面を美しく飾ります。
シュウカイドウは日本には江戸初期に渡来し、多湿な山裾の岩場などに帰化して自生しています。シュウカイドウの花色は赤色(薄紅色)で、初秋から秋に雌雄同株異花の花を葉脇から花茎を伸ばし次々と咲かせます。
シュウカイドウ(秋海棠Hardy Begonia)の花はベゴニア属特有の雌雄同株異花で、雄花はがく片2、花弁2、球状の雄蕊多数で、雌花はがく片2で、花弁は3であまり目立ちません。
シュウカイドウ(秋海棠)の花期は夏の終わりから秋で、薄紅色の可愛らしい花は世界中で愛されています。帰化植物のシュウカイドウの花は古い寺社の境内でよく観察されますが、漢方薬や観賞用として海外交易でもたらされたと思われます。
意味 シュウカイドウ=秋海棠(中国名秋海棠、江戸時代に中国から渡来、秋に咲く海棠の意味)
英名Hardy Begonia=丈夫な(耐寒性の)ベゴニアの意味
属名Begonia=name from Plant collecter Michael Begon=植物収集家Begonの名から
種名grandis=name from Latin grandis meaning grand=ラテン語で「大きい」の意味
つぼみの時はハート形に閉じていています。シュウカイドウの雄花がく片2は大きく、花開くと中から小さな花弁2が横に広がり見えて来ます。
大原来迎院参道に咲くシュウカイドウの雌花写真(撮影2014.10.20)
シュウカイドウ花観察地図大原来迎院地図Kyoto Ohara Raigo-in Temple Map
シュウカイドウ(秋海棠)の雌花は、3角形で3枚の翼があるのが特徴です。シュウカイドウの雌花はがく片2で、花弁は3であまり目立ちません。シュウカイドウの雌花は3角形の釣り鐘のように見えます。
シュウカイドウBegonia grandisの咲き始めの花蕾は、ハート形でとても可愛らしく見えます。シュウカイドウの花茎は少し下向きに垂れ下がり、2枚のハート形に見えるがく片(外花被片)が、内部の花を守っています。
シュウカイドウの属名Begonia=name from Plant collecter Michael Begon=植物収集家Begonの名から付けられています。またシュウカイドウの種名grandis=name from Latin grandis meaning grand=ラテン語で「大きい」の意味です。シュウカイドウの葉は広く立派に見えます。またシュウカイドウの葉は虫に食われにくいですが、葉に蓚酸(シュウ酸)を含んでいるためです。
シュウカイドウBegonia grandisの雌花は受粉すると三角形(3翼)の果実を付けます。京都大原三千院近くに咲くシュウカイドウの雌花がありましたが、結実するとほとんど同じ形で茶色く変色し果実になります。シュウカイドウの果実には、微細な種子が出来ます。
http://m.zukan.net/blog/2013/09/913-5.xhtml 【シュウカイドウとベゴニアとは、同じ? 違う?】 より
秋に花咲く園芸植物の一種に、シュウカイドウ(秋海棠)がありますね。薄桃色の花が、なまめかしさを感じさせます。少しゆがんだハート型の葉も、面白いですね。
種名といい、姿といい、シュウカイドウは、和風の植物に見えます。でも、日本の原産ではありません。中国の原産です。江戸時代に、中国から、観賞用に移入されました。
シュウカイドウは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属に属する一種です。同じシュウカイドウ属には、同じように、園芸植物として栽培される種が、たくさんあります。それらの園芸種は、ベゴニアと総称されます。
ベゴニアBegoniaとは、「シュウカイドウ属」を表わすラテン語の学名です。ですから、学術的には、シュウカイドウ属の種は、すべて「ベゴニア」と呼んで、間違いではありません。シュウカイドウも、「ベゴニア」の一種です。
けれども、日本で「ベゴニア」と言う場合、シュウカイドウは、含めないのが普通です。なぜ、そうなのかといえば、単なる慣習に過ぎません。
シュウカイドウ属(ベゴニア)の中で、シュウカイドウは、いち早く、日本に入れられました。シュウカイドウという日本語名も付けられて、すっかり、日本に馴染みました。
そのずっと後に、他種のシュウカイドウ属が入れられました。後から来た「ベゴニア」には、和風のシュウカイドウとは似ない、洋風の種が多くありました。このために、シュウカイドウとは区別されて、ラテン語名の「ベゴニア」で呼ばれるようになりました。
シュウカイドウには、断腸花【だんちょうか】という別名があります。これは、中国の伝説に由来する名です。伝説には、いくつかのバージョンがあります。
共通するのは、愛する人と引き離された女性が登場することです。彼女が流した涙が、地面に落ちて、そこから断腸花(シュウカイドウ)が生えた、といいます。断腸花という名は、別れの悲しみが、「腸が断たれる」ほどだったために、付けられました。
この伝説は、シュウカイドウの葉の形から、生まれたのかも知れません。左右不均衡なハート型が、「片思い」を連想させたようです。昔の人は、想像力が豊かですね。
図鑑には、シュウカイドウなどが掲載されています。ぜひご利用下さい。
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