新型コロナウイルス感染症対策分科会の公式発表

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/633640/  【感染状況の評価に6指標、分科会】

2020/8/7 18:06 (2020/8/7 18:08 更新) 共同通信  より

新型コロナウイルス感染症対策分科会を終え、記者会見する尾身茂会長=7日午後、東京・永田町

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長)は7日、会合を開き、都道府県が対策を強化する際の判断材料となる指標をまとめた。「病床の逼迫具合」や「検査の陽性率」などの6項目からなる。指標ごとに設けた数値を参考に、都道府県が感染状況を見極め、感染が急激に広がる予兆を捉えた場合は対策を強化するよう求めている。

地域の感染状況はステージ1~4の4段階に区分するよう提案。尾身会長は記者会見で、感染者が急増する「ステージ3」以降に当たる場合は「太陽でなく北風的な施策の実施も必要だ」と話した。


https://news.yahoo.co.jp/articles/9e8642f8966b5eb63e3060c1c10b20f0fa005be6 【「一進一退」「増減要因が拮抗」 コロナ感染の“いまの状況”―尾身会長】10/15(木) 21:25配信より

政府は15日、有識者らによる新型コロナウイルス対策分科会を開いた。その後、尾身茂会長(地域医療機能推進機構理事長)が記者会見し、現在の国内の感染状況について「現状感染の増加要因と減少要因が、あえて文学的表現をすれば拮抗していて、多くの都道府県では大幅な増加が見られないと同時に、急速な減少も見られないという一進一退という状態が続いている」と言い表した。

 尾身会長は、増加要因として「なるべく普通の生活に戻したいという気持ちが社会の多くの人に共有されている。この結果人々の行動が少しずつ活発化している」という点を挙げた。ただ、それでも急増しないのは「感染リスクの高い場面が、少しずつ分析で明らかになってきていて、人々が感染リスクの高い場面、場所、行動が分かってきて、それを控えてきているというのがあるのだと思う」と減少要因も説明した。

 一方で、「現在の拮抗状況は2つの要因のバランス次第では、上昇要因が少し強くなるといつ崩れてもおかしくない、という状況。事実、全国的に7月のピーク時から、減少・横ばいの傾向があったのが、地域によっては少しずつ増加している傾向も見えている。多くの人を巻き込むクラスターが起きた場合にはあっという間にこのバランスが崩れるリスクもある」とも述べた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/3fde66635c93447d5850ca24c77f368f5d631c8b 【感染拡大の“減少要因”を“増加要因”が上回る可能性…政府の新型コロナ分科会が「5つのアクション」を緊急提言】 11/9(月) 21:06配信 より

尾身会長

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は9日夜に記者会見を開き、「全国的に見ても感染が増加していることは間違いない。基本的な感染防止策や自治体によるクラスター対策などの“減少要因”を“増加要因”が上回ることになる」として、「5つのアクション」を提言した。

「5つのアクション」は、(1)今までよりも踏み込んだクラスター対応として、接待を伴う飲食店・外国人コミュニティ・高等教育機関・職場それぞれのクラスターに応じた効率的な支援や対応、クラスター探知の仕組み、対策の好事例の自治体間及び国との間での迅速な情報共有、また、(2)対話のある情報発信として先月発表した「5つの場面」「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」(後述)、(3)店舗や職場などでの感染防止策の確実な実践、(4)国際的な人の往来の再開に伴う取り組みの強化、(5)感染対策検証のための遺伝子解析の推進、からなる。

さらに分科会ではこれら「5つのアクション」に加え、年末年始の休暇の分散、小規模分散型旅行の推進、保健所機能および医療提供体制の強化をこれまで以上に推進していくべきだとした。

■「感染リスクが高まる5つの場面」とは?

1.「飲酒を伴う懇親会等」…気分が高揚し、注意力が低下する。聴覚が鈍麻して大きな声になる。狭い空間に大人数が滞在する。回し飲みや箸の共有が感染リスクを高める。

2.「大人数や長時間に及ぶ飲食」…接待を伴う会食、深夜のはしご酒は、短時間の食事に比べてリスクが高まる。5人以上の会食では、大声になり、飛沫が飛びやすくなる。

3.「マスクなしでの会話」…昼カラオケ、車やバスの移動などにおいて、マスクなし・近距離で会話することで、飛沫が飛ぶ。

4.「狭い空間での共同生活」…長時間にわたり閉鎖空間になるため。寮やトイレなどの共用部分などでの感染が疑われる例が報告されている。

5.「居場所の切り替わり」…仕事中はしっかり対策をしていても、休憩時間に入ると気が緩み、休憩室、喫煙所などへと居場所が切り替わることでリスクが高まる。

■「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」とは?

なるべく普段から一緒にいる人と少人数・短時間にし、深酒・はしご酒などは控え、適度な酒量にする。

箸やコップは使い回しをせず、一人で使う。座席の配置は斜め向かいに(正面や真横はなるべく避ける)、会話するときは、なるべくマスクを着用。(フェイスシールドは目からの感染を防ぐものであり、マスクと併用した方が良い)。

また、換気が適切になされているなどの工夫をし、体調が悪い場合は参加しない。


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66014870Z01C20A1EA3000 【「感染急拡大の恐れ」コロナ分科会、対策徹底を緊急提言】2020年11月9日 21:47 より

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が9日、持ち回りで開催され、北海道などでの感染拡大を受け、感染防止策の徹底を改めて求める緊急提言をまとめた。分科会の尾身茂会長は同日夜、緊急の記者会見を開き「全国的に見ても感染が増加していることは間違いない。最近の状況を踏まえ、より一層の対策強化で緊急提言となった」と述べた。

北海道で9日に新規感染者数が200人に達するなど、各地で感染の拡大傾向が鮮明になっている。分科会は、様々な規制が緩和されるなど社会経済活動が徐々に再開する中、適切な感染防止策がとられなければ「急速な感染拡大に至る可能性が高い」と警告。防止策の徹底を訴えた。

具体的には一部の外国人コミュニティーや大学生の課外活動といった「見つかりにくいクラスター」への対策を強化することや、3密の回避についての情報発信を工夫することを求めた。職場での感染防止の徹底や、国際的な人の往来の再開に伴う検疫所での感染状況の迅速な公開、ウイルスの遺伝子解析の推進なども提言した。

こうした策を講じても状況がさらに悪化する場合には、再び社会経済活動に制約を加えるような強い対策が必要になるとして、そうした事態を回避するためにも「一丸となって対策を進めていく必要がある」とした。

尾身会長は「(感染を)速やかに減少方向に向かわせる必要がある。今回の提言は社会活動と感染対策を両立できるよう、国民や自治体、国にそれぞれ求められる対応をまとめたものだ」と説明した。

一方、菅義偉首相は9日の自民党役員会で「先週後半より連日新規陽性者数が1000人を超えるなど最大限の警戒が必要。地域を絞った大規模集中的な検査などを講じていく」と話した。

西村康稔経済財政・再生相は9日の記者会見で、11月末までの措置としてきた現行のイベント制限の緩和は難しいとの考えを示した。新型コロナウイルスの感染状況に関し「拡大地域が見られる中では難しい」とした。11月中旬にも分科会を開いて議論する。政府は会場の収容人数1万人を超えるイベントは定員50%以内に制限している。


https://news.yahoo.co.jp/articles/825ae863caea9e6385b6b4fa3fb924306b11c590

【政府への提言、分科会で「異論なし」 注意喚起とGo Toは「一貫性なし」】

11/21(土) 0:36配信  より

政府は20日、有識者らによる新型コロナウイルス対策分科会(会長・尾身茂地域医療機能推進機構理事長)を開催した。分科会は、感染が急速に拡大していることに対し、(1)酒類を提供する飲食店の営業時間の短縮(2)地域をまたぐ移動の自粛(3)Go Toキャンペーン事業の運用見直し――などこれまでよりも強い措置を講ずるよう提言した。

分科会には公衆衛生の専門家など医療界のメンバーだけでなく、経済の専門家も入っている。記者会見した分科会の尾身会長は、「異論は出なかったのか」との問いに対し、「この基本的な考えに異論は出なかった」と語った。

尾身会長によると、経済専門のメンバーからも「この考えはいいし、やるべき時期に来ている。このまま放っておくと最終的には経済的にもコストが高くなるということをもう少し強調したら(どうか)という意見は出た」と述べ、分科会内で足並みが揃っていることを強調した。

尾身会長は、提言を出すにあたって「われわれは非常に悩んだ」と前置きしたうえで、「もともとステージの3相当になったら普通の行動、人々の努力だけでは感染拡大(を食い止めること)は難しい。もう少し強い(措置をとってほしい)ということは前から言ってきた」と説明した。

「いまの状況を何とか下火に打開するためには、日本の社会を構成する人々が同じ方向に向かない(とならない)。政府が、『感染を抑えてください』、『注意をしてください』、『飲食するときはマスクしてください』などの注意を促していながら、片一方でGo Toキャンペーンをやるということは人が動くことだ。これを続けてしまうとメッセージの一貫性がなくなってしまうという心理的な側面がある」とも話した。

7月、8月に感染者数が増加したいわゆる「第2波」についても「感染を下火にさせた1つの要素は営業時間の短縮だった」と振り返った。「短縮ということは人の動きが減るということ。そういうことが一般的な感染対策の理論。われわれ自身も実際に経験してきた。そういう経験・知見と、今回は、整合性がとれて、それを基にやっている。われわれがムードでやりたいということではない、と言いたい」と語った。


https://www.asahi.com/articles/ASNCW53HYNCWULBJ00M.html 【尾身氏「個人の努力を頼るステージ過ぎた」 国会で見解】 2020年11月27日 15時40分  より

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は27日、衆院厚生労働委員会で、現在の感染状況について、「人々の個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた状況」との認識を示した。その上で、国や地方自治体に強いメッセージを出すよう求めた。立憲民主党の中島克仁議員の質問に答えた。

感染拡大の地域でGoTo 「一貫性ない」尾身氏

 尾身会長は、新型コロナに対応する医療と一般の医療の両立が難しい状況にあることが問題の核心との見解を示した。今後、国民一人ひとりの努力と同時に、飲食店の営業時間短縮や、感染拡大地域とそうでない地域との移動をなるべく控えることが「極めて重要な時期に今まで以上にさしかかっている」とした。

 新型コロナの新規感染者は26日、全国で2500人を超え、重症者は410人に達している。



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