瞑想の定義 (1)

https://plaza.rakuten.co.jp/atisha/diary/200505160002/?scid=we_blg_pc_lastctgy_1_title  より

アティーシャの「心の訓練 七つの要点」をテキストに使っての私たちのトレーニングにおいての、瞑想とは、何を指しているのか?を定義しておきます。

瞑想を習熟するには、瞑想とは何か?ということを、はっきり理解している必要があるからです。

私たちのトレーニングでは、瞑想とは、「くつろぎ、判断も評価も下さずに、醒めて気づいている、この三つのそろった態度である」と定義します。

この三つがそろっていることを私たちは「瞑想」と呼んでいます。

だから「瞑想とは何ですか?」と聞かれると、簡単に「気づくことです」と説明したり、あるいは「リラックスして、良い悪いの判断をせずに、見守ることです」などとよく説明します。

ハート瞑想と呼んでいるものは、いろいろなやり方がありますが、第四番目の微細な身体の中心でもあり肉体的には胸の中心あたりに位置するハート・チャクラのさまざまな状態に「気づく」ことです。

以下に、OSHOによる「瞑想の三つの本質」を紹介します。

「瞑想の三つの本質瞑想には、それがどのような技法であれ、その中に共通した本質が、いくつかある。その本質的な要素はあらゆる瞑想法に必須なものだ。

その第一は、くつろいだ状態だ。マインドと戦わない、マインドに対して統制しない。

精神集中をしない、ということだ。

第二に、くつろいだ気づきとともに見守ること。

何が起こっていようと、妨害することなく。

マインドを、静かに、判断も評価もせずに、見守ることだ。

くつろぎ、見守り、判断を下さない。これがその三点だ。

すると、次第に、ゆっくりと、大いなる静寂が訪れてくる。

内側の動きがすべて静まってくる。

あなたは存在する。だが、「私が存在する」という感覚はない。

純粋なスペースがあるばかりだ。

112の瞑想法がある。私は、その瞑想法をすべてについて話したことがある。

それらは編成においては異なるが、根底では同じままだ。

それは、くつろぎ、見守り、そして判断を下さないという態度だ。」

OSHO 新瞑想法入門より

気づきの習熟 (2)

「ハートの教えの簡単な要約:五つの力」の二番目の力は、慣れ親しむこと。練習、習熟することです。

例えば、ダイナミック瞑想も、最初は筋肉痛になりますが、定期的に続けると楽にやれるようになります。呼吸の仕方もジャンプも、力づくでないリラックスしたやり方でできるようになってきます。それがないと意味がないという「観照」しながらということも、起こるようになってきます。

どんな瞑想でもだいたい三週間くらい続けてると、した方が良い感じなので続けられるようになるし、それで三ヶ月くらい続けると人生が確実に変化します。

瞑想に関わらず、どうやら21日間というのは、何かが熟成するのに必要な期間なのかもしれません。

ダイナミック瞑想などで、瞑想後に起こる痛みについては、和尚の講話を読んでください。

たくさんの瞑想の方法があります。例えば、チャクラ・ブリージング瞑想では、七つのチァクラのエネルギーをシェイクして、七つの異なったエネルギーの窓を開きます。

あるいはダークネス瞑想(暗闇を見てくつろぐ瞑想)は、サイレントのスペースの窓を開きます。それぞれのいろいろな瞑想は、いろんな窓を開きます。

しかしどの窓を開いても、アウェアネス(気づき)がないと、その景色を見れません。

瞑想は、ゆっくりとそのアウェアネス(気づき)を習熟することです。

気づきが広がっていくことは、果てしがないので、決して熟練して退屈するということはありません。

アティーシャの教えで瞑想しなさい。

彼のアドバイスを聞きなさい。

それは哲学ではない。

それは内なる変容のための科学マニュアルだ。

それはあなたの内側の知恵の成長を助けることができる

それゆえ私はこの教えを「知恵の書」と呼ぶ。

(OSHO BOOK OF WISDOM)

「セブンポイント・マインド・トレーニング」は、

一般的には「心の訓練の七つの要点」と訳されています。

チベット語では「ロジョン」と呼ばれ、仏教を学ぶ上での障害や邪魔、

逆境のすべてを菩提への道に変える教えとして、

たいへん大切にされています。

菩提とは、ボーディーのこと。

私たちの世界では、ボーディーといえば、

英語でアゥアネス(覚醒・気づき)とかんたんに訳して、

そう理解しています。

つまり「ロジョン」(心の訓練)とは、心ある道を歩もうとする人が、

心ある道を歩もうとするが故に、

その人生で起こるかもしれない逆境のなかにあっても、

それを使って、気づきの光を増やしていく、方法であるといえるでしょう。

その「気づき」から「慈悲」が生まれます。

これらのアティーシャの七つのポイントの小さな教えには、莫大な価値がある。

あなたは、声明のひとつひとつに瞑想しなければならないだろう。

これらは種のようなものだ。たくさんのものを含んでいる。

あなたがその声明に深く入っていく瞬間、熟考し、

瞑想し、実験し始めるとき、あなたは驚くだろう。

あなたは人生の最も偉大な冒険に乗り出していることだろう。

(OSHO Book of Wisdom)