頭蓋仙骨療法

Facebook・池内 秀暢さん投稿記事·

先日大阪での頭蓋調整の技術講座が終わりました。 コロナ騒ぎで、結局1年の歳月がかかり無事終了することが出来ました。

頭蓋調整はクレニオセイクラルセラピーの手技なのですが、頭蓋骨はいくつかの骨が隣り合って形成されています。

このそれぞれの頭蓋骨の骨。 実は・・・一定のリズムで動いているんですよ。 なかなか、受講生の方々は、この動きを認知して判断するのに、ご苦労されておられるようですが、慣れればこれも手で感知できるようになります。

もっと第六感的感覚が秀でてくると・・・・頭に手を当てている他人をみて、感じ取ることもできるんですよ。

どうして頭蓋骨は動くんでしょうかね…・とても不思議です。 生命エネルギーがそうさせているのだと思います。

そのエネルギーを感じることで、他人が手で触れていても、伝わってくるのだと思います。

だいたい・・・・生命力が豊かで元気な方は、大きな動きをします。 逆に弱っている方は、小さな動きとなります。

先週でしょうか・・・・耳鳴りを訴える方が来られまして、この手技を行ったところ、耳が静かになった・・・・とおっしゃっていました。

この手技は、一つの手技の方法で、目や鼻の花粉症・弱視・ドライアイ・鼻炎・蓄膿症・虫歯や歯茎のトラブル・顔面神経麻痺・不眠や頭痛など・・・・様々な症状に効果が高いだけではなく、ストレス社会の現代において、脳のリラクゼーション・高血圧・糖尿病・脳腫瘍・自律神経障害・発達障害・アトピー・痴呆などなど・・・・

実に多くの症状改善に効果が期待できます。

21世紀のセラピストの必須技術だと思います。

技術はそう難しくないのですが、感覚力が養われるまでに月日がかかりますが、それがわかってくると、とても面白い手技の方法です。

やってもらっていると、意識がふっ~と、無くなっていくような何とも言えない感覚になりますね。 大体の方は、寝てしまっていますが(笑)

頭蓋調整は、画像3の青い部分の脳室に流れる脳脊髄液の循環を、整えるという事なのですが、それには脳の内部の硬膜(画像2)を調整するという事が重要です。

脳の内部ですので、手で直接触れることが出来ないので、各頭蓋骨にコンタクトして、脳の内部に働きかける手技です。

私は・・・エネルギー系の療法として、とても重要視しています。

大阪と言えば…・たこ焼き串カツ・・・・食べてきました♫


https://www.cranio-therapy.com/cranio_history/ 【クレニオセラピーの歴史】 より

クラニオ セイクラル セラピーのはじまり

『頭蓋縫合は、ミクロレベルの測定範囲で微細な動きをしている』

ウイリアム・ガーナー・サザーランド (William Garner Sutherland,1873-1954) <クレニオセラピーの歴史>これを発見したのが、オステオパシーのドクターである ウイリアム・ガーナー・サザーランド (William Garner Sutherland, 1873–1954) です。彼は頭蓋セラピーの最初の探究者とされています。そして、クラニオセイクラル セラピー(頭蓋仙骨療法)の歴史はこのサザーランドの発見により始まりました。

1899年、当時オステオパシー大学の学生だったサザーランドは、関節離断された頭蓋を観察していた時に「側頭骨の表面が呼吸のための関節のように動く魚の鰓(えら)のような傾きをしている」と思い、 頭蓋骨と呼吸が関係しているのではないかという仮説を立てました。

彼はその仮説を裏付けるために、自分やクライアントの頭蓋を何度も触診し、心臓の拍動や呼吸リズムとは違う、全く独立した別のリズムで動いている頭蓋運動の基盤を見つけ出しました。この呼吸のような動きは、全身で触診できる固有のリズムの基盤として、『第一次呼吸(Primary Respiration)』と名付けられました。

頭蓋骨は可動性があり、縫合は骨性関節のような機能を持っており、外部からのマニピュレーション作用により脳脊髄液(CSF)の流れの活性に影響を及ぼすとサザーランドは考えました。そして、頭蓋内での中心的な位置にある後頭蝶形軟骨結合(Sphenobasilar Janction)を特に重視し、脳脊髄液の産生と流れによってもたらされる頭蓋内の水力学的圧力がいろいろなものを介し伝えられ、頭蓋骨の動きを引き起こすと考えたのです。

その後、自説を検証するためサザーランドは、自分自身や家族への実験や調査を繰り返し、自分で打ち立てた仮説に基づいて臨床・研究を重ねました。もちろん、症候性患者の異常な頭蓋運動だけでなく、正常な無症候性の人の頭蓋可動性の観察も行いました。

自らの「感じ、見、考える指」を使ったサザーランドの20年以上にわたる研究と臨床の積み重ねにより、頭蓋仙骨オステオパシーという新しい施術法が開発されたのです。

カイロプラクティック界の頭蓋仙骨療法(SOT)

メイジャー・ディジョネット(Major DeJarnette,1899-1992)<クレニオセラピーの歴史>メイジャー・ディジョネット(Major Bertrand DeJarnette, Dec. 23 1899 ~ May 31 1992)は、技師として働いていたとき、爆発による重傷を負い、それがもとでオステオパシーを受けるようになり、やがてオステオパシーの大学に通うようになりました。そこで彼は、クラニオセイクラルセラピーの発案者であるサザーランドと出会い、親しくなりました。

1922年にオステオパシーの学位を取った後、1924年にカイロプラクティックの学位も取得しました。その後、1929年にディジョネットは免許なしに医療行為をしたとして逮捕されたことがあるようです。

1930年代初頭、SOT(=Sacro Occipital Technique)を開発し、頭蓋の分析、及び 施術の研究を始めました。ディジョネットは、人体の区画撤去(decompartmentalizing)という独自の理論を通じて分析・治療のカテゴリーシステムを開発し、患者が陥ったカテゴリーに応じて具体的な施術法を決めることにより、クレニオセラピー分野にさらなる明確な形式を与えました。

1952年、ディジョネットは自分の徒手頭蓋テクニックを公表し、クラニオパシーをカイロプラクティックの領域に取り入れたのです。その後、1957年に国際仙骨後頭骨研究協会(Sarco Occipital Research Society International:SORSI)を設立し、『ザ・ソース The Source』が発行されています。

その後、ディジョネットは 1992年5月31日に92歳で亡くなるまで数多くの書籍を残し、自分のクリニックのあるネブラスカ州オマハで、毎年SOTセミナーを開き、多くのカイロプラクターやオステオパシーのドクターたちに頭蓋骨調整法の哲学・科学・芸術を伝え広めていきました。

このディジョネットDC,DOこそ、サザーランドDOが発見したクラニオセイクラルセラピーを発展させ、頭蓋仙骨療法(SOT)、頭蓋骨調整法を作り上げた人なのです。


https://plaza.rakuten.co.jp/edcvfr/2002/  【バイオダイナミクスアプローチ】 より

頭蓋領域のオステオパシーを研究し続けたウイリアムガナーサザランドDOが晩年に生み出したテクニックを、その高弟の方たちがより発展させ、学び続けているものです。

身体で、波・潮流の動きに似る液中の吸気と呼気によって生み出された活動は、ブレスオブライフ(命の息吹)と呼ばれます。液の活動は3層の異なったリズムが同時に存在し、術者はそれぞれの領域に沿ってその液の活動のサポートを行います。

体液・エネルギーを感じながら、人間自身のシステムがそれらによって変化してゆくのを観察し続けます。

治療の終わりを告げるのは術者ではなくその人自身によります。

クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)とともに人体のシステムにより深く作用する「頭蓋オステオパシー」の1つであり、人間の生命力の発動が高まるよう導いていきます。

日本ではトムシェイヴァーDOの事務局、又フォンスアモーリス社やドイツのクレニオセイクラルバランシング協会で学んだ方たちの設立した会を通して学ぶことが出来ます。