https://phenix2772.exblog.jp/i18/ より
フラワー・オブ・ライフの図形
フラワー・オブ・ライフの図形は、エジプトの聖なる花であるロータス(ハスの花)をモチーフに、描かれているともいわれている。
この神聖幾何学の単位は、内側から外側へ向かって・・・1+6+12=19 の基本要素から成り立っている。これを占星学的なロジックに当てはめると、1と6は、7つの惑星に対応し、12は銀河のゾデアック帯である12のサインに対応する。この場合、土星外惑星である天王星、海王星、冥王星が、除外されているが、古い時代には7惑星が基本惑星であった。土星外惑星は、最近になって占星学の惑星として取り入れられた。
1=(太陽)、
6=(月、水星、金星、火星、木星、土星)。
12=(牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座)
上記の通り、土星外惑星である天王星、海王星、冥王星の3つの惑星が、外されているが、更にいえば12サインのエネルギー・フィールドそれ自体が、天王星と海王星が占めている領域でもある。この12サインからなるエネルギー・フィールドは、アカシック的な場(アニマ・ムンディ)とも連動している。つまり、12サインの場は天王星の特徴であるアカシックの場に対し、原型を新たに刷新させる形態形成の力と、海王星の特徴である未来の夢や憧れといった、未だ形になっていない宇宙エネルギーの持つ触媒効果からなっている。
更に、フラワー・オブ・ライフの中心にある太陽に対しても、高度に存在が目覚めてしまうと、太陽の位置に冥王星が重なる。この冥王星の特徴は、宇宙の根源的な意志であり、これが顕在化することで、この二つが重なり、よりパワフルな存在形態を表す図形になる。
この図形では、19個の隣接し合う円の外周同士を接触させているため、図形の位置関係がはっきりし分かりやすくなる。この隣接する円同士を更に、内側に内包させた図形が、フラワー・オブ・ライフの図形である。そこには、基本となる法則性があり、「ベサイカ・ピシス」という二つの円同士の中心点と外周とを交互に接触させた図形によって構成されている。フラワー・オブ・ライフの図形では、このベサイカ・ピシスの法則を19個の円すべてに当てはめている。
フラワー・オブ・ライフの内側の7つの惑星は、感受点ということから、感情や思考パターンといったより身近な自分自身を構成している精神的な要素からなり、外側の12のサインは、身体を包み込んでいるエネルギー・フィールドとして現れる。占星学でも、太陽はセルフ(自分自身)であり人生目標でもあるが、これら6つの惑星は、ユングのアーキ・タイプ(元型)に対応させることができる。
〔6つのアーキタイプと内側にある6つの惑星の対応〕
・オールド・ワイズマン 【老賢人】(上) ⇒ 土星
・グレート・マザー 【太母】 (下) ⇒ 月
・ペルソナ 【意識の仮面】 (右上) ⇒ 木星
・シャドー 【影】 (左上) ⇒ 火星
・アニマ 【女性的側面】 (右下) ⇒ 金星
・アニムス 【男性的側面】 (左下) ⇒ 水星
このように、6つの惑星の持つ性質とユングのアーキ・タイプは、そのまま対応することができ、それぞれの特徴をよく表していることが分かる。これらフラワー・オブ・ライフの持つ意味とは、もともと「生命の花」を表していることから、人が心を開花するための「神聖なる場」が存在している証ともなっている。
分かりやすく言えば、集合意識という場は、様々な人格(アーキ・タイプ)が織り成す人生劇場であり、そこには様々な「愛を育む形態」があるということを物語っている。この人生劇場を作り上げる舞台装置が、12のサインによって構成され、この12サインが様々なスチュエーション的局面を作り出す。
この様々な場に登場する人物が、6つのアーキタイプであり、これら6種類の登場人物によって様々な人間模様が演出される。もちろん自分(太陽)が主人公として演じることになるが、時と場合によっては、6つの内のいずれかの人格を体験することで、それぞれの立場を理解することができる。このように、魂の向上には、様々な人間愛の形をじかに体験する必要がある。そのため、人は数々の輪廻転生を繰り返し、この6種類の人間愛を一通り経験することで、最終的にアガペーの愛(宇宙愛)に到達することができる。
ただ、この6つの対応の中でシャドー(影)とペルソナ(仮面)については、さらに詳しい説明が必要である。
・シャドー(影)は、自らの潜在意識に暗い影を落とした人格の一面であるが、これらの人間性は自分が理想とする人格に対し、とかく認めたくない領域である。このシャドーが形成される原因として、一般的な心理学でも、言われているように、過去の人間関係や自分の願望を実現しようとして失敗をし、ひどく心が傷つき挫折を味わったことで、形成された精神性である。
これは、挫折感や劣等感といったものは、一種のトラウマでもあり、それを負うと、その後の人生に暗い影を落とすことになる。それは、人生目標として新たな一歩を踏み出す際に、潜在的な迷いを引き起こす原因にもなる。惑星対応では、火星の持つ特徴として、自分の主張を外の環境に押し出し、自らの願望を実現する力ともなっているが、この火星の持つ攻撃性や自己主張する性質と、シャドーの暗い一面は「表裏一体」の関係にあるといってもよい。
そのため、何か自己実現をする際は、潜在的に光と闇の二つが揺れ動き、葛藤に見舞われることになる。多くの人にとって自己実現とは、これらの暗い過去を乗り越え、理想とする人生を謳歌するための人生目標にもなっている。
一方、ペルソナについては、社会のニーズによってつくられた仮の顔、すなわち仮面を被って演じる社会に見せる顔でもある。これは、自らの本心を見せないための防御装置と考えられ、一種の緩衝器とも受け取れるのである。この緩衝器が、いわば潜在的に傷を負わないための安全装置であり、これが機能している間は、トラウマ的な外傷を負うことはない。
”郷に入れば郷に従え”という諺があるくらい、このペルソナ 「仮面」 の持つ意味は、おそらく生命の適応本能から無意識の内に編み出した環境への防衛技術であると捉えることができる。例えば、生物界などでは 「擬態」 という自らの姿を周囲の環境に溶け込ませ、他の捕食生物から狙われないよう、カモフラージュする技術がある。これも長い進化の過程で、辿りついた生物の防衛本能である。
このような特質から 「仮面」 は、集合無意識の共通な 「元型」 にまでなったと考えられる。更に 「仮面」 の利点としては、社会的なニーズとしての発展性、すなわち社会貢献が木星の性質であった時、ペルソナという仮面を被って演じることで自らの化身を作り出し、心置きなく社会貢献することができるという点があり、このことから仮面の持つ役割は非常に大きいといえるのである。
余談ではあるが、天文学における惑星配列を見たときに、火星と木星の間にアステロイド帯(小惑星帯)がある。このアステロイド帯に浮遊している岩石をすべて寄せ集めると、地球くらいの惑星を形成するだけの体積があるという。実は、この軌道には古代にマローナ(マルデクともいう)という惑星があった。そこは、かつて地球と同じような文明が栄え人類が住んでいた。
これが、アステロイド帯になってしまった原因については、かの悪名高いルシファーの関与があり、何らかの過ちによって、地上にあったすべての核兵器が一斉に炸裂してしまったという。この衝撃により、マローナは一瞬の内に粉々に粉砕し、現在の位置にアステロイド帯として惑星の残骸が残っているという。この砕け散った惑星マローナの住人が、その後、地球に魂として数多く転生したことで、地球はそのままマローナのカルマを引き継ぐことになる。
これを惑星配列の意味から読み解くと、火星は自己主張の星で、木星は社会貢献としての働きであり、これは木星の持つ発展性に関係している。この木星と火星の間にアステロイド帯があるという図式は、まさしく、これがシャドーの現れと見ることができる。そのため自己実現は、環境へのアプローチであり、自分を外に押し出すことによって成就するという側面を持っている。そのため、どうしても太陽の目標達成には、ポジティブな要素とネガティブな要素とが付きまとう。
つまり、火星の積極的行動を掻き立てる闘争心と、シャドーの持つトラウマ的な失敗の記憶とは、表裏一体であり、そこに 「葛藤」 として潜在的に揺れ動くのである。これは、世間でも言われているように、 ”出る釘は打たれる!”という「諺」があるくらい、新たな一歩を踏み出す際に、周囲の環境からも時に、圧力が加えられるケースもあるからだ。この潜在意識の持つ縮図は、太陽系の歴史に起因しており、これが人類意識の 「原型」 に浮上してきているという点が上げられる。
キリスト教でも人間には、生まれ持った罪、すなわち 「原罪」 が宿っていると言われるうように、これらシャドーは、人間の意識の 「元型」 にもなっているくらい、どんな人間にも存在しているが、以上述べてきたように、正しくシャドーと向き合うのであれば、さほど問題はない。
しかし、この向き合い方である対処方法を誤ると、重大な事件や事故を引き起こす要因にもなるからだ。つまり、世の中ある不幸の元凶として挙げられるのが、個人や集団の闘争、国家間による戦争、テロ行為など社会悪として様々あるが、これらの社会悪は地球人の持つ集合的なカルマであり、元は太陽系のカルマから始まっている。
これらは皆、シャドーの現れでありカルマ物質である火薬に引火し、大爆発してしまった現象と捉えることができる。これらの誤った行動を掻き立てる要因として、自らの満たされない心の穴埋めをする行為と考えられる。この卑劣な行動は、これら劣等感から衝動的に引き起こされる補償行為(劣等感を補い挽回させる行為)と考えられる。いかに、この補償行為が得られ、優越感に浸ることができても、本当の意味での精神の穴埋めは出来ず、更なる隙間風が吹きすさぶことになる。
何故なら、これらの劣等感と優越感は、シーソー・ゲームのように絶えず往き来するからであり、この一時的な勝利といった 「力による原理」 を達成しても、宇宙では一切通用しない原理であることを理解すべきである。本当の意味での精神の穴埋めは、正しくシャドーと向き合い、目の前にある小さな目標を一つひとつ達成していくことによってしか得られない。このように、正しくシャドーと向き合うことによって、太陽の目標である自己実現を達成していくのである。
しかし、かつての太陽系の一惑星であるマローナを破壊してしまった現象は、シャドーとの向き合い方を誤ったことによって引き起こされた重大事故であったということ。これらカルマの危惧する点は、運命的に見て爆発する終焉を迎え兼ねない危険性を孕んでいるということである。
この惑星マローナを破壊してしまったカルマは、現在、世界の先進国を中心とした核保有国が核兵器を備え、その所有に対する正当性を誇示している意識に表れていると見る。この誇示し続ける意識が、正にシャドー(精神的劣等感)に対する補償行為への拘りであり、万が一、国家のトップがこの核兵器のボタンを押し、実際にこれが使用さたなら、マローナの記憶の再現となってしまう。
これらの補償行為への拘りを持っている間は、永延に精神の調和は得られない。そこで宇宙の意思は、地球人類に対し我慾を捨てて、日頃から心の調整に励むよう促してきている。これは、自らの我が儘な感情と慾心を極力捨てるよう、また調和に満たされた心に早い段階で返り咲くよう、絶えず宇宙から見守っているのである。
これら精神の調整を実践することで、魂の鞘であるコーザル体に刻印されてたシャドーを除去することができる。このシャドーは、古い時代に魂が誕生し、人間を学習した段階から発生している 「元型」 と理解すればよい。このシャドーの完全除去とコーザル体の完全修復は可能であり、これによって人間界を卒業することができる。これは、「内部マトリックス」 から、真実の宇宙である 「外部マトリックス」 に移行することによって達成できる。
以前に宇宙の存在が教えてくれたことがある。それは、人の心が調和し、感謝で満たされると、その想いが周囲の空間に放射状に放たれ、胸の奥からちょうど花弁が開くように 「生命の花」 が拡大していくという。よくヨガ瞑想などで、エンライトメント(光明)、ニルバーナ(涅槃)、サマーディー(三昧)など、様々な言い方として表現されるが、これらピュアーで歓喜に満ちた神秘体験は、宇宙との完全なるハーモニーが得られた瞬間に起きる現象である。
宇宙は、7つの基本周波数から構成されているため、この波に精神の周波数が合一しなければ完全なるハーモニーは得られない。この7つの基本周波数の内、一つでも歪んでいれば、たちまちノイズ現象に見舞われ、宇宙と合一することはできない。その意味から、宇宙はごまかせない神聖なる場であり、魂にとっての神殿でもある。
このように、宇宙は精妙なる波によって満たされた空間であるため、自らの心を絶えず清め、魂を常日頃、向上させていく必要がある。魂が向上し、調和のとれた精神状態を維持することができるようになれば、いつしか宇宙の波に乗れる瞬間が訪れ、生命の花は宇宙に向けて大きく開花する日がくるだろう。
その意味から、生命の花であるフラワー・オブ・ライフは、宇宙的に満たされた心=宇宙愛を実現した時に、浮かび上がる光の幾何学であり、宇宙との完全調和に達した時の証として開花する花でもある。この完全調和の実現には、19個の空間構成体がバランスよく組み合わさることで、宇宙を満たす(まったき)空間が完成し、その瞬間に 「生命の花」 は開花し、精神の光明が得られるのである。
このフラワー・オブ・ライフという 「生命の花」 は、もともと地球の地下神殿であるアメンティーのホールに咲き誇る 「水晶の花」 でもあり、『エメラルド・タブレット』 などにも度々紹介される地球上で最も神聖なる花である。この花と一体化することによって、「生命の永遠性」 が確保されるのである。これについては、エジプトの女神イシスが永遠性の象徴である 「アンク」 を持っているが、この 「鍵」 は、「生命の花」 と深く結び付き、そこにはフラワー・オブ・ライフの持つ結晶整合が 「鍵」 を握っている。
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