人を惹きつける美しさに秘められた「形」の秘密
〜黄金比や白銀比、そして神聖幾何学とは
黄金比は、現在でも美術品やデザインをはじめとして、前述のように最先端のプロダクトにも活用されているわけですが、私たち日本人にとってよりなじみが深い比率もあります。
【世界各地の美術品に共通する美しさ】
私たちが何かを見て「美しい」と思う基準は人それぞれですが、その中でも特に多くの人を惹きつけるとされている形があります。
その秘密となっているのが「黄金比」。
ピラミッド、ミロのビーナス、ノートルダム寺院、モナ・リザ、Appleのロゴや製品にまで、黄金比が使われています。
黄金比とは、今から2300年前の数学者である「エウクレイデス」が発見したといわれている概念です。
彼は「幾何学の父」とも呼ばれている人物。
英語で表現される「ユークリッド幾何学」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
【自然の中に秘められた黄金比】
(ミロのビーナス/写真提供・ウィキペディア)
自然の中にある調和の取れた美しさ、「私たち人間がなぜか惹かれるバランス」をユークリッドが数学的に表現したものが黄金比となります。
ちょっと説明が難しいですが一般的に「線分をaとbの長さで分割したときに、a:b=(a+b)が成り立つように分割したときの比a:b」というように定義されます。
数字であらわすと「1:1.618」となります。この比率は古代の建造物だけでなく、非常に身近なものでも見ることができます。
例えば、社会人ならば誰もがもっている「名刺のサイズは黄金比」になっているのです。
さらに、興味深いのは黄金比からは「螺旋」が描き出されるという点。
この螺旋は貝殻、台風の目、ひまわりの花、星雲などに見いだすことができます。
スピリチュアルな観点からすると、「螺旋というのはエネルギーの流れを表現したもの」であり、だからこそ、古代から現代にいたるまで、人の意識を惹きつける魅力を放っているのかもしれません。
【日本人を惹きつける白銀比】
黄金比は、現在でも美術品やデザインをはじめとして、前述のように最先端のプロダクトにも活用されているわけですが、私たち日本人にとってよりなじみが深い比率もあります。
それが「白銀比」。こちらは数字であらわすと「1:1.414….」となるもので、微妙な違いなのですが、「風呂敷や法隆寺といった日本ならではのもの」にはこの比率が使われています。
面白いことに、黄金比と白銀比は単なるデザイン的な比較だけでなく、「陰陽や生と死、華美と簡素」といったように相対するものとして表現されることが多いのです。
つまり、この微妙な比率から私たちは美しさだけでなく、エネルギー的なものを感じ取ることができるということになります。
【エネルギーレベルで図形を活用する神聖幾何学】
そんな図形が持つ、私たちの心に訴えかけてくるものを、よりエネルギーレベルで解釈して発展してきたものが「神聖幾何学」。
黄金比や白銀比は、元々がユークリッド幾何学であり、数学的なものや、デザインの手法として活用されています。
そんな幾何学が持つエネルギー的な部分によって、心や身体を癒す「神聖幾何学」は、図形が私たちの心に働きかける効果を考えると、とても実用的といえるでしょう。
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