http://sinrigaku.com/?page_id=125 【6段階リフレーム解決法】より
新しい行動様式を習得するのはいつも容易(たやす)いわけにはいきませんが、NLP(神経言語プログラミング)にはこれを達成するための「6段階リフレーミング」という非常に有効な方法があります。この方法を下記に説明します。
1. 問題行動を特定する
これはあなたが止めたいと思っているけれど今まで止められなかった特定の行動を選ぶ必要があります。
「不幸せ」というような曖昧なものを選ばないで下さい。
具体的な行動で、自分では止めたいけれどもしていること、例えば目覚まし時計がなった後も寝続けてしまうといったものです。
行動が具体的であればあるほど、結果もより良いものになります。一度に1つの行動を選ぶことが大切です。
2. この行動の背景にある肯定的意図を特定する→肯定的意図の価値を認める
ここ(NLP)では「どんな行動にも、その背景には肯定的意図がある」ということを前提、いわば定説としています。
この原則を本当に理解し、自分自身に応用すると、自分への態度に強力な変化が生じます。何をするにしても、意識のどこかのレベルで私たちの行動は肯定的な意図に基づいていることを私たちは信じてよいのです。自分について、この事実を受け入れるようになれば、自己批判したり自分を裁いたりするのを止めることが可能になります。
そうなれば、私たちは「このような人になりたい」という希望が叶うような新しい行動の仕方に心を開くようになれるのです。
3. 条件つき終了:
「この肯定的意図を達成するための他の方法があったら、それらの方法を私は見つけたいだろうか?」と自問します。
条件つき終了とは私たちを新しい可能性へと開く単純な質問です。
この質問にはただ「はい」か「いいえ」で答えればよいのです。
あなたの答えが「いいえ」なら、ステップ2に戻り、自分の肯定的意図をもっと深く体験する必要があります。
ひとたび自分の肯定的意図を理解し、これを受け入れれば、あなたは自然にこの肯定的意図を満たす他の方法にきっと興味を持つでしょう。
4. ブレーン・ストーミング(注)を行う:
あなたの想像力を使って、肯定的意図を達成するできるだけ多くの新しい方法をブレーン・ストーミングしてください。
あなたが考えつく新しいアイディアは古い望ましくない行動と同じぐらい現実的に実行可能なものである必要があります。
ひとたび肯定的意図を受け入れ、この意図を達成するための新しい方法を考えることを望むなら、ブレーン・ストーミングを始める準備が整っています。
ブレーン・ストーミングの過程ではもっぱら肯定的意図を達成する新しい方法を見つけようとします。
*(注):批評・批判することなく思いついたことを上げ連ねること
5. ブレーン・ストーミングのリストから”3つの新しい選択”を特定して下さい
10個くらいの新しい可能な行動をブレーン・ストーミングする人もいますし、人によっては無数の選択肢をブレーン・ストーミングします。
どれだけたくさんの新しい行動の選択肢があるかよりも、あなたが実行してみたい新しい行動の方法を3つ特定することが重要です。
試したい3つの新しい行動を特定できない場合にはステップ4に戻ってください。
6. エコロジー・チェック(注):
具体的には次のような自問を行ないます。
「その新しい選択を手に入れることで、周囲や環境はどのように変化するだろうか?」
「周囲」には自分自身も含まれますら、とくに6段階リフレーム解決法に置いては、
「新しい選択のどれかに私は反対しているだろうか?」「私はそれらの選択を行使することにコミット(決意表明)しているだろうか?」「今すぐ実行に移せるだろうか?」という自分に対する自問をまず行うことが必要です。
試してみたい新しい行動を特定したら、少し時間を取って、これらの行動の結果を考えて見るのが賢明です。
さらに、これらが上手くいくと本当に信じていますか?
これらの行動には自分にも他の人たちにも正当ですか?
これらの行動は行ったら何か大切なものを失うことになりませんか?
これらの行動に要する個人的な犠牲を払う用意がありますか?
全力をあげて、それらをする心の準備がありますか?
新しい行動は古い行動に代わる現実的な選択肢ですか?
上記の質問に答えるために,これらの行動を実行している様子を想像し、起こり得る結果を想像してください。新しい行動の可能性1つ1つについてこのように想像してみてください。
このように、エコロジーチェックを使うことによって、今までは気づいていない、見えていない視点から物事を見ることができるようになります。
そこから自分の選んだ選択肢の最適性かつ正当性が見出され、スタートを後押ししてくれるものが生まれることが多いです。
(注):あなたやあなたの周りの環境への影響をチェックしてみるということ
@6段階リフレームの効力はいくつかの要因によります。
「望ましくない行動を止めたい」という願望を私たちはしばしば大変強力に持つことがあります。望ましくない行動を止めようとする努力が不成功に終わっている場合には、私たちが「失敗だ」と見なしていることについて怒りを感じているか、または絶望している可能性がおおいにあります。
望ましくない行動の背後にある肯定的意図がわかると、即座に自分との関係が変わります。
肯定的意図を見つけると、それと同時に、私たちは自分への同情や理解を持てるようになります。
http://www.nlp.vc/2008/02/6.html 【6段階(ステップ)のリフレーミング】より
変えたいけれど自分の意思で変えづらい行動、習慣、感情そのほかのパターンを無意識レベルで変化させるモデルの1つです。6段階のリフレーミングは、人生において、より望ましい結果と、それへ導く新しい行動を見つけ出すのに役立ちます。
意図と行動と結果に一致感がないときにもちいると効果的です。家族をたいせつにしたいという意図をもっているのに、行動は、家族とすごす時間を取らず働きつづけ、その結果、家族からはなれてしまうというとき、「意図」「行動」「結果」が一致しないことになります。
健康になりたいという意図がありながら、健康にわるいことをつづけて、その結果、不健康を得るというようなこともあります。これらの「意図」「行動」「結果」の不一致感を無意識レベルで一致させるためのモデルの1つが6段階のリフレーミングです。
■基本的な概念
ある意図を満たすための行動はいくつもあります。リラックスしたいという意図を満たす行動は、人によって、睡眠、運動、飲食、喫煙・・・などさまざまです。
リラックスするために飲食ばかりしていては、結局、健康という意図から逸脱することが考えられます。あるいは、「リラックス=喫煙」と無意識で連携しているだけで、因果関係がない思い込みすらあります。
そこで、意図と行動を切り離して考えることで、本当に得たい結果を得ようということが6段階のリフレーミングの手法です。喫煙という行動が重要なのではなく、なんのために喫煙という行動をとっているか、その意図を明確にします。
そして、明確になった意図を別の行動で満たすことを考えます。
6段階リフレーミング
◆パートの概念
NLPでは、なにか衝動を起こしてくれている体の部分があるという考え方をします。この衝動を起こしてくれている体の部分を「パート」とよんでいます。比類のない成果をあげている人のなかには、「これをやるべきかどうかは『胃』がこたえてくれる」など、直感や感性をある体の部分で判断するということがあります。
これとおなじように、「やるべきかどうかを判断してくれるパート」「創造的なパート」「危険を知らせるパート」などが考えられます。感性や直感を引き出すための1つのモデルです。
あることをつづけたほうがいい、あるいはやめたほうがいいなどをなんとなく感じるということが普段あるという人もいるでしょう。その感性の察知能力を強化するための手法と考えてもいいでしょう。
◆一致感と不一致感
あなたのやっていることに一致感があるとき、あるいは一致感がないときでは、体の反応がちがいます。一致しているときの感覚、あるいは一致していないときの感覚を確認してみましょう。
(1)こたえが「はい」となる質問をいくつかする
「座(立)っています」「女性(男性)です」「黙っ(話し)ています」・・・など
(2)体のどの部分がつよく反応しているかを感じる
(3)こたえが「いいえ」となる質問をいくつかする
(4)体のどの部分がつよく反応しているかを感じる
※あなたの内面に注意が向けられるように深呼吸などをおこないリラックスする
◆衝動をおこしているパート
「たばこを吸いなさい」「お酒を飲みなさい」などのあなたの望まない衝動を起こしてくれているパートを特定して、そのパートの意図をさぐり、その意図を満たす別の行動と連携させます。まず、ここでは、パートを特定する練習をします。「創造的なパート」あるいは「効果的なアイデアを出すパート」が体のどの部分かを特定します。体のどの部分がどのような意図をもっているかは、人によって異なります。
(1)深呼吸しながらあなたの内面、体の感覚に注意をむける
(2)「創造的なパートはどこにありますか?」と内面に問いかける
(3)内面、体の感覚に注意をむけて、違和感のあるところがあるか観察する
はじめは、確信がもててももてなくてもかまわない。
確信がもてない場合、なんとなくこの部分に違和感があるといった程度でかまわない
いつもおなじパートである人もいるが、そのときどきで変わることもある
■6段階のリフレーミングワーク
(1)望ましくない行動、あるいは望ましくない結果を生んでいる行動を特定する
自分の顕在意識ではやめたくてもやめられない望ましくない行動、あるいは症状、あるいは望ましくない結果を生んでいる行動を特定する。
(2)その行動を取らせているパートとつながる
あなたの内面に意識を向け、その行動をとらせているパートを特定する。このパートを【パートX】とする。【パートX】が自分のために役立とうとしていることに、まず感謝する。「この行動を取らせている【パートX】は、いまわたしとコミュニケーションをはかることができますか?」と問いかける。このとき、あらゆる反応を見逃さないように注意する。【パートX】のこたえが「はかれません」あるいは「『はかれません』と感じる」ようであれば、【パートX】に感謝しつつ、コミュニケーションをはかれるようにする。それでも、コミュニケーションをはかることが困難なときは、今回コミュニケーションをはかれないことが最善であることをうけとり、そのことに充分感謝していったん6段階のリフレーミングを終える。
【パートX】とコミュニケーションをはからないことが最善であると感じた場合、ここでの演習は、べつの望ましくない行動をとりあつかうこととする
(3)意図を行動から切り離す
【パートX】に「わたしのためになにをしようとしているのですか?」という質問のこたえをもらう。
こたえが肯定的な意図であると感じるまで、おなじ質問をくりかえす。できれば、あなた自身の行動によって達成される意図であることが望ましい。「好かれたい」という意図は、相手が主体となっている。こういったときは、「人を大切にしたい」などのあなたの行動によって達成できる意図がかくれているので注意する。
(4)【パートX】の意図を満たす新しい行動を特定する
あなたの【創造的なパート】を特定し、感謝の氣もちをこめながらコミュニケーションがはかれるようにする。
「【パートX】の意図を満たしながら自己のバランスがとれる新しい行動のアイデアを出してもらえるか」をたずねる。同意が得られたら、【創造的なパート】から新しい選択肢を1〜3つ程度出してもらう。
(5)【パートX】に新しい行動を受け入れてもらう
【パートX】に「3つの選択肢が受け入れられるもので、かつ、もとの行動とおなじ効果があるか」を確認する。そして、「今後、3週間のあいだに、この行動を選択して衝動を起こすことに責任をもてるか」を確認する。
もし、あたらしい行動、衝動を起こすことを受け入れる氣がないか、あるいは責任を持って使う氣がないなら、【創造的なパート】にふたたびアクセスして、別の行動を提案してもらう(ステップ(4)にもどる)。
(6)エコロジーチェック
(周囲の人や環境に抵抗がないか、あるいはあなたの望まない影響がおこらないか)
あなたのなかに、この新しい行動に反対(抵抗)するパートがないか観察、確認する。また、周囲の人や環境にとっても抵抗感がないか観察、確認する。
もし、抵抗を示すパートがあれば、ステップ(2)の質問によって、その抵抗を示すパートが望む意図を特定する。
さらに、ステップ(5)にもどり、【創造的なパート】に【パートX】の意図と【抵抗を示すパート】の意図を同時に満たす行動のアイデアをだしてもらう。
それでもさらに抵抗するパートが出てくる場合、関連するパートどうしでコミュニケーションをとって、すべてのパートの意図が満たされるあたらしい行動のアイデアをだしてもらう。
(最後に未来ペーシング)
ここまでの過程で創り出した新しい行動が必要となりそうな未来の状況を想像する。その状況であなたの行動や衝動、感じに変化があるかを確認する。その行動や衝動、感情が受け入れられるものであるかを確認する。もし、あたらしい行動によって望まない結果が得られそうであれば、ステップ(4)にもどる。
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