上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)と上毛かるた

https://gunma-dc.net/yamatabi/news/2543  【上毛三社/上毛三山に鎮座する神社めぐりはいかが?】 より

群馬県を代表する山、上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)は、古くから山岳信仰の対象とされ、県民に親しまれてきました。上毛三山は、もっと群馬の山旅でもご紹介していますが、山歩き以外にもたくさんの楽しみ方があります。その中の一つ、それぞれに鎮座する神社、上毛三社をめぐって参拝する楽しみ方をご紹介します。

■赤城神社

群馬県の郷土かるた「上毛かるた」でも、「裾野は長し赤城山」と詠まれ、裾野がゆるやかに長いのが特徴の赤城山。車で行ける最も高い地点が、カルデラ湖の大沼(おおぬま、おの)のある大洞地区です。大沼の東岸に鎮座する赤城神社は、全国に約300社ある赤城神社の本宮と推測される神社のうちの一つで、各地の赤城神社と区別するため、「大洞赤城神社」と呼ばれることもあります。

大沼の湖面、空の青さの中で、朱色の桟橋と本殿が印象的です。

■榛名神社

「上毛かるた」では、「登る榛名のキャンプ村」と詠まれ、高原リゾートのイメージの強い榛名山。その中腹に鎮座するのが、榛名神社です。近年では、関東有数のパワースポットとしても知られています。

駐車場のある県道から参道を歩くこと15分ほどで社殿に到着します。社殿は、御姿岩(みすがたいわ)と呼ばれる大きな岩に接して建てられています。榛名神社は、御姿岩を本殿とし、この洞窟の中にご祭神を祀っているのだそうです。

また、御神水に浸すことで文字が浮かび上がる「御神水開運おみくじ」をいただくことができます。

■妙義神社

「上毛かるた」では、「紅葉に映ゆる妙義山」と詠まれ、紅葉のシーズンには多くの観光客が訪れる妙義山。断崖絶壁の連なる岩山は、日本三大奇勝の一つにも数えられています。妙義神社に到着すると、長い石段にまず圧倒されます。

江戸時代のままの姿を残そうと、急な傾斜や歪みのある石段を登りつめると本殿に到達します。見事な彫刻や鮮やかな色を用いた装飾が印象に残ります。

妙義神社

山を信仰の対象とし、山と共に暮らしてきた群馬の暮らしに思いを馳せながら、上毛三社をめぐる山旅もおすすめです。


https://www.pref.gunma.jp/03/c4200157.html 【上毛かるた】 より

上毛かるたの誕生

『上毛かるた』が誕生したのは、昭和22年12月のことです。

このころは、日本が敗戦という悲しい運命に終わった翌々年で、国中が荒れ果て、食べるものも着るものも十分でなく、人びとの心は悲しみや無力感であふれていました。

後に財団法人群馬文化協会の初代理事長となる浦野匡彦氏は、「このように暗く、すさんだ世の中で育つ子どもたちに何か与えたい。明るく楽しく、そして希望のもてるものはないか。」と考えていました。この想いが形となり『上毛かるた』が誕生しました。

読札は公募により集められた題材から、18人の編纂委員がまとめました。

絵札は小見辰男氏が描いたもので、昭和43年に本人の要望により全札が描きかえられました。

読札裏の解説は、丸山清康氏によるもので、以降、定期的に新しい情報に書きかえられています。

発行から半世紀以上が経ち、『上毛かるた』は、群馬県の文化として位置づけられてきています。

著作権の譲渡

財団法人群馬文化協会は、初代理事長の想いを引継ぎ、今日まで『上毛かるた』の発行を続けてきましたが、平成25年11月28日をもって解散しました。

解散に先立ち、平成25年10月28日に合意書が締結され、『上毛かるた』の著作権及び商標権は群馬県に無償で譲渡されました。