ヤントラ

https://ameblo.jp/motoharu567/entry-12328038843.html 【ヤントラ】より

プラクリティの振動を視覚的に表現したものをヤントラと言う。基本図形は正方形で、その中に幾つかの同心円があり、蓮華の花弁が16枚や8枚で描かれている。

更に、その内部に上向きの三角形と下向きの三角形が重なり合うように描かれている。この中で最も重要なのは、三角形である。

上向きの三角形はプルシャ、下向きの三角形はプラクリティであり、重なり合っていることにより陰陽の無限の合一を象徴する。その基本形は、六芒星(ダビデの星)である。

つまり、ダビデの星は、陰陽の合一で太極を表す。この三角形が変形されて巴(ともえ)となり、2つの巴(ともえ)が向き合って重なって1つの円形となっているのが、太極マークである。

ヤントラは後に曼荼羅(まんだら)となった。

曼荼羅とは“円”を意味し、タントラの宇宙観を表現しており、円は終わりなき“永遠”を象徴するシンボルである。

そして、曼陀羅は三神三界を表した「生命の樹」の象徴でもある。

マントラ、ヤントラは永遠なるもの=宇宙創造の意識と一体となる=梵我一如(ぼんがいちにょ)を達成する秘術と見なされている。

このヤントラは、カバラを図形で表したものである。蓮の花はエジプトでは“再生”を表し、“復活、再生”の象徴である。日本で花と言えば“桜”を示すように、エジプトで花と言えば“蓮”というほど、ポピュラーである。そして、古代種の蓮には16枚の花弁を持つ種類もある。これが中東ではロゼッタ紋様として知られていて、いろいろな所で見られる。これはナツメヤシの花で、中東では知恵と豊穣の女神のシンボルである。そして、学名はフェニックスで、フェニキアのことでもあり、イナンナである。

 ナツメヤシが「生命の樹」と見なされ、“復活、再生”の大元はイナンナなので、当然、イナンナのシンボルとなる。

そして、イナンナの象徴は金星=ヴィーナスだが、金星は八角形の図形として象徴される。八角形はまた、アヌとニビル、イエス(ベツレヘムの星)の象徴でもある。

アヌとニビルの象徴としての八角形が変形され、天を象徴する記号と神を象徴する十字型になっている。

つまり、これらの象徴図形は大神アヌとニビルの象徴であると同時に、シュメールの神々をも象徴しており、シュメール語では“ディンギル”と読む。

そして、十字架や卍の原型でもある。

 特に八角形や八芒星はアヌのお気に入りだったイナンナの象徴ともされ、彼女に因む金星も同じ象徴となる。

金星はニビルから見て8番目でもある。

また、「生命の樹」に於ける最も重要なセフィラ、ティファレトは“美”を表すが、

これも“美の女神ヴィーナス=イナンナ”に由来することを暗示しており、集まるパスの数が8本で、この八角形を象徴している。

そして、数字の“8”を横向きにすると“∞”となり、数学の無限記号、すなわち“永遠=不老不死”を表し、イナンナのシンボルに相応しい。

しかし、金星の意味はこれだけではなく、それ自体にも八芒星の意味が隠されている。

更に言えば、五芒星の意味もである。

太陽、金星、地球が一直線に並ぶ時がある。これを合(ごう)と言い、合には内合”ないごう”(太陽-金星-地球)と外合”がいごう”(地球-太陽-金星)がある。

 金星の内合(ないごう)は584日毎に起こり、8年間で5回起きる。

つまり、1回につき地球年で8/5年ということで、地球の公転軌道を5等分すると、内合の位置は軌道上で8/5周ずつずれていくことになる。

それを順に結ぶと五芒星が形成される。

 一般的には観測により会合周期を調べ、ケプラーの法則に従って公転周期を計算する。

金星の公転周期は224.7日。この公転周期より、地球が太陽を8周する間に金星は13周するので(8×365≒13×225≒2,920)、地球が1周した時には、金星は13/8 周=(1+5/8)周進んだ位置になる。

よって、地球の特定の日の金星の位置を8年分繋げると、軌道上に八芒星が描かれる。

 つまり、地球の8年は金星の13年に相当し、会合周期を結んでいくと軌道上に五芒星が形成され、地球と金星の公転の位置関係を結んでいくと八芒星が形成される。

 この八芒星を金星とイナンナのシンボルとし、五芒星をこのような天体の深い知識を知ること、すなわち、知恵のシンボルとした。

よって五芒星は“ソロモンの知恵”と言われるほど賢者だったソロモン王に因んで“ソロモンの星”とも言われる。

太陽神ウツのシンボル六芒星は、そのソロモンの父ダビデに因んで“ダビデの星”なのである。

 日本でも陰陽師の巨人、安倍晴明を祀る晴明神社や、賢人・聖徳太子に縁の広隆寺に五芒星が掲げられているのも、“カバラの知恵を悟ったからである。

この天体をも巻き込んだこんな“知恵”を仕組んだのは天才科学者ニンギシュジッダ(エジプトのトト)である。

こうしてニンギシュジッダがケツァルコアトルとして崇拝されたマヤの暦では、金星の動きが非常に重要視されているのである。

伊勢神宮の暦も、金星の動きが事細かに記されている。

さらに5と8を足して13で、イエスと12人の使徒となる。よってイナンナと重ねられるイエスのシンボルも“明けの明星=金星”となる。またイエスが誕生した時に天空に輝いたとされるベツレヘムの星も八芒星で表されるが、これはニビルの象徴の方である。
先ほどの続きだが、“∞”を3次元的な立体で表現すると“メビウスの輪”となる。これは裏も表も無く、ある点から表面をなぞっていくと、最終的にその開始点に戻ってしまう。つまり、阿吽(あうん)で、大神アヌやニビルを暗示する。
それに、最初はアルファで最後はオメガなので、“私はアルファでありオメガである”と言ったイエスをも暗示する。
イエスはギリシャ語のゲマトリアとしては“888”となる。これは、その“私はアルファでありオメガである=∞”という言葉に隠された“8”、その誕生時に天空に輝いた八芒星ベツレヘムの星=ニビルの“8”、そして、シンボルとしての明けの明星の“8”でもある。

しかし、その原型のイナンナを見れば、“不老不死=∞”に隠された“8”、大神アヌに愛されたシンボルとしての八芒星=ニビルの“8”、そして、シンボルとしての金星の“8”でもある。

つまり、シンボル的にイエスとイナンナはまったく一致するわけである。イエスの原型はイナンナなので、すべて辻褄が合う。

 この八芒星が十六紋菊に繋がる。

ナラム・シンの戦勝記念碑に描かれているのは金星だが、後光が差して十六芒星となっている。

金星は先端が尖った三角形の光を放つ八芒星で表現されていて、その間に、四角で後光が表現され、全体として十六芒星として表現されている。

ナラム・シンはイナンナの忠実な僕だった。

よってこの十六芒星はイナンナのシンボルである。

これがエジプトで“復活、再生”を象徴する蓮と合わされて、ロゼッタ(あるいはロゼット)と呼ばれるようになった。

 他にもメリトアメン王女像の胸には十六花弁のロゼッタが刻まれており、有名なツタンカーメンの遺品やアメンへテプ3世の遺品でも、十六花弁のロゼッタが多数確認できる。ラムセス3世などは、八花弁のロゼッタである。

 メソポタミアでは、アッシュル・ナシルパル2世の浮彫が解り易い。

左腕の部分を拡大すると、はっきりと十六花弁ロゼッタが確認できる

 これほど中東にたくさんあり、イラクの故フセイン大統領が「これは我が国に古くから伝わる紋章である」と言っていたが、それだけ核心的な物がたくさんイラクにはあったわけである。

よって、世界を裏から仕切っていた国際金融資本は、ありもしないことをでっち上げてイラクに侵攻し、真っ先に博物館から粘土板を根こそぎ奪い去って行った。

 伊勢神宮の石灯籠には太陽神ウツのシンボル六芒星と菊の御紋が刻まれている。

これを見て、皇室はユダヤ人だ、と言っていた日ユ同祖論の人たちがたくさん居た。

確かに、皇室=ユダヤということはあるが、しかし、それだけではない。

何故、神宮にしか無いのか?

ウツは太陽神なので、天照大神の原型と言える。そして、イナンナは豊穣神なので、豊受大神の原型と言える。しかし、御正殿の鰹木(かつおぎ)の数などが暗示しているのは、内宮は女神、外宮は男神で矛盾しているが、つまり「合わせ鏡」である。よって内宮は女神、外宮は男神で良いのである。

つまり、菊の御紋は外宮の豊受大神=イナンナ、六芒星は内宮の天照大神=太陽神ウツを暗示している。これが、この国の根源である。

 更に、イナンナと重ねられるイエスは、シンボルとしては十字架で、陰陽で言えば閉じた形で陰なので、カバラのシンボル的には女神扱いである。よってカバラ的に外宮ではなく、内宮に重ねられた。それに、イエスは人類の贖罪(しょくざい)を一手に背負い、人類にとっての光となった。

さらにもう一箇所、この対のシンボルが隠されている有名な場所がある。京都の鞍馬寺である。境内には大きな六芒星が描かれている。その奥の院には、650万年前に地球を守るために金星から飛来したとされるサナト・クマーラが祀られている。それは、神智学が大好きだった官長が後から追加したという話である。

しかし、“万年”はカバラ的には“たくさん”という意味なので、省略しても構わない。そうすると、“65”が残るが、6+5で足すと11なので、十一面観音となり、これはイナンナが原型である。イナンナのシンボルは金星である。 1,850万年前という説もあるが、わざわざ650万年前としている点がポイントである。

そして、サナト・クマーラは地球の中心にいるとされる説もある。それは、封印を暗示している。封印されたイナンナはウシトラノコンジンで、鞍馬はウシ若丸が修行したとされている地である。つまりウシがある。

 その牛若丸は京の五条の橋で弁慶と一戦交えたが、弁慶は千本目の刀を奪えなかった。仏像で千と言えば千手観音である。千手観音は十一面観音でもある。牛若丸と弁慶の話もイナンナが原型である。

また、スーフィーのムスリムでは、サナト・クマーラはアル・ハディル(緑の人)とも見なされている。イナンナが原型のシヴァは、青黒い肌で、それが緑になると青鬼と緑鬼となる。それに鞍馬ゆかりの天狗、すなわち、ユダヤの赤ら顔を加えると、青鬼、緑鬼、赤鬼となる。

 サナト・クマーラはサンスクリット語で“永遠の若者”を意味し、16歳だとも言われている。“永遠”はイナンナが根源であり、“16”はイナンナが原型のロゼッタで、十六紋菊である。よって、菊の御紋はそのままではなく、奥の院に祀られたサナト・クマーラである。
そもそもそこは松尾山と言い、インドのクベラが仏教に取り入れられた毘沙門天(びしゃもんてん)を祀る。毘沙門天は邪気を祓う北方の武神なので、北方が領地だった戦いの神イシュクルが原型で、イシュクルと仲が良く、戦う女神だったイナンナが重ねられたと言える。それが鞍馬になり、“その時”が近付くに連れ、封印を解くための鍵として、サナト・クマーラが勧請(かんじょう:神仏の来臨や神託を祈り願うこと)された。

伊勢神宮の謎を解く鍵が鞍馬の大魔神にあった。