http://newhabits.blog33.fc2.com/blog-entry-1030.html より
今日は「ストコーマ」と「アファメーション」という言葉を紹介します。こんにちは、コンセプトデザイナーの多ぁ望です。
この言葉は苫米地さんの本で知りました。
そしてこの本でも、その意味が語られています。よく見たら苫米地さん監修とのこと。
実は、著者のルー・タイスさんはつい先日、4/2に亡くなられたそうです。ちょうどこの本を手にしたときだったので印象強く記憶に残りました。ご冥福をお祈りします。
ストコーマを手放し、アファメーションをせよ。それが新たな行動と新たな未来を引き寄せる。
元の自分に戻る感覚?
最近、読書の量が一気に減りました。今年に入ってから、図書館に行く習慣が途絶えてしまったこともあり、ずるずると気づけば4ヵ月が経ってしまいました。
この間に、こんなセルフトークが何度かあったのでここに残しておこうと思います。
「本なんか読まなくてもいい。かつては全然読んでなかったし。」
「忙しいから、本なんて読む時間がない。」
「たくさん本を読むのは、自分らしくない。」
あれ?なんだかフォトリーダーっぽくない言葉です。
このブログを続けてきて、以前の自分からはずいぶんと変わったことを実感してきました。例えばこちらの記事。
「自分軸の融合を完了し、自分OS Ver4.0へ。仕事、家庭にもパワーネーム同等の活動を。」
もう一度この自分OSの定義をおさらいします。
自分OSバージョンアップ
VER1.0:自分をふりかえることがない。精神的に追い詰められる。限界がくる。
VER2.0:自分の世界を広げる行動。ビジネス書、セミナーなどによるインプット。自分を見つめる。
VER3.0:勉強会の開催、ワークショップの開催などによるアウトプット。周りへ貢献する。
VER4.0:ビジネスとプライベートの自分を融合する。プライベートで活用してきたノウハウをビジネスに応用する。
つまり、ここしばらく忙しさに怠けていた自分はVer1.0のOS(元の自分)で思考していたということになります。
で、そうなっていたことに気づくことは、実はけっこう難しいことなんです。
これを「ストコーマ」と呼びます。心理的盲点と説明がありますが、自分の行動や、思考のくせは無意識に行われるもので、なかなか自分では気づけないのです。
なぜ、私がこれに気づいたかというと、再び本を読み始めたからなんです。この本を読んでいたところ、
「あ、しばらくさぼっていたのはストコーマのせいだったのか!!」
と自分ではない何かに指さされることで初めて気づけるのです。
ストコーマからアファメーションへ
このストコーマに気づくことができると、一気に行動が広がります。
先ほどのセルフトークから、今までのブログの取り組みをふりかえって「いやいやそんなことはない」と否定することができました。そこで、
「本を読むことで、新たな発見が常にある。」
「忙しくても、フォトリーダーならいくらでも本は読める。」
「たくさん本を読むのが、自分らしい。」
このような言葉に置き換えてみました。
これが「アファメーション」です。自己暗示とも言います。
このようなポジティブな言葉が望む行動を引き寄せてくれます。
アファメーションを活用するためには現実感(リアリティ)を得ることがポイントとなります。
現実感(Reality)=想像力(Imagination)×臨場感(Vividness)
自分の目線で、いかに望む未来がイメージできるか?ということです。
そのイメージがワクワクするような感情が引き出されれば、それだけ実現するスピードは速くなります。
久々に、気づきの多い本でした。
実は、この「ストコーマ」と「アファメーション」をわかりやすく教えてくれる映画が紹介されてしました。
それは「オズの魔法使い」です。次回はこれについて取り上げたいと思います。
オズの魔法使いとアファメーション
今日は、知らない人はいないと思うんですが「オズの魔法使い」を紹介します。
私が記憶していた「オズの魔法使い」とは・・・。
主人公の女の子、ドロシーが旅路で脳のないかかしさん、勇気のないライオンさん、心のないブリキのきこりさんと出会い、冒険をし、オズの魔法使いからそれぞれが脳と勇気と心を授かるというお話だと思っていました。「うん。確か、そんな話だったと思う。」と思った方は、もう一度読み直すことをオススメします。
これ以降は物語の中身に触れていきますので、知りたくない方は本を読んでから、またお越し下さい。
「オズの魔法使い」はストコーマとアファメーションを理解する最良の教科書である
オズの魔法使いはニセモノ
冒頭の要約の何が違うかというと・・・。
オズの魔法使いはニセモノだったというくだりが記憶から抜け落ちていたことなんです。
記憶とはどうしても主人公にフォーカスしがちです。
改めて、読んでみるとエメラルドシティも、オズの魔法使いもニセモノなんですよね。
それを踏まえて、全体のストーリーを俯瞰すると前回紹介した「ストコーマ」と「アファメーション」が見えてきます。
The wonderful wizard of OZ
「オズの魔法使い」の原題は「The wonderful wizard of OZ」です。この物語では4人の魔女とオズの魔法使い(エメラルドシティの王様)が登場します。
北の魔女:最初に出会った良い魔女、ドロシーに守りのキスを与える
南の魔女:最後にドロシーがカンザスに帰る手助けをしてくれる良い魔女
東の魔女:ドロシーの家につぶされて、亡くなった悪い魔女
西の魔女:悪い魔女。ドロシーが水をかけて退治
オズの魔法使い:カンザスから来た、ただのおじさん
さて、この中の誰がwonderful wizardなのかというと、ただのおじさんのことなんですよね。
ただのおじさんは、ぜんぜん魔法なんて使えません。
だけど、wonderful wizardなんです。
真の魔法とは?
ここでドロシーとその仲間達がどんな目的で旅をしたのかを振り返ってみましょう。
1.ドロシー:サイクロンでオズの国まで吹き飛ばされる。だからカンザスのおうちに帰りたい。
2.かかし:自分の頭にはわらしかつまってないので、脳をもらって賢くなりたい。
3.ブリキのきこり:自分の体には心臓がない。心がないから親切になれない。心が欲しい。
4.ライオン:自分はライオンなのに臆病。勇気が欲しい。
それぞれが「欲しいモノ」を求めて、オズの魔法使いに会いに旅をします。
そして数々の苦難を乗り越えて、たどりついたオズの国は幻だったというわけ。
ところが、そのニセモノの魔法使いが伝えた言葉がすばらしい。
かかし:びん詰めの脳をかかしさんの頭に入れてあげて「これで、あなたは世界一、賢いかかしだ。」
ブリキのきこり:チクタクなる時計をお腹の中に入れてあげて「これで、あなたは世界一、心優しいきこりだ。」
ライオン:勇気と書かれたボトルを渡し「これを飲めば、あなたは世界一、勇敢なライオンだ。」
彼らは旅の途中で数々の困難を乗り越えてきました。かかしさんの頭脳、きこりさんの優しさ、ライオンさんの勇気に支えられて。つまり彼らの「欲しいモノ」は最初から持っていたんですよね。だけど彼らにはそれらを持っている自覚がない。
「私って、あんまり賢くないんです。」って言うひとがいますが、それは自分を制限してしまっています。本当は彼らと同様にその能力を持っているのに。
それがストコーマ(心理的盲点)です。
そんなときに、その盲点を気づかせてくれるのが、誰かの言葉だったりします。
そしてストコーマを手放したとき、アファメーションが生まれてきます。
ニセモノの魔法使いが与えたすばらしい言葉は、アファメーションそのもの。
この言葉をきっかけに、自分のめざす未来を想像し、行動し、その結果、描いた未来が実現する。
オズの魔法使いってそんな物語だったんですね。
アファメーションこそ、真の魔法なのかもしれません。
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