前立腺がんの治療・ホルモン療法

https://www.takeda.co.jp/patients/p-cancer/care/4_5.html  【前立腺がんの治療・ホルモン療法】 より

前立腺がんの増殖・進展は、男性ホルモンに依存しています。ホルモン療法は、男性ホルモンの働きを抑えて前立腺がん細胞の増殖と活動を抑える治療法で、ほとんどの前立腺がんがこの治療によく反応します。

ホルモン療法の種類

ホルモン療法には大きく分けて、男性ホルモンを「作る過程を抑えるやり方」と「前立腺に作用する時点で抑えるやり方」があります。前者では男性ホルモンの分泌を低下させる薬剤(LH-RH アゴニスト、LH-RHアンタゴニスト)を皮下注射する方法や女性ホルモン剤(エストロゲン剤)を投与する方法、去勢術(男性ホルモンが多く作られる精巣自体を摘除する方法)などがあります。また後者には、抗男性ホルモン剤を服用する方法があります。

前立腺がんのホルモン療法

ホルモン療法の特徴

ホルモン療法は抗がん剤や放射線療法のように、細胞を殺してしまうわけではありません。そのため、治療を続けているうちにホルモン療法に対する抵抗性が出てきて、少しずつ治療効果がみられなくなります。ただし、治療効果のみられる期間は、人によって様々です。


https://www.sasson-hospital.jp/trivia/%E7%AC%AC%EF%BC%92%EF%BC%90%E5%9B%9E-%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E4%BC%9D%E9%81%94%E7%89%A9%E8%B3%AA.html

【第20回 神経伝達物質】  より

※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。

私たちの体の中のいろいろな部分が働く時には、他部位と共同したり、競合したり、または反対方向に働くなど互いに影響しあう現象が起こっています。

ミクロの世界で、この情報を伝えるのが神経細胞です。

情報は、a)神経細胞から隣の神経細胞へ、またはb)神経細胞から近接する筋肉へ伝わりますが、その際には、a)最初の神経細胞から次の神経細胞へ、またはb)神経細胞から筋肉へある成分が受け渡しされます。

その、「ある成分」を神経伝達物質と言います。

この、神経伝達物質を受け取る側の神経細胞や筋肉には「受容体」という、それぞれの神経伝達物質に特異的な受け取り装置があります。

神経伝達物質が隣にある神経細胞の受容体に結合することにより信号が伝わり、その連絡が次々に行われることにより情報が拡がります。

また神経伝達物質が筋肉の受容体に結合するとその筋肉の収縮が起こります。

神経細胞は脳だけでなく、脊髄、末梢神経、更に、全身に分布する自律神経からも分泌されます。

3大神経伝達物質として有名なのが、ドーパミン、セロトニン、ノアルアドレナリンで、これらは脳内で精神現象のコントロールをするのが知られています。

特に、以下の3大神経電鉄物質の働きは有名です。

ドーパミン:快楽、達成感をもたらす

セロトニン:幸せ感をもたらす

ノルアドレナリン:やる気を作り出し、やる気が極まると怒りにもつながる

セロトニン、ドーパミンは量的には腸で作られる割合が多いのですが、脳外で作られたものは脳には入らず、脳内で働くのは脳内で作られたものだけです。

ノルアドレナリンは主に中枢神経系で作られており、

3本の指には入りませんが有名な神経伝達物質アドレナリンは腎臓の上にある副腎髄質で主に作られています。

 神経伝達物質は、この3つだけでなく、アセチルコリン、ヒスタミンなど各種ありますが、病気との関係では、

ドーパミンの不足はパーキンソン病、過剰は統合失調症

セロトニンやノルアドレナリンの不足はうつ病

アセチルコリンの不足は認知症と、伝達障害が重症筋無力症と関係していることが知られています。


https://note.com/coayu/n/n8b9bceab02b0  【テレパシー】  より

ふと思い立って、なつかしい誰かに連絡をすることがある。

数週間ぶり、数ヶ月ぶり、数年ぶりだったりするような、なつかしい人たちに。

すると、こう言われることがある。

「びっくり!ちょうど今朝あなたのことを考えてたの」

その方がわたしのことを日頃どれだけの頻度で思うことがあるのかわからないけれど、お互いに虫の知らせがはたらいたと考えると、なかなか面白い。

あるとき、数ヶ月あってない年上の友人が、引越しする情景がふと浮かんできた。とてもリアルに。

その友人がバタバタと支度している近くで、真っ黒のナマケモノ(動物です)が、テレビを観ながら横たわっている図。

なんだか笑えるので、その友人に報告してみた。こんな夢みたのー元気にしてるのかいーって。

「ちょっと・・・先週末まさに引越しをしたのだけど。そして、上下黒のスウェットを着た旦那が、ずっとテレビみてるばかりで、手伝ってくれなくて」

今度は一方的な虫の知らせである。しかも映像つきの。

こんなことがあると、誰かに関する夢を見てしまうと、覗き見してるわけではないのに、ちょっとしたドキドキ感を覚えるようになる。

大学生の頃、とある人と長い恋人同士である夢を見たことがある。

朝起きてびっくり。

その人はだいぶ年上の方で、尊敬の眼差しでしか見ていなかったから。

そして、その人は結婚間近な方だったから。

さらに、わたしも当時恋人がいて何不自由なく過ごしていたから。

なんでこんな夢をみてしまったのだろう。隠された願望?でも、そんなこと考えたこともないのに・・・

そんな夢を見たことも忘れて、数年間過ごしていた。

するとある時、たまたま近所ででくわして、結婚がなくなったことを知った。

そしてどうゆう風に吹き回しか、急に距離が近づいた。そして夢に近いことになったのである。

そんな状況になってから、はじめて夢にみたことを思い出す。夢の状態そのものには、結局orまだ(?)なっていないけれど、これもまた不思議なもんだなぁと感心する。

偶然だとしても、そうでないにしても、なんでこんなことが起きるのだろう。

特に時間にゆとりのあるときに、こういったことがよく起きる。多分、ゆっくり夢を見たり、起きながらぼーっとしたりする余裕があるからかな。

***

ここで、一つの妄想として、こんなことを考えてみるのも楽しい。

人は何かを思考し、意識の状態が変化すると、体内で神経伝達物質を分泌する。

その神経伝達物質によって、表に出てくる感情が大きく決まったりする。たとえば、セロトニンが増えたりハッピーだし、減ってきたら鬱っぽくなるように。

そうやって、思考に端を発した様々な情報が、形を変えて全身に行き渡る。怒りという感情になって汗をかいたり、悲しみという感情になって涙がでたり、幸せという感情となって頬がほころんだり。

そうやって、神経伝達物質による情報伝達は、その物質の電気化学的勾配(電荷を帯びた物質の濃度のこと)で調整される。そして体内を駆け巡る。

では、思考に端を発した様々な情報は、本当に体内だけを行き交うのだろうか。

例えば、テレビ塔と各家庭のテレビみたいに、電磁気学的に発されて、条件が合えば受け取られるなんてことがあったとしたら。

もちろん、発するときは、できるだけ具体的な内容を、一定の波動で、特定のどこかに発した方がいいのだろう。

そして受け取る側も、受け取るためのレセプターを綺麗にしておいて、他の雑音と混じらないように、日頃から気をつけるべきである。そして、受け取りたい電波とチャンネルを合わしておかないとね。

こんな無邪気な妄想をしながら、やっぱり自然科学ってワクワクさせるなぁ、もっと勉強しようと思った次第です。

幸せな映像を発信しつつ、眠りに落ちます。おやすみなさいー。


https://www.dplay.jp/article/0000092057  【考えていることが勝手に誰かに伝わってしまうことはありえるのか? 脳の研究や言葉を持たない生き物から考えるその可能性】より

今、自分が考えていることが周りの人に筒抜けだったら……。漫画や映画の題材として扱われる「思考が一方的に相手に伝わってしまう」という現象。こういったものはフィクションの世界のものだが、ふと「もし本当だったら」と考えてしまい、眠れぬ夜を過ごしてしまう人もいるのではないだろうか。言葉や表情を介さずに他人に思考が伝わるという現象は実際に起こり得るのか、脳に関連した研究や言葉や表情を持たない生き物たちのコミュニケーションからその可能性を探ってみよう。

人は脳を使い思考する。脳内の細胞から細胞へ電気信号が伝わり、「考える」ことができるのである。この電気信号は睡眠時の夢を見ることにも作用している。最近では、「考える」際の脳の働きは、立ち上がったり歩いたりする体を動かすための脳の働きと共通のものであるという研究結果が報告されている。だが、実際に体を動かす際、脳の中でどのように働いて複雑な指示を出しているのか、わからない部分はまだまだ多い。

言葉以外で意思を伝達する生き物

人は脳で思考し、主に言葉や顔の表情を介して意思を伝達するが、他の動物はどうだろう。人間の近くにいる動物、犬や猫も、顔の表情や声のトーンで意思を伝えようとする。これは視覚と聴覚の情報をお互いが思考することによって成り立つコミュニケーションである。では、表情が変わらず、声も出せない昆虫はどうなのだろうか。例えば、一部のアリは、体から分泌される情報化学物質「セミオケミカル」でコミュニケーションを行う。セミオケミカルは、同じ種同士に作用する「フェロモン」と異種に作用する「アレロケミックス」があり、その化学物質の情報が伝わることで相手の行動を変化させるのである。

植物も、音などでコミュニケーションを取っていると言われる。イタリアの植物学者、ステファノ・マンクーゾ氏の研究では、植物の細胞が成長する際に、コウモリやクジラのように反響音によって周囲の状況を確認するエコーロケーションを行なっていることが示唆されている。また、トウモロコシは根からは220ヘルツの低周波が出ており、これを聞かせることで根が音の方へ近づいてくることも判明している。そのほかにも、根を通して化学物質によるコミュニケーションを行なっている可能性があるとしている。これら化学物質などでのコミュニケーション方法は、相手に伝わる情報が限定されたものとなる。人間の思考のような複雑な情報を正確に伝達することは難しそうだ。

思考を他人の脳へ直接送信する実験

2014年に、思考をデータとして遠くにいる他者の脳に直接送るという実験が行われている。これはハーバード大学医科大学院の教授、アルバロ・パスキュアル=レオーネによる研究で、ロボットアームや車椅子を脳波で操作する技術「EEG」と、小さな電流で脳の一部を刺激して特定のニューロンに影響を与える技術「TMS」を組み合わせて行われた。実験では、人の頭に装着されたEEG装置が脳波を記録し、コンピューター上でエンコードしたのちにインターネット経由で送信、受信したコンピューターからTMSにデコードされた情報が送られ、相手の脳に直接伝えられた。

最初の実験では、インドにいる送信者が、「Hola」「Ciao」という言葉(スペイン語とイタリア語のこんにちは)を思い浮かべ、それをデータとしてフランスの受信者に送られた。8000キロ離れたフランスで受信した3人のボランティアは、そのメッセージを正しく受け取ることができたという。スペインとフランスで行われた2回目の実験ではメッセージのエラー率は15%程度で、そのほとんどがエンコードでのエラーではなく、デコードによるものだったそうだ。実験は成功したが、ここで実証されたのは装置が読み取った脳波の情報を他人に送れたということであり、複雑な意味を持つ人の思考をそのまま送れることが実証されたわけではない。

病気としての「テレパシー現象」

自分の考えが他人に勝手に伝わっている、誰かがテレパシーで話しかけてくるなど、幻覚や幻聴なのに現実だと確信してしまう病気がある。「統合失調症」といわれる精神疾患では、陽性症状になると「誰かに狙われている」「盗聴されている」「他人の考えが自分の頭に入っていく」「誰かに自分の考えが伝わってしまっている」といった、通常はあり得ないことを信じこんでしまう状態になることがある。この病気は、日本では100人に1人は発症すると言われており、10代後半から30代にかけての発症が多く、40代以降には減っていくとされる。なぜ人が統合失調症になるのか原因はいまだ特定できていないが、発症した患者の脳には、神経細胞同士に情報を伝える神経伝達物質の変化と、前頭葉や側頭葉が健康的な人と比較してやや小さくなっていることが確認されている。(脳の構造の変化は、健康な人と比較して顕著な差が出るわけではない)

神経伝達物質の変化では、ドーパミンが過剰に分泌されているために幻覚や妄想が現れるとされており、最近の研究ではグルタミン酸やセロトニン等の他の神経伝達物質も症状に関係しているとみられている。

思考が勝手に誰かに伝わることは……

結論としては、自分の考えていることが勝手に誰かに伝わってしまうことはなさそうだ。「もしかすると」を考えて不安に思っていた人は安心していいだろう。しかし、すでに装置を使った脳波の送受信が成功していることから、人の「思考」を正確な言語や映像としてそのまま誰かの脳に伝える技術は、そう遠くない将来に登場する可能性は否定できない。そんな未来が来たとき、言語や表情に頼っている私たちのコミュニケーション方法は大きく変わってしまうかもしれない。

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