脳の柔軟化・脳の統合

http://earthcitizen.jp/blog/blog/%E8%84%B3%E6%95%99%E8%82%B2%EF%BC%95%E6%AE%B5%E9%9A%8E/%E8%84%B3%E6%95%99%E8%82%B2-%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AE%B5%E9%9A%8E-%E3%80%90%E8%84%B3%E3%81%AE%E6%9F%94%E8%BB%9F%E5%8C%96%E3%80%91/  【脳の柔軟化】より

脳は経験に基づいて、絶えず自身を変え、修正している驚くべき器官です。

自分の外と内を感じ、その感覚情報を処理して、情報と情報を新しく接続させます。また古い情報を強化させます。そして、自分の世界を形作るようになります。脳の大事な意思決定の機能をもって、何に意識を向けるか選び、未来を予測し、どんな行動をとるか決めています。

しかし、環境によってやるべきことを基に、脳は必要分だけ働きます。何かを新しくする代わりに、マンネリになって既にある古いやり方に陥ってしまうのは、よくあることです。

人生を最大限に活用して目標を達成していくためには、まず体をしなやかに、柔軟に、クリエイティブに、そして人生にやって来るどんな未知の挑戦にも向かう体づくりをすることと同じく、脳もまた訓練する必要があります。

これは、自己啓発・脳のマスターになる脳教育五段階のうちの第二で、『脳の柔軟化』と呼ばれています。生活習慣にしていく肉体的、精神的エクササイズによって、いくつになっても脳を融通のきく状態を保つことができます。こうしたエクササイズは多くありますが、今すぐにできる例を見ていましょう。

あなたのライフスタイルを多彩にする生活習慣の小さな変化は、脳に大きな変化を与えます。

柔軟性のある脳を維持するためには~

細部への注意を払う

必要もないし興味もないと思う人生の見慣れた一場面を、深く理解することなく眺めることは、簡単です。ですが、もし毎日見るようなことでさえ詳細に見ようと意識を向けるなら、それは脳の訓練になるだけでなく、そのとき自分に役立つことや生涯に渡って助けとなることに気付くかもしれません。

旅行

脳に新しい回路をつくるため、非日常的な状況や場所に身を置くことが、あなたの世界観を豊かにし、将来より創造的になるでしょう。

ルーチンを破る

私たちは同じことを同じようにしがちです。いつもの作業を、違うやり方でおこなってみてください。朝に服を着替えることのようにありふれた、簡単なことです。違う道で学校や職場に行く、メールをタイプする代わりにペンで手紙を書いてみる、などです。

多様な人々との会話~特にスマートな人と

心に問いかけ合う会話へと引き込んでみます。政治的・宗教的に異なっていて、別の角度から見ることを強いられるような人々と話します。質問し、討論してみてください。思考を交流させることは、自問することやその答えを探すために、縮こまった心を伸ばすようにさせるでしょう。

柔らかな体で柔らかな脳になる

曲げたり伸ばしたりのストレッチをして体をより柔軟にすれば、脳は同じくより柔らかくなります。基本的なストレッチに加えて、体の連携とバランスをよくするエクササイズを行うことができ、それが脳の異なる部分間を新たに繋げることになるのです。そのための方法はこんなことです。

じゃんけん

古い意思決定のゲームです。

1.どちらの手でも動きが自然な感じになるまで練習します。

2.両手で、いつも右手が左手に負けるようにじゃんけんします。

3.次に右手が左手に勝つようにします。

4.滑らかに素早くできるまで繰り返してやります。

勝利の木

バランスを保つために、下腹部、丹田に意識を置きます。そこが体の重心です。

1.両足を揃えて立ち、胸の前で手の平を合わせます。

2.ゆっくり片足を上げ、もう一方の足の内側のできる限り高いところに足の裏を当てて、膝は横に押し出してください。(難しい場合は、脚の低い所で当ててください)

3.そのまま10秒間姿勢を保って、もう一方の足に変えます。

無限大運動

無限の【∞】を使います。曲線のカタチを追い続けることで心を穏やかにするのに役立ち、さらにバランスも整えます。長時間のデスクワークで首や肩が凝っているとき、この運動は首肩の緊張を軽くし、また脳へのもう一つの効果として、集中力が高まります。

1.親指だけを立てて右手をもちあげて、目と目の間、顔から自然な距離にします。

腕が楽になるよう、肘を自然に曲げてください。

その親指に視線を集中して、親指はゆっくりと無限大のサイン(∞)を大きく描き、空中の親指を追い続けます。<頭も一緒に動かして、目で追ってください。

2.3~5回、繰り返してください。

3.左手でも繰り返します。

4.両手でもできます。両手を握って、両親指だけを交差させながら立てます。

早拍手(クイッククラップ)

これは朝、脳を目覚めさせるのに良いエクササイズです。拍手の音と動作が脳を刺激します。

1.頭の後ろで拍手を1回します。

2.腰の後ろに手を回し、そこで1回拍手。

3.胸の前で拍手。

4.この三回連続動作を、可能な限り迅速に10セット以上繰り返します。

あなたの心でマトリックスの枠を破る

ふつう、私達は何か見てきたことへの先入観がたくさんあります。たとえ新しいことを見ても、私たちの脳は既に知っていることに関連付けて把握しようとします。 以下の単純なメンタルゲームで脳のレパートリーを広げてみてください。すると“枠から出て”考え始め、早く楽に視点をシフトできます。

名付けゲーム

部屋を見まわし、何でも見えたものに新しい名前を付けます。関連づけられていないような全く別の名前です。たとえば、窓を見て「フォーク」、鉛筆を見て「犬」のように。窓に「ドア」と名付けたり、鉛筆を「ペン」と言ったりすると極近い関連付けがあるので、それは避けます。友達とこのゲームをすると、より楽しいでしょう。

代わりの用途

切るためのハサミ、叩きつけるための木槌、掻き混ぜるためのスプーンなどなど、特定の機能を持つモノや道具を、皆さんはきっと多く所有しているでしょう。

周囲を見て、そうした物が他にどんなことに使えるのか、考えてみます。例えば、CDが本用のしおりに、ペイストリー(洋菓子)・カッターに、或いはフリスビーとして使われるかもしれません。ある物について、誰が最も多くの用途を言えるか、友達と遊んでみます。

感覚のシフト

一般的な習慣として、主に目から脳に伝えられる情報に頼っていることがあります。目に頼りすぎるこの習慣は、五感を最大限に発揮する状態を保って発達させる機会を、脳から奪ってしまいます。そこで、一つずつ他の感覚に集中してみます。耳に集中し、できるだけ多様な音をそれぞれハッキリと聞き取ってみるよう、チャンネルを合わせます。また、触覚にも同じようにし、嗅覚や味覚でも同じようにその感覚だけに集中してみます。これは、脳のいろいろな部分を刺激させるのに役立ちます。

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これまでに、本当に何かしたいことがあったでしょうか。

例えば、もっと時間に正確になりたい、でも他の習慣や欲望が邪魔する、実は徹夜が好きだというような。あるいは、いつもクリエイティブでいようと願っていても、いざクリエイティブに鉛筆で何か描こうとすると、何か立ち往生してしまうのを感じたり。私たちはみんな、これが自分自身だと自ら見なすことがたくさんあります。

その部分部分は、状況や傾向の結果として、しばしば無意識の内に形成されてきました。そしてなりたくない自分に繋がる可能性がある、特定の経路に私たちを縛り付けたまま、全体的なマトリックスを形成します。

このマトリックスは、我々の脳の経路に表れます。

脳の活性化のレベルと脳の情報の繋がりは、これまでの自分の在り方を反映していますが、

しかし、これらの繋がりやレベルは、順応性があり変えられます。私たちは新しい繋がりを構築でき、また古いルートを変化できます。脳内の休止中の領域を活性化させることも、さらに最も重要なことは、脳のそれぞれの機能とその領域を、特定の目的のために共同して働くように、私たちが手助けできる、ということです。脳の別々の領域をある特定の目標のため、創造的かつ生産的に、共同して機能させるプロセスが、脳教育の第四段階『脳の統合』です。

脳の統合とは・・・

1. 自分自身と世界をどのように見るか意識すること。

2. 宇宙(天)のより大きな知恵にアクセスすること。

3. 人生の目標、長期的な目標を見つけること。

4. その目的に合うようにアイデンティティを再構築すること。

脳教育の最初の3つの段階で、すべてにエネルギーの流れがあり、自分の内と外で何が進行しているのか、より鋭敏な感覚になりました。自分自身と世界についての固定観念・先入観を壊し、多くの古い感情を振り払いました。そして今、自分が何者であろうとするのか、本当にどんな存在で何をしたいのか、より深く詳察する準備ができています。心が開きリラックスした状態で、以下のような問いかけを自分自身にしてみてください。

1. 私はどんなタイプの人だったのか?

2. 私はどんな人になりたいのか?

3. 私は人生でどうなるのを願うのか?

4. 私の目標は何か?

5. 過去の何の痛みを忘れることができる?

6. 誰を許す必要がある?

7. 自分自身で一番伸ばしたい特性は何か?

自分自身と自らにやって来る答えを信頼しましょう。それとまた、出た答えに対してスッキリ満ち足りた感じがないならば、自信を感じるまで自ら問い続けてください。自分自身についての問いかけなので、全ての答えはすでにあります。考えること・判断を停めて、その答え自身が自然に出てくるようにします。

そのために、自分自身を最高にするよう、まず脳波振動の訓練をしてください。

脳波振動は、脳波を瞑想状態のアルファ波へと落ち着かせ、心が穏やかに開いて全てと繋がっている感じになる簡単でシンプルな方法です。また、脳の別々の領域を一つに集約する良い方法でもあります。

脳波振動は、脳の新皮質(※思考)を静かにさせ、辺縁系(※感情)を活性化させて、脳幹にある生命エネルギーと繋がるために、反復的でリズミカルな振動を使います。強くリズミカルなドラムの連打で音楽を奏でると、体が体自身のリズムを見つけることに役立ちます。

脳波振動―立ち姿勢

1. 足を肩幅に開いて立ちます。両手は完全に楽にして体の横に垂らします。

2. 膝を少し上下に 揺らすことから始めてください。全身を通して、体のあらゆるところが同時に振動するまで、振動を拡げるようにします。

3. 徐々に、体の自然な振動へと移るようにします。体にリズムを刻ませます。唇・舌・目・皮膚など、自分の体すべてを感じます。呼吸が振動と自然に調和してきます。自由に動くことに干渉する自意識は、何であれ手放します。雑念や感情が心に入り込んでも慌てず、そのまま通り過ぎさせます。

4. 振動を続けながら、頭蓋の土台にある脳幹がエネルギーで大きくなっていくと想像します。エネルギーがゆっくり脳へと昇り、脊柱へと

降りて、神経系を通して外へと広がり、体の全細胞がエネルギーに浸るように想像します。

5. 振動だけに気が行き、意識的な認識は消えます。体がリラックスして緩んでいると感じたら、ゆっくり振動を止めて静かに座ります。

6. 脈・呼吸・心を観察します。呼吸を穏やかにさせ、下腹部に集中します。

7. 座って楽にしている間、自分の脈・呼吸・心に集中します。

体が重力で地球へと引っ張られ、体に働くエネルギーの循環を感じます。体の中心にエネルギーを引きつけるため、腹部(※下丹田)に焦点を当てます。

それから、自ら出た答えを日常生活で創造的に適応するには、そのための努力が必要です。どう適応させるか、それに役立つエクササイズは、脳の別々の部分を調和させ、サビついているかもしれない未使用の領域をも使っていくものです。以下にそのためのエクササイズを二つ紹介します。

回路スケッチ

1. 紙に無限大のシンボル(∞)を描きます。大きな紙を使うと、手首だけでなく腕全体を動かすことになるので、より良いでしょう。

2. スムーズにバランス良く描けるまで、数分間やります。

3. 無限大を比較的簡単に描けるようになったら、描く方向を変えます。

4. 手を変え、利き腕でないほうで同じように描きます。リラックスして滑らかになるまで続けます。さらにまた、目を閉じて描いてみます。

音楽スケッチ

1. 三曲のスタイル的にはっきりした楽器の曲を集めます。例えば、気楽なポルカ・穏やかな子守り歌・低音が響き渡るオーケストラの

一部、など。

2. 楽に座って目を閉じ、静かに一曲聴きます。心に浮かぶ色や感覚に注意を払います。

3. 歌を良く再現できると感じられるクレヨンを手元に置きます。

4. 次に、もう一度その曲を流し、それを【描きます】。

音楽に反応しながら自由に手が動くようにさせます。

他の2曲も同じようにやってみます。

次に、意識の中に新しいアイデンティティを組み込むため、身体を動かしての確言(アファメーション)をします。例えばこんな宣言を選んでやります。「私は勇敢です」「私は自由です」「私は時間を守ります」「私は力のある声で話します」。

そして何度か繰り返しながら、同時に体を動かします。どんな動きでも好きなようにするのですが、ただ確言も動きも、持てる力の100パーセントを使ってやります。自らの宣言を信じられるまで、毎日このエクササイズを訓練してみます。

最後に、人生の目的を達成するために、どんな人格でどんな行動をするのか、計画を立てます。脳の統合の段階とエクササイズで、脳の多様な(※ 情報)処理センターを再結合できます。そして自分の脳の中の、思考・感情・分析のあいだで関係を回復させ、本当の自分自身を発見することに役立つでしょう。