不易流行・不易なものは潜在意識(普遍的無意識)に繋がることで認識できるのかもしれません。マインドではなくハートで出会うと言えるのかもしれません。
https://ameblo.jp/tao-news/entry-11647814533.html 【「今ここ」に生きるとは】 より
田久保剛です。
「今ここ」に生きるとは、精神世界ではずっと以前から言われている言葉ですが、最近では、心の世界にあまり興味のない方でも日常的にこの言葉が使われるようになりました。
しかし、「今ここ」に生きる、を実践しようとしても、なかなか出来ない人が多いことも事実です。
なぜ、私たちは「今ここ」に生きることがこんなにも難しいのでしょうか。
それは、「自分の意思が弱いから」とか、「ちゃんと理解していないから」といった
単純な理由ではありません。
これは、長年に渡って構築されてきた私たちの集合的無意識からなる価値観によって、そのような考え方が私たち人間に染み付いているからです。
例えば私たちは、今の自分の現状に対してどうしても受け入れがたいと感じると、
「もっとこうなりたい」「もっとああなりたい」と思います。
それは、「今の状態は受け入れられないけど、未来のどこかには、大切なものがある」と
思い込んでしまっている状態と言えます。
そして、ほとんどの人がそのように思ってしまっているからこそ、願望実現法とか成功哲学という分野がとても重宝されるのです。
冷静に考えれば、それら願望実現法や成功哲学の背景には、「今の現状に満足できないから
今とは違う未来を手に入れようとする」という概念が働いていることが分かります。
「受け入れがたい今の現状ではなく、未来にこそ価値がある」という、長年に渡って多くの集合的な意識が時間をかけて積み重ねてきた、「答えは、今のあなたの足元にはないよ」
という幻想が、この概念の背景に疑いの余地なく根付いています。
そして、今をステップにして、「年収100倍にしようよ」「こんなものが欲しいでしょ」
「こんな生活がしたいでしょ」「こんな良い家に住もうよ」「こんなスゴい車に乗ろうよ」
といった、自我意識の意図によって多くの人を理想の未来に駆り立てています。
その結果、『本当の価値も答えも「今」に在る』と言う真実が忘れられてしまっているのです。
そして私たちは、「まだ来ていない未来」という理想を思い描き、その未来の為に一生懸命やることに価値をおいて、生きようとしてしまうのです。
それは、「今」に生きていない状態です。
本当の価値は「今」にしかないのです。「今」以外に価値など存在しないのです。
この人生において様々な願望や目標を持つことはもちろん自由です。
時にはその意識が創造のきっかけを生み、行動の原動力となることもありますし、
夢や目標を持つことが悪いのではありません。
しかし、一旦そのことを脇に置いて、「今、自分の目の前に何が起きているか」という事にきちんと向き合うことが「今ここ」に生きるための大切な視点なのです。
私たちが唯一の創造を可能にするのは、「今」しかありません。
今を無視して、未来のどこかに何かを創造することはできないのです。
「未来にこそ答えがあるかもしれない」というのは、今を受け入れられないという今の心が造り上げた幻想です。
今、あなたの目の前には、「ちょっと困ったな~」と思うような人間関係の問題があるかもしれません。
「ちょっと大変だな~」と感じるような大きな課題が突きつけられているかも知れません。
そのことを思うだけで、不安でドキッとしてしまうような嫌な仕事が控えているかもしれません。
もちろん、ネガティブな事だけではなく、ワクワクするような仕事、やりがいのあるプロジェクトなどに携わっているかも知れません。
いずれの状態にせよ、「今」あなたの目の前に示されていること、「今」あなたが目の前に引き寄せていること、そのすべてに今のあなたにとって必要な答えがあり、唯一の創造があり、それらの目の前の現状に対し、その瞬間瞬間、あなたが到達しうる最大限の行為を行うことで、本当の価値を味わう事ができるのです。
本当の価値は、永遠に終わることのない、誰からも奪うことのない、一切の不足や分離の生じない、自分自身の本質、実在に在ります。
それは、本当の自分、普遍意識です。
普遍意識は愛ですから、あなたもこの地上で言葉で語ること、心に思うこと、この体を以て行う行為、そのすべてが愛の表現になり、普遍意識の展開に成るのです。
「愛を込める」というと、何だか急に抽象的で良く分からない、という方もいます。
でも、今のあなたが感覚で思う、あなた自身が到達し得る愛でいいのです。
永遠に来ない未来のために今を犠牲にするのではなく、今、目の前に起きている事に対し、
あなたが今、到達し得る最大限の穏やかな心で、最大限の誠意で、誠心誠意心を込めて愛を込めて丁寧にひとつひとつ語る、行う、きちんとやっていく事。
それが「今ここ」に生きる、ということなのです。
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