クライマーズ ハイ』のあらすじと感想まとめ!(ネタバレ注意)

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クライマーズ・ハイのまとめ。映画のあらすじや感想、クライマーズ・ハイの意味合いと動画でも観られるドラマの紹介です。それぞれキャストも違いますが、NHKで放送されたものもDVDになっていてAmazonで購入可能です。ネタバレがあるので注意!

『クライマーズ・ハイ』は、横山秀夫の小説です。彼が記者だった時代に起きた日本航空123便墜落事故をもとにつくられています。数々の賞を受賞した傑作ともいえる作品です。その後、ドラマや映画化がされました。

横山作品の大半のベースにあるのは、よい意味での「おじさん視点」。がむしゃらな若い時期を過ぎ、それなりの社会的地位(でも超エリートではない)を得た一方で、理想と現実、あるいは組織と個人の狭間で悩む大人を描かせたら右に出るものは無い。

日航の墜落事故後の報道を題材に、人物の心理と葛藤を丁寧に描いた本作、ハッピーエンドではないけれども、説得力があり、納得の行く筋運びと相まって、読み応えあり。主人公は欠点も多いが、理想も忘れてはいない中年の新聞記者。組織に翻弄され悩むさまは、同じ社会人として共感を覚えます。

著者には珍しい長編作品ということもあり、横山作品に興味があるならば絶対に読む価値のある力作。

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「クライマーズ・ハイ」とは、登山者の興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態のことである。出典:Wikipedia

映画『クライマーズ ハイ』のあらすじと感想

御巣鷹山で日本航空123便が消息を絶った。地方紙の新聞記者である悠木は一報を受け、事故の全権デスクを任されることに。県警キャップの佐山たちは現地へ赴き現場のレポートを始める。谷川岳へ友人の安西と登るという悠木の予定は立ち消え、その安西も報道の渦中で過労で倒れ亡くなる。

佐山のレポートは社内の人間関係や対立などに呑まれ、握りつぶされてしまった。様々な報道が飛び交い、新聞社の人間たちの思惑や関係が交錯する中、デスクは次第に興奮状態になっていく。悠木は、登山におけるクライマーズハイに近い状態に自分たちがいると感じる。

興奮状態が極限に達した状態は最もミスを犯しやすい時であることを分かっている悠木は、新たに飛び込んできたスクープ「事故の原因」について慎重な姿勢で臨む。悠木はネタを出した玉置に佐山を付けて確実なウラ取りを指示。翌日の原稿締切が迫る中、このスクープを世に出すべきかどうか二者択一の決断を迫られる。

ネタバレ注意!『クライマーズ ハイ』はどうなる?

完璧なウラを取れなかったこともあり、悠木はスクープの掲載を見送る。翌日、他社がその特ダネを抜いた。そして悠木は会社を辞める。時を経て、あの時立ち消えた谷川岳登山に悠木は安西の息子と挑む。悠木は音信不通にしていた息子の自分を想う気持ちを安西の息子から聞き、会いに行くことを決意する。

『クライマーズ ハイ』 みんなの感想

この映画、原作を読まずに映画館で見ました。映画が面白かったので、原作を買って読み、テレビ版のDVDも買って観てしまいました。

映画は、原作とはちょっと違いますが、逆に、一本の映画としては非常に良く出来ています。予備知識が無くとも、十分に楽しめる映画です。

出演者は芸達者多く、特に佐山役の堺雅人が恐ろしく良かったです。とにかく良かった。加えて、個人的には等々力役の遠藤憲一が良かったです。

でも、改めて、思い出してみると、この映画、かの『仁義なき戦い』に似てるなあ、と勝手に思ってしまいました。

カット割が頻繁で、緊張感にあふれる展開、そして男の情熱、プライド、嫉妬、陰謀がぶつかり合うというノリはまさに『仁義なき戦い 北関東新聞社編』です(笑)。

昔、「仁義なき戦い」シリーズが大好きだった方にはお奨めです。

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今年の1月に購入してから、もう5回くらい観たかな。でも、まったく飽きる事が無い。

とにかくすさまじい緊張感が画面の中から、これでもかと噴出してきます。

次にこうなると解っていても、その場面がまた観たいって映画中々ありませんよ。

この映画にはそんなシーンが沢山あります。

まだ未見の方は是非観てください。日本映画、捨てたものではありません。

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本作は、日航123便の事故をセンセーショナルに描いたものではない。地元新聞社(モデルは上毛新聞)の記者を通しての「あの長い夏」の記憶だ。とにかく全編に漂う緊張感がタダものではない。皆が本当に、現場にいた新聞記者に見えてくるのだ。実直だが一本芯の通った堤真一、クールな熱血漢の堺雅人のすさまじいまでの気迫と、エンケンやでんでんの味のある妙技。そして山崎努の圧倒的な芝居。すべてに驚かされた。新聞社員や自衛隊の役もエキストラは使わず、俳優オンリーで通したことが成功要因だろう。また「殯の森」で見事な芝居を見せた尾野真千子が、カッコいい女性記者を颯爽と演じていたのが印象的だった。加えて、事故現場の凄惨さを再現していて、当時の陰鬱な気持ちを思い出した。忘れてはいけない記憶を映画が紡ぐ、というのは「活動写真」の役割のひとつだと思う。原田監督の作品はどこかアメリカナイズされたものが多く「大好き」といえるものがなかったが、本作は掛け値なしに凄いシャシンだ。現在までの原田組の最高傑作と断言してしまおう。デ・パルマなみの事故発覚シーンの長廻しワンカットも見どころだ。2008年の日本作品では最上位の1本といえよう。ぜひ観てください。

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もう既に100回以上観ました。今も見続けています。

原作は、読んでいません。自分の中では、映画と原作は、まるっきり別物との位置づけを持っています。

初回は、自分の人生と重ね合わせているかのように、映像に食い入りました。その一方、新聞社の人間関係、物語の背景が一回では理解できず、むしろ、この映画の埋もれた部分を探すように視聴を重ねていきました。もちろんその間、心は、この映画に惹き付けられ続けていましたが。

この映画の表現には気になる部分もあります。しかし、監督と映画論を語る訳ではないので、作り手の表現の仕方、個性として理解しています。そして現在もこの作品に満足しています。

昨日は、興味が嵩じて原作とサントラを購入しました。原作では、また違う世界を楽しめたらと思います。

私は52歳ですが、同年齢層の方にはおすすめの作品だと思います。

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