https://shinto-cocoro.jp/column/%E5%8F%A4%E4%BA%8B%E8%A8%98%E3%81%A8%E4%BA%94%E8%A1%8C%E3%81%AF%E7%B9%8B%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F/ 【【五行と古事記】五行と古事記が繋がっていた】
古事記と陰陽五行の繋がりの動画を作りました。是非ご覧ください。
古事記の物語を、書いているまま読むのではなく、その奥に秘められたメッセージを読み解く事で、私たちの暮らしを豊かにすることができます。
その時に、何を中心に置いて考えるのか?それは、真理です。なぜなら私たちは自然のことを神と言ったからです。
つまり、自然の中にあるのが【真理】この真理を読み解くことこそ、私達の生きる筋道を照らしてくれるのです。昔の人たちはこの自然の中から様々な学問を作り出しました。
星を見て作った学問が【天文学】その天文学を使って出来たのが【暦】この暦は米を作るために用いられました。
そして、人類は森羅万象を5つに分けることに成功しました。それが木火土金水である五行
この世はこの5つで成り立っている。
だから、太陽系は大きく水性・金星・火星・木星・土星と分けられたのです。これを五行と言います。
この五行と古事記を掛け合わせると実に面白い事が分かります。
最初に現れた神様、天御中主。天の中心の主と書きます。つまり、天御中主は中心にある【土】に位置します。そして、命が芽吹く春である【木】にイザナキとイザナミを置きます。2人は愛によって国生み、神生みを行いました。
だから、この木の五徳に【仁】があるのです。とは愛のことです。
イザナキとイザナミは数々の神を生みます。
そして、最後に炎の神様、ホノカグヅチを生んだとき、火傷してイザナキは亡くなってしまいます。
物語は【火】に移動
ここでは、何を表しているのか?神様は最後に火の神を生みました。人類が最後に扱う様になったのが【火】です。また、人類以外、火を扱える生物はいません。また、古事記ではこの火の扱いだけは気をつけなさい。神様でさえ扱えないのだから。こんな掲示がされているのです。
だから、神社では色んなところに水の神の紋様を施されています。
これがこのハートのマークです。
ハードにマークは猪の目
このマークを見ると『縁結びだ!』と喜ぶ人もいますが、実は縁結びではありません。
これは猪の目。猪目と言います。この猪。火事になった時に一番最初に気づく動物。
だから、いの一番と言うのです。
さらに、この猪十二支にも亥はいます。この亥は五行で言うと水の領域にいます。
つまり、火を消すのは亥ということになるのです。
亡くなったイザナミは【土】に還り、鬼門である黄泉の国に行きます。
イザナミが亡くなると怒ったイザナキは剣でホノカグヅチを斬り捨てます。
物語は【金】に移動
ホノカグヅチを切った剣の血が岩について生まれたのが、タケミカヅチです。
高天原最強の武神、義の神です。金は義を意味します。
そして、イザナキは黄泉の国までイザナミを迎えに行きます。
しかし、そこでイザナミと喧嘩をして2人は別れてしまいます。
別れたイザナキは黄泉の国から逃げ出して、水で禊を行います。
物語は【水】に移動
この時に最も尊い神様、アマテラス、ツクヨミ、スサノオが誕生するのです。
さらに物語は【木】に移動して、アマテラスとスサノオの誓約へ
さらに太陽の神は天岩戸に篭り、【火】へと移行するのです。
この様に物語は循環している
この様に、古事記と五行を組み合わせる事で、この世の森羅万象はこの五行で成り立っていることを改めて確認する事ができます。
これが偶然なのか?それとも、これこそが真理なのか?探求すると面白いですね。
このことから分かるように世界の神話がなぜ繋がっているのか?それは真理に従えば必ず同じところに行き着くからです。
この話は開運暦上級講座で詳しく話している内容ですので文章でどこまで伝わるかわかりませんが、古事記をよく知っている人ならこの内容の凄さに驚くはずです。
https://2651023.blog.fc2.com/blog-entry-123.html 【「神生み」は五行説では説明できない】 より
神生みから三貴子の誕生まで
五行説の影響?
伊邪那美命が火神を産んで神去りの時、金属の神、土の神、水の神などを産んだ話は、中国の五行説の影響だと注釈してある本があるんだが、本当にそんなこと言えるのか?
五行は「木火土金水」(もっかどごんすい)なわけだけども、『古事記』のこの部分で出てくる神々ってのは、
火の神/迦具土神(かくつちのかみ)
金の神/金山毘古・金山毘賣神(かなやまひこ・ひめのかみ)
土の神/波邇夜須毘古・波邇夜須毘賣神(はにやすひこ・ひめのかみ)
水の神/弥都波能賣神(みつはのめのかみ)
となっている。これだと「木行」が抜けて4つしかない。五行説なの? これが?
順番もおかしい。五行説ってのは順番も重要なんだよね。
「木→火→土→金→水→木」(火は木から生まれ、土は火から生まれ…)と交代していくのが「五行相生」
「木<金<火<水<土<木」(金は木に克ち、火は金に克ち…)と入れ替わるのが「五行相克」
ここには一貫した理論がある。
しかし『古事記』の神々が生まれた順番は「火>金←土>水」となっており全然一貫性がない。
どうして五行説なんて言い出したのか不思議でならない。実際にこんなことをいってるのは岩波文庫の古事記(倉野憲司)だけで、角川文庫の古事記(武田祐吉)も、講談社学術文庫の古事記(次田真幸)もそんなことは言ってない。倉野憲司が晩年ボケてたんだろうな。
『日本書紀』一書第四にも似たような神話があり、こちらは土の神と水の神の順番が逆になっているから「火>金←水<土」となる。で、岩波の日本書紀だとここにも「五行説ガー」の注釈がある。岩波の日本書紀は個人監修ではないのでいちいちの注釈は誰なのかよくわからないが、注釈の責任者は井上光貞だな。
で、ネットみてたら弥都波能賣神の次に生まれた和久産巣日神(わくむすひのかみ)、もしくはその娘の豊宇氣毘賣神(とようけひめのかみ)が「木行」で、これで五行そろってるっていう人がいるんだが。この和久産巣日神がどういう神様なのかってことでは、まぁ普通は穀物の神だとか、豊穣神だとかってことになってる(この点もいろいろ問題はあるんだが今日は細かいことには触れない)。つまり衣食住でいうと「食」。衣食住は五行でいうと「土」が住で「水」か「火」が食事、「木」は衣服にあたるかな。穀物も植物だから「木行」だ、っていうんだろうけど、火の神からこの神までの5柱の属性の配列順が五行説としてまったく整ってない点は相変わらずだ。
後述の伝統的な「五行神」説では、句句廼馳(記:久久能智神)が「木」にあてられている。古事記に「木の神」、日本書紀に「木の祖」と明示されてて、他にそんな神は無いんだからこれを木行にあてる他に選択肢はないわけだ。しかし「神生み神話」の中では木の神だけが、火・金・土・水の神々とは別の離れた箇所に書かれており、同じグループにはされてないのだから、この5神を抜き出してひとまとめにするのは恣意的な整理であって、要するにコジツケってことだ。
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