マタタビ

https://www.medicinal-herb.net/silvervine.html 【マタタビ】  より

マタタビ科 モクテンリョウ(木天蓼)

旅人が疲れ果てて倒れたとき、この実を食べてまた旅を続けたという語源が伝えられています。巷間では[猫にまたたび]として猫の万病薬とされてきました。強精効果も宣伝されますが、その成分はマタタビ酸、マタタビラクトン、アクチ二ジンなどで、複雑な苦味と辛味があります。これから作られたポリガモールという製剤が強心、利尿の注射薬であるように神経安定、熟睡安眠、保温にも重用されてきました。

マタタビの効能

7~8月頃、マタタビアブラムシの寄生によってできる虫こぶを採り集め(虫こぶのない未熟果も)、熱揚中に5分間くらい浸してから日に干したものを木天蓼といいます。これを粉末にして1回3~5gを飲むと、リューマチ、関節痛、中風(半身の不随など、腕や脚がマヒする病気)、冷え症、神経痛によいといわれています。また、木天蓼酒にして毎晩就寝前に盃1杯分を飲用するのも効果的で、作り方は木天蓼200gを焼酎1.8㍑に入れて浸し、半年冷暗所で熟成させます。

採り方

温帯山地の谷沿いをおおう、つるの葉かげの果実を集めます。


https://www.marcheaozora.com/?pid=91581313 【マタタビの実(虫コブ型)】より

*** 毎年8~9月に販売しています。 ***

三重県、和歌山県の山里で育った、天然100%のまたたびです。 朝採りしたものを出荷しています。 無添加・無農薬なので安心して、またたび酒等でお楽しみいただけます。 愛猫にも安心して与えてください。 8~9月の期間限定品ですので、お早めにご注文願います。

またたびの実には、ドングリ型とカボチャ型とがあります。 ドングリ型が正常な果実でカボチャ型の実は、またたびの花の開花時期に「マタタビアブラムシ」が寄生し、果実は正常に成長せず「コブ」状になります。 これを、「むしこぶ」とか「虫エイ」と呼んでいます。 カボチャ型を「オス」、ドングリ型を「メス」と呼ぶ地方もあります。

この「虫エイ」は、正常な果実や、葉、茎にくらべてマタタビ酸の成分が空気中に逃げる発散が少ないのです。 この虫エイを果実酒にしたものを「マタタビ酒」と呼んで重宝しています。 また正常な果実は、塩ずけ、味噌ずけなどに利用されています。 そのまま果実酒として利用もされています、マタタビ酒としては一般的には両方が入っているのをが見受けられます。

【愛猫への与え方】

ネコ科の動物はマタタビの臭い(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)に恍惚を感じ、強い反応を示すために『ネコにマタタビ』という言葉が生まれました。 猫にマタタビを嗅がせると興奮・陶酔状態になり、唾液分泌が促進します。

これはマタタビの葉、茎、実に含まれている揮発性の(中性のマタタビラクトンおよび塩基性のアクチニジン)という物質が、猫の神経を刺激したり麻痺させたりして、性的快感を覚えさせるような成分が出ているからだといわれております。

オスの方が特に興味を示す事と子猫や去勢された猫の一部がマタタビに興味を示さない事から、マタタビには媚薬としての効果が猫科動物にはあるのだろうといわれてきました。 ですがどんなにマタタビが好きな猫も5〜10分で醒めて飽きてしまいます。 マタタビには猫の神経を刺激したり麻痺させたりする効果がございますが、常習性がないうえに持続力もないので安心してお使いいただけます。

・効き目には個体差があり、中には関心を示さない猫ちゃんもございます。

・またたびは少量づつご使用ください。

・一度に大量にあげることは絶対に控えてください。

・残りのまたたびは、幼児やペットの手の届かない所に保管してください。

・またたびをすり込んだタオルなどを、猫ちゃんが誤飲しないようご注意ください。

・子猫や去勢された一部の猫ちゃんはまたたびに興味を示さない事がございます。

・猫ちゃんの年齢又は体調によりまたたびに反応しない場合がございます。

【レシピ】

■またたび酒

・またたび50g(乾燥)

・氷砂糖70~80g

・ホワイトリカー900mL

1) 生のまたたびの実を水洗いし、半日陰で約1日(水気がなくなるまで)乾かす。

2) 全ての材料を広口びんに入れ、密閉して冷暗所に保存する。

■またたび漬け

【塩漬】

1) 虫こぶまたたびを水洗いし、半日陰で約1日(水気がなくなるまで)乾かす。

2) 広口瓶に虫こぶまたたびを1/3ほど入れ、塩を多めに入れ、又残りの1/3の虫こぶまたたびを入れ、塩を多めに入れ、残りの1/3の虫こぶまたびを入れ、最後に塩を再び入れ虫こぶまたたびと塩の層を作る。

3) 冷暗所に置き7日~10日ほどから食べ始められます。 

塩の量が少ないとまたたびが漬からず痛む為、塩は多目に使うことをおすすめします。漬け込み後、塩辛さを感じる場合は召し上がる前に水にさらし塩抜きをしてお召し上がりください。

【砂糖漬】

1) 虫こぶまたたびを水洗いし、半日陰で約1日(水気がなくなるまで)乾かす。

2) 瓶にまたたびを入れ、虫こぶまたたびの重量の1.1倍の砂糖を一緒に入れる。

3) 虫こぶまたたびから自然に汁が出て砂糖が溶け出し、砂糖が沈殿するため一日1回を目安に瓶を振り砂糖と虫こ黒酢漬ぶまたたびを混ぜ合わせる。 広口瓶や樽で漬け込んでいる場合は手でかき回してください。

4) 冷暗所に置き7日~10日ほどから食べ始められます。

漬け込んだ実だけでなく虫こぶまたたびエキスはヨーグルトに隠し味程度にいれたり、料理の隠し味としても使われます。エキスは虫こぶまたたび同様、青臭さがありますのでお好みで量を調整してください。

【黒酢漬】

1) 虫こぶまたたびを水洗いし、半日陰で約1日(水気がなくなるまで)乾かす。 又は洗って水分をふき取ってもよい。

2) 口の広い瓶に虫こぶまたたびを入れ、たっぷり浸るくらい黒酢を注ぎいれる。

3) 冷蔵庫に入れ7日~10日ほどから食べられはじめます。

お好みでハチミツや砂糖を加えても良いでしょう。 漬け込みが完了したら一日1粒を目安にお召し上がりください。