http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/koneko/4seikaku.html 【4. 性格心理学】 より
性格の心理・性格を変える?
性格とは
私たちは、ケース・バイ・ケースで、いろいろな行動や態度をとりますが、それでも、その人それぞれに一貫したパターンがあります。
ある人を特徴づけている持続的で一貫した行動パターンを、性格(パーソナリティ)といいます。
性格は変わるか。性格の仕組み、上イラスト
性格は、生まれつきの部分と、その後の環境によって作られる部分があります。
体を考えても同じで、生まれつきの体質があり、そのうえに、長年の生活の結果できた体があります。
性格の中の生まれつきの部分を「気質」といいます。そのうえに環境によって「狭い意味での性格」ができあがります。その上に、さらにその社会によって作られた「社会的性格」があり、もっと上に、現在の役割に応じた「役割性格」があります。この下の部分ほど変わりにくく、上の部分ほど変わりやすいのです。
気質
ドイツ人のクレッチマーはその人の体格に応じて、人々の気質を3つに分類しました。
1、ふっくら型の「そううつ気質」
ふっくら、ぽっちゃりした体型の人は、「そううつ気質」です。
基本的に社交的で温かく、親切です。明るくて活発で、ユーモアの精神があります。また、感情的な部分があるので、時には激しく怒ったり、泣いたりすることもあります。
(ドラえもんみたいな性格かな。ちょっと古いけど、肝っ玉かあさんとか、西田敏行の池内げんたみたいな性格かな。)
2、細長型の「分裂気質」
細い体型の人は、「分裂気質」です。
基本的にきまじめで、静かで、あまり社交的ではありません。変わっていると言われることもあるかもしれません。自然や読書を楽しみます。神経質な部分もありますが、お人好しで温和な部分もあります
(きゃしゃで静かな文学少女とか、ひょろっとしたコンピューター少年といったところかな。)
3、がっしり型の「粘着気質」
筋肉や骨のしっかりしたがっしり型の人は、「粘着質」です。
几帳面で、秩序を好み、物事に熱中します。堅いとか、まわりくどいと言われるかもしれません。物事に夢中になれる人です。思い込んだら一筋といった感じ。アイドルの「追っかけ」とか。
(いわゆる、体育会系って感じかな。女性だと、グラマーな体形かな)
実際には、この中間型もあるでしょう。
(私は、1と2の中間型かな。)
気質の名前に、分裂とかそううつとかあると、変に感じる人もいるでしょうが、あまり気にしないで下さい。
気質は生まれつきの部分が大きく、変わりにくいものです。しかし、活動的なタイプといっても、積極的で行動力のある性格の人になるか、ただのそそっかしいお調子者になるかは、その人しだいです。行動する前に良く考えるタイプといっても、優柔不断で頼りない人になるか、思慮深い頼りがいのある性格の人になるかは、その人次第なのです。
環境と性格(子育て、親子関係と子どもの性格)
その気質の上に環境によって性格が作られます。
子供にとって一番大きな環境は親です。
・親が子供を「支配」しようとしすぎると、言うことを良くきく子にはなっても、自発性の乏しい性格の子になってしまいます。
・逆に親が子供の言うとおりに「服従」してしまうと、無責任で乱暴な性格の子になります。
・親が子供を「拒否」してしまうと、劣等感の強い性格の子や反社会的な子になってしまいます。
・逆に子供を「保護」しすぎると、情緒的には安定した性格の子にはなりますが、弱い子になってしまいます。。
それでは、どんな親がよいのかと言えば、バランスのとれた親です。必要に応じて、時には子供に命令を出し(支配)、時には子供のおねだりをきき(服従)、時には突き放し(拒否)、時には包み込む(保護)。基本的には、子供に対する愛情がもちろん必要ですが、そのうえで、バランスのとれた子育てが必要になるわけです。
社会的性格
男と女はどちらが泣き虫でしょうか? 女性でしょうか。そうだとしたら、それは現代の日本社会が作り上げた社会的性格の一つです。
日本でも、平安時代の貴族の男達は良く涙を流したそうです。自然や芸術に感動して、はらはらと涙を流すのです。そういう場面で涙が出ないと、風流さの分からないダメな男にされてしまいます。
一方、女達はよく気絶しました。西洋の中世のお姫さまも同じですね。ちょっとびっくりすると、「あれえ~!」なんて言ってひっくり返るわけです。そうしないと女らしくないというわけです。
日本では、後に武士道が広まって、男は泣くべきではないという社会ができあがりました。泣くことに関する男女の違いは、社会が作ったといえるでしょう。社会によって作られ、その社会の中の多くの人が持っている行動パターンを、社会的性格と言います。
同じ人間でも日本にいれば日本人らしく、アメリカで生活すればアメリカ人のように行動するのです。性格のこの部分は、時代や国が変わり社会が変われば、変化しやすい部分です。
役割性格
女子高生の時は、女子高生らしく振る舞います。そして、その子達の中で、大学に行った子達は女子学生らしく、就職した人は社会人らしくなります。結婚すれば主婦らしくなりますし、子供が産まれれば母親らしくなります。お巡りさんは、制服を着ている間は、お巡りさんらしくなるでしょう。
私たちは、人生の中で、いろいろな「役割」をこなします。同じ人でも、母親の前では子供として振る舞い、後輩の前では先輩らしく振る舞います。このような役割に応じた振る舞いや考え方を「役割性格」といいます。役割性格は、その役割が変われば、それに応じて変化していきます。
性格は変えられますか?
良くきかれる質問です。答えは、YESです。あなたが、自分の性格は変えられると信じるならば、性格は変えられます。ただ、自分の性格を嫌わないで下さい。いまの性格ではダメだ、何とか変えなくてはダメだ、そんなふうに思わないで下さい。
あなたはいまのままでも、OKです。心や体に部分的な欠点や傷があっても、それを含めて、あなたはかけがえのない存在です。
自分はダメだから性格を変えようと思うのではなく、
自分は価値のあるすばらしい人間だ、だからもっと良くなろう
と思って下さい。そう思えれば、あなたはもっとすてきなあなたになれるはずです。
Facebook・清水 友邦さん投稿記事
自分の本当の心の声を聞かずに他人の言うなりのままに行動してなぜ苦しんでいるのかわからずに盲目的な行動を繰り返す大多数の人々の日常の恐ろしさに気がついたのなら 最も重要なことはそこから逃れる事、囚われから自由になる事しかありえないでしょう。
それは肉と皮を剥がれるのを大人しく待っている羊から百獣の王であるライオンに変容する事を意味しています。
以下、羊の群れの中で育った虎の子が、見つけられた虎に連れ出されて初めて咆哮する寓話「獅子の咆哮」
『羊飼い達は、毎日羊の群れをつれて、森や草原を歩きまわっていました。
あるとき、川辺で羊たちに水を飲ませていると、薮のかげから小さな動物の鳴き声が聞こえてきました。
不審に思って声のするほうに行ってみると、一頭のライオンが死んで、横たわっていました。
そして、そのそばに、生後まもないライオンの子供が、死んだ母親にすがりつくようにして泣いていました。
羊飼いはかわいそうに思って、ライオンの子をつれてかえり、それを羊の群れのなかにいれて育てました。
ライオンの子は、ほかの羊たちと同じように育てられました。
そして、ライオンの子はミルクを与えてくれる羊を母親だと思い、一緒にミルクを飲む羊を兄弟だと思いながら成長しました。
大きくなるにつれ、ライオンの子は、自分がほかの羊たちと少しちがっていることに気づきはじめました。
たてがみのところにふさふさした体毛があります。
けれども、ほかの羊のように全身をおおっているわけではありません。
声も羊より低音で、すこし奇妙です。それになにより、草を食べてもちっともおいしいと思えないのです。
羊は一日中草を食べて満足していますが、ライオンはそうではありませんでした。
まわりの羊たちは、ライオンの子を病気の羊という目で見ていました。
ある朝、羊たちはいつものように草原に散らばって、草を食べていました。
そこに一頭の大きなライオンがやってきました。
ライオンは羊の群れに襲いかかるために薮に隠れて羊たちに近づきました。
そして、どの羊を襲えばいいのか、羊の群れを眺めました。
大きなライオンは、そこに信じられない光景を目撃しました。
羊の群れのなかに一頭の若いライオンがいたのです。
まわりの羊たちはその若いライオンを怖がるわけでもなく、一緒に草を食べながらたわむれています。
大きなライオンは自分の目を疑いました。
こんな光景は今まで見たこともなかったし、聞いたこともありませんでした。
大きなライオンは藪から飛び出しました。
「ライオンだ!」
羊たちは四方八方に逃げはじめます。
自分を羊だと思っている若いライオンも、ほかの羊たちと同じように必死に逃げました。
大きなライオンは羊たちには目もくれず、若いライオンにむかって一直線に走りました。
若いライオンも全速力で走りましたが、大きなライオンの足にはかないません。
とうとう、追いつかれてつかまってしまいました。
全身を恐怖で震えながら、若いライオンは泣いて許しをこいはいじめました。
「メエー、どうか私を食べないでください。お願いですから、みんなのところへ返してください。メエー、メエー」
自分を羊だと思っている若いライオンは、哀れな声で必死に嘆願しました。
大きなライオンは、若いライオンを押さえつけながら言いました。
「おまえ、なにをバカなことを言ってるんだ! 自分を羊だと思っているようだが、ほんとうはライオンなのだぞ」
若いライオンは意味がわからないという顔つきで、言いました。
「私はライオンではありません。羊です。生まれたときから羊の母親のミルクを飲み、羊の兄弟たちと草を食べながら生きてきました」
言葉で説明しても無理だと思った大きなライオンは、若いライオンの首根っこをくわえて近くの沼までひきずっていきました。
「目を開いてよく見ろ! 私の姿とおまえの姿を見れば、 同じだということがわかるだろう」
若いライオンは、水に映ったふたつの動物の姿を見ました。
それは驚きでした。
水面に映っている自分の姿は大きなライオンの姿よりほんの少し小さいだけで、まったく同じ姿でした。
若いライオンは、その瞬間、すべてを理解しました。
長いあいだ、自分でも何かがおかしいと思っていました。
いくら羊たちのように振る舞っていても、そこにはいつも違和感があり何かがおさまりきれないもどかしさ、苦しさ、葛藤がありました。
一陣の風が吹き、彼ははっきりと自分自身を認識しました。
すると、突然内側から大きな力が湧きおこりました。
そして、それは抵抗できないほどの強烈さで一気に爆発しました。
若いライオンは全身をブルルッとふるわせると同時に、「ガオー!」というライオンの雄叫(おたけび)びをあげました。
それは、本来の自分自身を知った歓喜の雄叫びでした。』
(「TALES & PARABLES OF SRI RAMAKRISHNA」VEDANTA PRESS)
羊がライオンに成長したのではなくてライオンは最初からライオンでした。
問題は羊の社会で育てられた為に自分の本性がライオンだと知らずに自分が羊だと思い込んでいることにありました。
ライオンは羊社会の中で育つうちに自分は羊だとプログラミングされます。
思考が作り出す羊という偽りの自己を自分と思い込みます。
自分が羊だと思っている考えが外からプログラミングされたとは全く疑いもしません。
羊の家族や羊の仲間がその考えを補強するからです。
しかし、何かおかしい変だという感覚は常に付きまといます。
周りの羊とは声も姿も違うからです。
しかし、頭にはすっかり羊社会の信念体系が刷り込まれて羊の自我が形成されています。
外からの教育や経験による条件付けによるプログラミングが脳を支配してしまっているのです。
羊と思い込んでいるライオンは努力して羊を演じ続けるのです。
これが私たちに起きている事なのです。
頭の中の考えを自分と思い込んでいるのが自我です。
自分が羊だと信じ込んでいるライオンを言葉だけで目覚させることは容易ではありません。
ライオンがライオンになる為に努力する必要はありません。
羊の群れにいる若いライオンは気づいていてもいなくとも最初からライオンのままです。
自分がライオンと思っていないだけです。
最初からライオンですからライオンだという本性に目覚めるだけでいいのです。
羊と思いこんでいる夢から眼をさませばいいのです。
清水友邦著「覚醒の真実」より
羊だと思っている頭を静かにして自分の本当の姿を見ることが呼吸道です。
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